2013-11-25

湖西の紅葉:びわ湖バレー

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 11月23日、びわ湖バレーのロープウエイで蓬莱山に登り、次に、高島市の水鳥ステーションまで足を伸ばし、帰途には、坂本日吉神社の紅葉ライトアップを楽しんできました。


びわ湖バレー、駐車場とロープウエイで2300円。高い!

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 大津市と敦賀市を結ぶ国道161号線。そこから望む蓬莱山。いまから、あの平らなところまで、ロープウエイで登ります。

 ロープウエイのチケット窓口には、山頂の気温が3度だと掲示されています。「ほんまですか?」と尋ねたら、「上は真冬ですよ」との答。この日、里の気温は13度でした。


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 ここのロープウエイは定員数が自慢です。なんと121人乗りです。その大きさ、広さは甲子園球場の、ではなくて、JR車両の3分の1くらいを切り取って空に吊り下げた感じです。

 びわ湖バレーが生まれて以来、ずっと4人乗りの小型ロープウエイでした。それが、2008年、いまの大型機種に変わりました。広いから、車椅子でも乗れる。犬と一緒でも乗れる。

 大型というだけではなくて、時速43kmのスピードは日本最速です。


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 でも、山上に下り立ってから思いました。

 山は、自分の足で登ってこそのもんやなあ。

 ロープウエイ料金を1800円も使ってしまってから、楽したら値打ちが半分もないなと思っている。アホです。
 いや、実際には、自分の足で登るのはしんどすぎて、やらないと思います。けど、だからといって、ロープウエイに乗ってはよくなかったのでした。

 蓬莱山も紅葉の名所だといいますが、標高1174mの山頂付近は、すでに紅葉が終わっていました。本当の見頃は10月下旬だそうです。
 周囲の山々を見渡しても、同じような高さですから、地味を絵に描いたような風景。


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 見下ろす琵琶湖は絶景でした。
 湖水は青のグラデーション。湖の東岸には、三上山をはじめとする丸っこい山が、ぽこっ、ぽこっと見えます。
 もし、古代さながらに湖があちら側まで広がっていたとしたら、あの山たちは、それぞれに島だったはずです。

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 1000mを超える高さから見る湖岸線は、さながらGoogle Earthです。
 そうか、こういう景色は、滋賀県の自慢ではないのか。

 琵琶湖は日本のもので、たまたま自分がそこに住んでるだけのことです。我がことのように自慢するのはなんかちがう。そう思う傾向が、滋賀県人にはあります。
 でも、お国自慢というのは、どこの土地でも、厚顔無恥なもんじゃないですか。

 嘉田由紀子知事は、「琵琶湖に恋した知事」と言ってます。どうしようもない「よそ者感」が漂うのは、いたしかたないところです。

 滋賀県人は、なんか自虐癖があります。それはたぶん、京都や大阪へのコンプレックスです。本気でお国自慢をすると、京大阪からバカにされそうだという危惧を抱いてきたように思います。

 だから、言うのでしょう。

 いやいや、滋賀県いうたら、ほんまにしょうもないとこで、琵琶湖しかありませんがな。

 あんたらのとこには、その琵琶湖すらないやろ。
 そんな皮肉やないです。
 序列のつくような話になるのをわざと避けて、日本一の琵琶湖まで値打ちのないものにしてしまう。そこまで、へりくだる。
 そういうところがあります。

 でも、その琵琶湖を見ながら、実は、まんざらでもないと思っているものなんです。

 この日の琵琶湖は、そういう自虐壁も、はにかみも、忘れさせてしまうほどのすばらしさでした。


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