あ!客が入ってる。5人います。
麺屋しらかわ。今月はもうツブれてしまったのではないか。心配しながら金沢にやってきました。モンダイないじゃないですか。
「忙しくなったみたいやなあ」と私。
「波がありますけどね」と大将。大将はヒゲを伸ばしていました。
大将は波があるというものの、いままでに見たことのない光景がいくつもありました。
①大将の両手にザル。二人分の麺のお湯を同時に切っている
②炊いたごはんが午後7時台に底をついた
③片付け遅れたドンブリが見える
④麺をゆでるタイマー6台がいずれも0分0秒ではない
⑤私が帰る前に4人連れの客がまた来た
私が帰る前にまた新たな4人の客が来た
「ブログかなんかに書いてくれましたか?」と大将に尋ねられました。「書いたけど。検索でよくヒットしたねえ」と答えたら、たまたま見つけたとのことでした。
今夜の混み方が私のブログ効果なら存外のよろこびです。しかし、時間がまだ7時台ということもあり、ごく普通の混み方なのかもしれません。
そうだ、あれを言わなくては。福知山市のランチハウスリリーのマコちゃんからの伝言を伝えました。
「あるレストランの大将が、はじめは自分もそうだったと伝えといてって。その大将も、店を始めた時は、客が来なくて、心配で仕方なかったらしいで。閑古鳥の唐揚げをメニューにできるくらいやった。それでも、自分を信じておいしいものを一生懸命に作ってたら必ず人が来るようになるから、自分をとにかく信じろ。そう言っておいてくれと、そういうことやった」
マコちゃんだけではありません。ホテルサンルート福知山の生嶋支配人も、麺屋しらかわのこれからを楽しみにしています。サンルートだって、開業した当時は、空き室が半分以上という日がずっと続いていました。
さて、これが麺屋しらかわのラーメンです。
福知山のみんなから地味な色合いでまずそうと言われそうです。
見かけも味も「焦げ」で統一感をもたせてあるから、なんとなく黒っぽくて見かけはいまいちですが、味はイケメンです、イケ麺。
ご飯が切れたということなので大盛りを注文しました。味の点では並のほうが全体のバランスがとれていると思います。
店に入る前に、道を行く夫婦連れから「ここはおいしいのか?」と尋ねられました。
「おいしいですよ」と答えたら、「何がおいしいのか?」との質問が続きました。「何がというよりも、この店はラーメンが一種類しかないんです」とありのままに答えました。
「どういう風においしいの?」と重ねて尋ねられ、「カツオ出汁も入っていて、高山で人気の味が金沢で食べられますよ」と、ブログに書いたままに答えました。
「ウソいっちゃダメよ」と、なかなか疑い深い夫婦連れです。
「食べたらわかりますから」と切り上げて、私は店に入りました。
ジャズカフェの穆然では、「あのラーメン屋さん何時までだろ?」との質問でした。
店で飲んでいる客からラーメン屋がどこかにないか?と聞かれることがあるそうですが、尾崎神社周辺にはラーメン屋がなくていつも困っていたそうです。
しらかわが深夜まで頑張ってくれるのなら有り難いわと、ナウシカ似のママが言っていました。
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