写真は警察の取調室。
ちがいますって。近江八幡市のアトリエ・キーメンです。
銅や真鍮を用いた照明器具がアトリエ・キーメンの主要商品なんですが、それのみならず、頼めばだいたい何でも作ってもらえます。
そういう重宝なショップを経営するのは村井賢治さん。
今回は、うちの新聞受けを注文しまして、パソコン画面で最終デザインを決めているところです。
村井さん、去年は新宿高島屋美術画廊の企画展にも出品したりで、けっこう商売繁盛の様子です。天井からぶら下がる展示商品が一気に増えた印象でした。
八幡掘沿いに建つアトリエ・キーメン。外観だけだと、とっつきにくい印象だけれど、オーナーの村井夫妻はまったく逆の人柄。気さくで愛想がよくて。窓がなくて、入り口が狭くて、壁が真っ黒な店舗デザインは、外光を防いで照明器具のほのかな明るさを生かすため。
こちらがアトリエ・キーメンの店内。照明器具のほかに、アンティーク家具、骨董陶器、高木美奈子さんの帽子などが展示されている。
うちはマンションですが、玄関フェンスみたいなのがついています。
そのフェンスに鍵をかけていませんので、新聞屋さんが勝手に開けて入ってくれて、ドアーの新聞受けに突っ込んでもらえるほうが、私たちは楽なんです。
逆に、新聞屋さんは手間です。そこまでしてくれません。そのかわり、青い新聞ポストを、フェンスにくっつけてくれました。朝日新聞を長期契約した家庭へのサービス品だと思います。
うちのフェンス。新聞屋さんがくっつけた新聞受け(左隅の青いやつ)で充分ことたりているけれど、表札もかねた新聞受けを村井さんに作ってもらうことにした。
ということやねん。村井さん、フェンスにくっつけるアレをナニしてもらえんやろか。苗字を書いといたら、表札代わりにもなって、ええやろ。
作ってもらうといいましても、イチからデザインしてもらうわけではありません。スーツでいうところのセミオーダーみたいなもんで、サンプルのなかから好みのデザインを選んで、自分用にアレンジしてもらいます。
たとえば、塗装の仕上げ色ですとか、デザイン書体による名入れですとか、設置する場所に最適な金具ですとか、各家庭によってまちまちな要素を相談するわけです。
郵便ポストには縦長と横長がある。用意されたサンプルデザインから選ぶばかりではなくて、自分の用途に合わせてオーダーすることもできる。
私たちが選んだのは、新聞が横向けに入るデザインでした。本来は郵便受け用です。3万3千円ほどでしたので、新聞受けとして考えればえらく高い買い物です。かたや、これを表札兼用だと思えば、表札を3万円台で注文する家庭はいくらでもあるだろうといったところです。
アトリエ・キーメンの入り口で実際に使われている郵便受け。これを叩き台にして自分用のデザインを村井さんと打ち合わせた。
お龍の目に留まった品物が他にもありました。
三日月形の一輪挿しです。天井からぶら下げて使います。1本10cmの吊り下げ金具をつなぎ合わせて、天井と床の間のちょうどいい高さに調節します。
これを、オーディオラックの上に吊り下げるというのがお龍のアイデアでした。
この一輪挿しは女心にアピールするのか、女性二人連れで入ってきた他のお客さんも、「あら、カワイイねえ」と言っていました。
三日月をかたどった一輪挿し。吊り下げて使う。うちの天井はヒートンが抜け落ちるかもしれないと心配したが、そういう天井にヒートンをきかすための金具が市販されているそうだ。
午後の遅い時間から出かけましたので、近江八幡の町はすぐに暮れました。お決まりのコースであるかのように尾賀商店にも寄りました。光が路上にもれる尾賀商店も、なかなかの風情でした。
尾賀商店からオレンジ色の灯りがもれる永原町の路地。これだけ家が建ち並んでいるのに、尾賀商店以外にはもれる光がない。
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