聖太郎が自信満々だったかけっこ。
ライバルはこたろう君だと言ってましたが、終わってみればゆいちゃんが1番。聖太郎もこたろう君も、ゆいちゃんの後塵を拝しました。
夜、寝る前になって、聖太郎が急に悔しがり始めました。
おじいちゃんの撮ったビデオを見たからだと思います。
1番でゴールする自信が本当にあったようです。負けるはずがないと信じ切っていたようです。
幼いなりに無力感を味わっていました。
ママが言いました。
あんた、ゆいちゃんだよ。ゆいちゃんに勝てるわけないじゃないの。なんで勝てると思ってたのよ。
ゆいちゃんは、いわば小さななでしこジャパンです。
俊敏性と瞬発力に優れ、しかも馬力のある少女。追いかけるママや先生をいともたやすく振り切る。
聖太郎はママにせがみます。
昨日の夜、お風呂で言ったことをもう1回言って。
お風呂で言ったことって何よ? 負けたら命はないものと思えってこと?
ちがう。そのふたつ後に言ったこと。
じゃあ、勝たなくてもママは聖ちゃんが大好きだよってこと?
ちがう。そのひとつ後に言ったことだよ。
ママは思い出せません。せがんでいる聖太郎も、ママがどう言ったのか忘れてしまっています。でも、負けてしまったいま、もう一度聞きたい言葉があるんでしょう。
聖太郎の敗因は油断だと思います。
ビデオを見返しますと、第一コーナー手前ではすでに笑顔です。先頭でやってきて、もうこれで勝てるという気持ちになっていたのでしょう。大回りになってインを空けてしまいました。
スピードと敏捷性を兼ね備えたゆいちゃん相手にインを空けてしまっては、お先にどうぞと言ってるも同然です。しかも、先頭を追いかけるゆいちゃんのほうが負けたくないのモチベーションを燃やしやすいはずです。
実は、おじいちゃんにも油断がありました。一眼デジカメで運動会のビデオを撮影するなんて、だいぶ無理があります。なのに、やれると思っていました。去年はやれたからです。
しかし、孫の成長を見誤りました。去年は3歳だからデジカメ一眼でもなんとかなったけど、今年は進行のスピードにカメラ操作がついていけませんでした。やっぱりビデオ専用のハンディカムでフットワークを生かしてテンポよく撮らなくては、いい動画になりません。
来年は聖太郎も年長さんで、こども園では最後の運動会です。ビデオカメラを買って聖太郎がトップでゴールするのを記録したいと思います。
だから、聖太郎、頑張ってくれよ。
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