中之島の大阪市立中央公会堂で会議でした。
大阪・兵庫グループのリーダーというのが、奥さんの影響か、ランチ好きのおっちゃんです。奥さんは「新地でランチ」の女子会をしょっちゅうやってるそうです。で、そのリーダーの提案により、公会堂向かいのSumile OSAKAで昼ごはんを食べることになりました。
♪ Hold me tight 大阪 ベイブルース
河はいくつも この街 流れ ♪
上田正樹がそう歌ってますけど、中之島のあたりに来ますと、川の景色を何度も目にすることになり、たしかに川の流れる街だと納得できます。
中之島自体が川(淀川から分岐した大川)を二分する中州です。川に挟まれた場所ですから、入るにも出るにも必ず橋を渡ることになります。中之島には合計14本だったか15本だったかの橋があります。中之島周辺は公共、商業の建築物、いく筋もの幹線道路、そして私鉄が集中しているだけに、橋の数だけの景色があり、橋の数だけ渡る目的があります。
どこかへ行きたい。じゃあ、そこへ行くには、渡るのか、渡らないのか。渡るのならどの橋?そういう風に頭が働きます。
その結果、本来は川の中州で二分されただけの川だというのに、視野にも意識にも、実際以上に川や橋が食い込んできます。「河はいくつもこの街流れ」の歌詞に納得できるのも、そういう景観ゆえでしょう。
で、いわばオアシスですわ。Sumile OSAKAは。決してきれいとはいえない堂島川の水辺ですし、真上をガーッと阪神高速環状線が走ってますけど、やっぱりオアシスです。
堂島川のほとりに広い広いウッドデッキで新たな空間を生み出し、その上に結婚式場とレストランを兼ねた飲食施設をこしらえてあります。建物の周囲には樹木やベンチ。水面のすぐそばにもテーブル席が用意されています。発想としては京都鴨川べりの川床に似てるような気もしますが、窮屈が当たり前のようなああいう方向性はどこにもありません。
席に座れば、対岸に中央公会堂の歴史あるレンガ建てが見えましてねえ。向こう側には背の高いビル。10月の正午、樹木の葉を透ける光にゴテゴテした大阪臭さはまったくありません。なんでやねん?の空間です。いや、さすがに奥さんが「新地でランチ」だけあって、うちのリーダーは押さえるべき場所を押さえてるなと感心しました。
ただ、まあ、真上を阪神高速ですから、そんなんあかんと思うか、まあええやんかと思うかで、ずいぶん居心地が違ってくると思います。
いま、なんで揺れてん?
トラックやろ。
そういう場所です。10月が始まった日、好天に恵まれた心地よさ。でも、高速道路の無粋な音や景観。心地よさがどれだけスポイルされることになるか。そこはあなた次第というやつですねえ。
いま、Sumile Osakaのホームページを見ていましたら、ここは結婚式をやるところのようです。加えて、あのDREAMS COME TRUEのサポートを受けて誕生した施設だと書いてあります。詳しくは「大阪に縁が深いDREAMS COME TRUEがサポート」という下のサイト(画像クリック)を読んでいただきたいんですが、かいつまんでいえば以下のようなことだそうです。
2010年に開始された「中之島にぎわいの森プロジェクト」。DREAMS COME TRUEのふたりはその壮大な構想に心躍り、サポートを決定・・・(中略)
小ホール(crystal vine)、バンケットホール(SUNSHINE)、ラウンジ(NOCTURNE)の名称に楽曲タイトルをネーミング。crystal vine の壁面には、楽曲「ETERNITY」、「THIS IS IT! YOU’RE THE ONE! I KNEW IT!」(「うれしい!たのしい!大好き!」ENGLISH VERSION)の歌詩とサインが刻まれています。
レストランは、DREAMS COME TRUEの思いが詰まった「sumile TOKYO」の姉妹店「sumile OSAKA」も開業・・・(後略)
私たちがランチを食べたバーベキュー用のオープンスペースは川を見下ろす2階席でして、「NOCTURNE」という名前でした。どことなく二階建て京阪特急ハイデッガー席みたいな場所です。ハンバーグセットで1000円でした。
このオープンラウンジ、我々おっさん3人の他にも客がいたことはいましたが、ほとんどの女性グループは1階のイタリアンレストランSumileのほうに入ってました。
このSumileのほうも、ちょうどええ日やからというので開け放たれてまして、テーブルでワイングラスがキラッと光っとる。おっさん3人はあきませんと言いたげに光っとる。誰が入るか。
見たら小泉今日子に似たかわいいお客さんがいます。開け放たれていますから、生でというのか、かわいく見えるのもガラス越しではないわけで、本当にかわいい。そして、一緒の3人もけっこうかわいい。ブログ用に写真撮らせてくれと頼もうかと思いましたが、よく考えたら会議の前のランチです。そこまでやると私の本性が会社仲間に伝わりすぎて、今後何かとやりにくい。それにiphoneではもったいないくらいにみなさんかわいかったんです。
ここは味のおいしさよりも場所のおいしさだと思うんですけどね、うちの妻お龍を連れてこようかという気になりました。表を掃き掃除していた支配人さんらしき男性に土・日は結婚式専用にならないのかと尋ねました。たとえ掃除していても、管理職の風格ちゅうのは隠せません。
「そのとき次第ですね」というのが答でした。すべての土曜・日曜が結婚式で埋まっているほどではないそうです。普通に営業していることもありますから是非おいでくださいとのことでした。
名刺までもらいました。株式会社カトープレジャーグループという企業を母体とする施設だということが分かりました。この会社はホテル、温泉、レストランを全国展開しているようです。
0 件のコメント:
コメントを投稿