もし、あなたが、霊威を信じる人なら、一度足を運んでいただきたい。
と、まあ、そんな風に言いたくなる神社でした。
私は、それくらいに霊気を感じました。
それにしても、有馬記念のオルフェーブル、強かったですねえ。自分のラストランを有馬記念1着、しかも8馬身差の圧勝で飾るなんて、かっこよすぎるやありませんか。
あの夜、私は、異様な霊気に圧倒された
うわっ、なんや、これ。こわい。入っていく気にならへん・・・
初めてこの神社を訪れたときのことでした。夜の8時くらいだったと思います。言葉にしがたい何かが、闇のなかに漂っていました。そこにとどまり続けてはならないような気がして、車から降りる気強さすらもてません。たじたじです。
たじたじ、たじたじーーーそんな音まで聞こえそうでした。
家へ戻った私は、インターネットで「近江八幡市 賀茂神社」と検索して、以下のような趣旨の記述に出会いました。
○ 聖武天皇が、吉備眞備(陰陽道の祖)に、神社創建を命じた
○ 天変地異と国土の災厄を封じ、人々の幸せを願う神社を作れとの命であった
○ 吉備眞備は、日本の「気(エネルギー)」の集まる当地を選定した
○ 鬼門の方位に向けた荘厳な社殿に賀茂大神を祭祀した
日本の「気」が集まる場所?
ただの近江八幡やで。
うそやろ。ほんまにそういうもんがあるの?
あれは、「気」とか「霊威」とか、そういうもんか?
以来、強すぎるパワースポットとして、頭のどこかに残っていました。
その神社を、午年の初詣にふさわしい場所としてブログにするとは、思いもよらないことでした。
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古来から馬の聖地とされてきた
神社創建は奈良時代736年とされていますが、さらに百年ほど遡った天智天皇の時代、この地に馬の国営牧場が開設されたといわれています。神社の公式サイトは、以下のように述べています。
天智天皇は大陸の影響を受け、国内にも馬を増やし、強い馬を育てるため、牧場を建設することとなり、この地に日本初の国営牧場を築き、馬の調教と繁殖に力を注がれ、日本の馬の文化がはじまりました。
この地は琵琶湖にほど近く、船の輸送の利便性が良く、更に高台になっているため、馬の牧場には適しておりました。多くの馬たちが、ここで生まれ、育てられていたようであります。
つまり、この地と馬との縁は、神社創建よりもまだ古いことになります。
その系譜にふさわしく、1月の初馬乗にはじまり、馬にまつわる例祭がいくつも行われています。なかでもよく知られているのが、5月に開かれる足伏走馬(あしふせのそうめ)です。古式そのままの競馬といわれ、この様式を残すのは日本で2ヶ所のみだそうです。
神社敷地内には、足伏走馬用に400mの直線コース(馬場)が延びています。400mというと、競馬場の最後の直線とほぼ同じ距離ですね。ここで7頭の馬によるトーナメント戦が開催され、この競争を勝ち抜けば上賀茂神社の競馬会に参加する資格を得ます。
下の写真は、400m直線の馬場と、ゴールラインを示すために立つ「勝負の木」です。youtubeの動画も見てもらえるようにしようかと思いましたが、いまいちできばえのよくない動画ばかりなのでやめました。
日本最大の神馬像があった
樹齢800年の杉の大木を背景にして立つのは、日本最大と称される神馬像です。最大といっても、奈良の大仏さんみたいな巨大さではありません。そんなんビックリしますやん。まあ、実物のサラブレッドくらいです。
でも、たしかに、立派です。風格が漂っています。迫力を伝えたくて、鳥居と一緒に写してみました。「おっ」という感じでしょ。
境内では子供たちがお正月の準備
私:何してるの?
少年A:破ってるねん。
私:いや、破ってるのは、見たらわかるやんか。
少年B:お正月の用意です。
私:ここに、新しい絵を貼るの?
少女A:はい。あそこに飾ります。
私:そうかあ。内側に電灯入れるのやろ?
少年A:うん。
私:正月、見に来るわ。新しい絵はもう描いたん?
少女A:はい。描きました。
といったことで、近在の子供たちの絵が四角い枠に貼られます。それが、お正月に奉納されると、こういうわけです。地元とのつながりが生きているんですね。
そう、気温3度の朝でした。子供たちも寒かったでしょうが、私は、手袋で鼻水を拭きながらでした。手袋で鼻水を拭いても、横に広がるばかりですねえ。
この土塁状の地面に、日本中の「気」が集まる
ここです。
本殿の真裏。すなわち裏鬼門の方角。
そこに、少しこんもりと盛り上がった場所があります。古代の祭祀所跡だということです。
ここにこそ、天から降り注ぐ光と共に、大地万物の「気」が集まってくるのだそうです。
おそらく、本来は、もっとうっそうと、大木の葉が空を覆っていたはずです。大木の下に立ち、視線を重なり合う枝のほうへと上げていけば、枝葉が開けた穴を通して、空が望めたのだろうと思います。そのトンネル状の隙間から、一条の帯となった太陽光が鋭く射し込み、地面を照らしていたのでしょう。
神社裏の杜には背の高い樹木が多く、幹や枝ごしの光の束が、神々しく、そして、すがすがしい風景を生み出していました。
東から射し込む朝の太陽、しかも、境内のゴミ焼却場から煙が流れてこないとなかなかこうはいきませんが、ちょうどゴミ焼きどきに出くわした私はめちゃラッキーでした。これだけでもご利益ですわ。
午年の初詣はここに決めた
ここに決めました。自宅から車で30分ほどの距離ですし、なによりも、馬とこれだけ縁深い神社はありません。馬の幸福を祈り、あるいは、馬の冥福を祈る神社です。
なにせ、田舎ですから、ほんまに何にもありません。土産物屋も、縁起物屋も、飲食店も。どこにも負けないのは霊気ばかり。感じる人ほどパワーをもらえるといったところでしょうか。
祈祷受付所で駐車場のことを尋ねたら、車は馬場に置いてもらえばいいとのことでした。毎年、元旦はそう参拝客が多くなくて、2日からバスで団体客がやってくるそうです。「来年は午年やし、多いのとちがいますか?」と聞いてみましたが、どうもそこまでは考えていない様子でした。
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