北丹後地震は、1927年(昭和2年)3月7日、18時27分39秒に発生した地震である。震源は、北緯35度37.9分、東経134度55.8分の京都府丹後半島北部。M7.3の大きな地震であった。兵庫県の豊岡町(現・豊岡市)、京都府の宮津町(現・宮津市)、峰山町(現・京丹後市)で震度6。京都市、兵庫県洲本市、福井県福井市、敦賀市、奈良県奈良市、広島県福山市で震度5を記録した。(Wikipediaから引用)丹後大震災の歴史を忘れまじと建てられた記念館ですが、いまはもう、まちなかのきれいな公園といった風情。
犬のフンは飼い主が始末しましょうの看板が多いところをみますと、近所の人たちのいい散歩コースになっているようです。
ガチャ、ガチャ。玄関扉のドアノブをいじってみましても開く様子はありません。ガラスに顔をあてて内部に目を凝らしましても、何にも使われていないことがわかるだけです。
この記念館、昭和初期建築の洋館としての珍しさのほうが、震災を記念する価値よりも高そうな、そんな印象です。木造住宅が地震の大火災に結びついたこともあり、耐火性の高い洋館を建てて震災の記念館としました。京都府庁の旧本館を設計した一井九平さんの作品だそうです。
記念館の前に立つと、近くの峰山小学校から運動会の音楽が聞こえてきました。峰山小学校本館も一井九平さんの設計による洋館造りです。運動会の音楽とともに風が運ぶのは、当時の祈り。大地震があっても子供たちだけは無事でいて欲しいという祈りが、時を超えて吹く風に運ばれてきます。
季節は曼珠沙華です。小高い場所にある記念館の敷地から、曼珠沙華越しに峰山の町並みを見下ろすことができます。同じ曼珠沙華を、こちらから見たら洋館が背景。あちらから見たら町並みが背景。曼珠沙華三昧です。
気持ちのいい場所だと思いました。立ち去りづらい心地よさがあります。年月を経た洋館をモミジの木がぐるっと囲んでいます。いまは陽の光でキラキラと輝いていますが、紅葉の季節には色を変えてこの洋館の見栄えをさらに上げることでしょう。
私のブログがデートスポットの役に立つというコメントを頂戴しました。この場所で、紅葉と洋館をバックにツーショットはいかがでしょうか。
0 件のコメント:
コメントを投稿