「Atelier Key-men(アトリエ キーメン)船着場」に注文しておいた帽子が仕立て上がりました。
「One million cat」というブランド名で高木美奈子さんがこしらえている帽子です。
村井賢治さんとAtelier Key-men(アトリエ キーメン)船着場
銅を材料にした照明器具をこしらえている村井賢治さんという人がいます。
建築・電気工事・設備工事の仕事からいまの道に進み直して11年目の34歳。2000年以降は関西・関東で個展も開いてきました。
そして、2011年、近江八幡市の八幡堀に、自らのショールームを構えるに至りました。それが「Atelier Key-men(アトリエ キーメン)船着場」です。
八幡堀のほとりに建っていた倉庫(正確には藍染の作業場)の外側と中側をアトリエ向きに改装しました。
八幡掘は、伝統的建造物群保存地区に選定されていますので、古い建物への固定資産税が免除になります。
そのため、持ち主にしてみれば、使わなくなった藍染作業場とはいえ無駄なコストを食うお荷物ではありません。
勝手に壊れてくれたほうが解体の金が助かるということなのかどうかは知りませんが、ただ朽ちるに任されていました。
そこを自らのショールームにしたいと決めた村井さん。元は建築の仕事にも携わっていただけに、店舗向けの改造をすべて自力でやってしまいました。
劇的ビフォーアフターみたいに言えば、使い道を失ったままの倉庫に、匠が新たな生命を吹き込みました、ということです。
Atelier Key-men(アトリエ キーメン)船着場のホームページはこちらです。http://www.key-men.net/index.html
近江八幡は商業の町です。客を不愉快にさせる店が本当に少ない。
アトリエキーメンのスタッフのみなさんは、とても愛想よくて、明るくて、気さくで、敷居の高さをまったく感じさせません。
近江人本来の人当りのよさをあらためて知る思いです。
下の写真が、ちょいと水彩画風に加工した「Atelier Key-men(アトリエ キーメン)船着場」の全景です。
店内の様子も合わせてご覧ください。
ショールームとして村井さんの照明器具が展示されている他、照明関連全般の仕事を受注するためのオフィスにもなっています。
さらに、広い空間を生かすべく、アンティークショップ、喫茶店、セレクトショップなど、多目的に活用されています。
そして、さらにいえば、「私に店舗設計を任せれば朽ちた倉庫もほれこの通り」のいい見本にもなっているわけです。
高木美奈子さんとOne million catの帽子
高木美奈子さんは、近江八幡市在住のママさん職人。
「One million cat」というブランド名で、帽子のセミオーダーを引き受けています。
詳しくは高木さんのブログを見てくださいね。http://blog.goo.ne.jp/onemillioncat
問い合わせのメールは、onemillioncat@mail.goo.ne.jp です。
Atelier Key-men(アトリエ キーメン)船着場では、月に1度、高木さんのオーダー会が開かれます。
ちなみに、これから3ヶ月の予定としては、
10月28日・29日、
11月25日・26日、
12月16日
だとのことでした。下の案内はがきにもその日程が見えます。
オーダー会ではないときも、高木さんの帽子がアトリエキーメンに飾ってあります。コーヒーを飲むついでにちょっとかぶってみてはいかがでしょうか。
私が帽子を作るきっかけになったのは、8月のオーダー会でした。
コーヒーが飲みたくなってアトリエキーメンに入ったら、そこに高木さんがいました。
ひやかしにサンプルの帽子をかぶってみたら、「目力があるから帽子がすごく似合う」とお褒めのお言葉。
「おかあさん、なんか目力があるとか言うてくれはったんやけど」
「目力って、誰が? おとうさん?」
というようなことで、妻お龍のOKも出て、生まれて初めて帽子をオーダーすることになりました。
オーダー会には、サンプル品がいくつも持ち込まれています。気に入ったデザインを選び、生地見本から好みの生地を選び、頭の大きさを測ってもらって、仕立て代金を前払いしました。
このプロセスが楽しかった。初めての経験ですから、デザインと生地のマッチングをなかなか思い描けません。決断の結果が大成功かもしれませんし大失敗かもしれませんし、そこがなんともいえず楽しいところでした。
下の写真が8月オーダー会の様子です。
実際にオーダーした人が仕上がった帽子をかぶっている写真も用意してありました。
仕上がりがだいたい1ヵ月半後とのことでした。その間、忘れたり心待ちにしたりでしたが、9月末日に出来上がったの連絡をもらいました。
仕上がった帽子はお龍に大好評
なんかねえ、変な雇われ方されてる奴みたいやないですか?
住宅ローン絶対に組ましてもらえへんわ。ちゅう感じ。
着ていくスーツとネクタイ間違えたわ。
けれどもお龍は、「おとうさん、初めて帽子が似合ったねえ」と、我がことのように喜んでます。
いや、さすがに、オーダー。決してきつくない、むしろゆるいかなと思うくらいなのに、どんな深さでもどんな角度でも、きちんとかぶれます。
では、最後に、村井さん、高木さんの名刺を掲載しておきます。
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