2011-10-28
孫のための畑 90歳のおばあちゃん
大宮町のはずれで出会った90歳のおばあちゃん。
いや、私からみればおかあさん。うちの母親と同じ大正12年生まれですから。
お元気です。「脚が弱って」と言いながら、畑の畝と畝の間を不自由なく歩いています。今日はキャベツを1本だけ収穫に来ました。お孫さんが健康のためにキャベツジュースを毎日飲んでいるそうです。そのお孫さんが、今日、新しいキャベツをもらいに来るからです。
お孫さんは3人です。みんな女の子。みんなお嫁にいきました。
孫のためにやっているという畑に、斜め方向から夕方の太陽光線が。孫のために野菜を育てる。なんともうらやましい話です。
ノラネ対策にはビールの空き缶。ノラネとは野良ネズミのこと。とくにニンジンが大好きだそうです。アルミ製の空き缶は軽いから、風で揺れてカラカラと音をたてます。ノラネはその音が嫌いで、ニンジンの周りに近づきたがらないそうです。
今年は柿が病気で落ちるそうです。直径2cmくらいの斑点を生じる病気だそうです。
柿のことから今年はおかしな年だという話になり、それをきっかけに、昭和3年の丹後大震災のことをおかあさんが話し始めました。
当時、おかあさんは、弥栄にいました。仕事から早めに帰ってきた母親が夕ご飯の支度をしているときに大地震が発生しました。
ほえ! ほえ!
母親がそう叫びかけるそうです。「ほえ」は「這え」の意味です。母親は這いながらどんどん進んで行くそうですが、身体がまだ小さい子供には地面のうねりが妨げになって前進できなかったといいます。地面が波打っていたということになります。
おかあさんは、肘から先を動かして、こんな風に地面がうねったのだとジェスチャーで示してくれました。
私が自分の母親の話をし始めました。このおかあさんも、昔のことはよく覚えているのに近頃のことをすぐに忘れるとのことでした。
隣の家にお嫁さんがきたそうです。そのお嫁さんの名前をすぐ忘れる。苗字は昔から覚えているから大丈夫だけれど、名前のほうをすぐ忘れる。
そんなことを言っていました。
おかあさんが「喘息の花」と呼ぶセイタカアワダチソウ。畑をやらない家があると、その農地に群生してしまうのだそうです。またたく間だといいます。
いま、あちこちでセイタカアワダチソウがピークを迎えています。
おかあさんの写真をブログに載せたいとお願いしました。よくわからなかったようなので、「私はものかきですが、記事に写真を載せていいですか?」と許可をもらいました。ただの営業マンがいつからものかきになったのか。
ラベル:
丹後
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