宮津懐石山音。オーナーご夫妻の愛犬満(まん)ちゃん。紀州犬の11歳か12歳くらい。お店が13年ですから、ほぼ同じくらいの年数です。紀州犬は勇猛果敢な猟犬種。「鉄砲いらず」と称されるくらいだそうです。
夕方、ご主人が満ちゃんのブラッシングをなさっていました。紀州犬の体表面は上の剛毛と下の綿毛の二重構造です。猛暑に合わせて下の綿毛がどんどん抜けます。梳いても梳いても抜けます。それを実に根気強くブラッシングされるご主人。出汁の丁寧さに通じるものがあると思いました。
ご夫妻から愛されてやまない満ちゃんですが、ときとして紀州犬ならぬ奇襲犬に変身することもあるそうです。知らない人にいきなり噛み付きはしないかとご夫妻は常に注意なさってます。ぜんぜんそんな風には見えない。私は仲良くしたい。でも、近寄りすぎたり撫でたりは禁物だとご夫妻から制止されました。朝昼晩を山音さんで食べ続けたら満ちゃんがなついてくれるでしょうか。
ガラスの涼しげな器。
蛸の湯引き。無花果。オクラ。
紫蘇の花が散らしてあります。
刺身は、あこうの湯引き、白烏賊、もずく。
添えてあるハマボウフウ(右の写真)を口に含んで香りを楽しみました。
冬瓜の摺り流し。それに包まれてつるな、ほたて、しいたけ。蕗の葉を上蓋にした演出です。みんなから出汁が丁寧という声。
この夜は接待ではなくてプライベートでした。みんな下界よりも3度か4度は冷たい気温に大満足。食事の途中からは窓を開け、外の空気を取り入れました。私以外は山音さんが初めて。さらりと季節感を演出した部屋の雰囲気にも満足していました。山音さんに感謝です。
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