「裏天満」と呼ばれる一画があります。説明文では天神橋筋商店街裏側の天満市場周辺一帯ということになりますが、いまいち言い表せてない気がします。地図的な区切りではなくて、裏天満に入った途端に空気が変わるんですねえ。空気の区切りに裏天満という名を与えた感じです。
そこで梨花食堂のおいしいカレーに出会いました。
「ゴメンネJIRO」という洋食屋があるのを覚えていまして、本当はそちらが目的で裏天満を目指しました。
若い方はご存知ないでしょうが、その昔、奥村チヨという歌手が「ごめんね、ジロー」という歌をヒットさせました。1965年です。なんにもわるいことしてないのに「ごめんね」を繰り返す歌です。
で、「ゴメンネJIRO」は、実は夜だけやってる店でした。準備中の札がかかっていて自動ドアーには鍵がかかっていました。裏天満は夜の町で、安くておいしく飲める店が狭い路地にひしめき合っています。グデングデンに酔っ払いたい大酒飲みたちの大会会場。上の写真の2店は普通の扉があるだけでもたいした高級店でして、ほとんどの店はビニールシートです。
「ゴメンネJIRO」と肩を寄せ合う「梨花食堂」はやってました。「おいしいカレー」という看板に惹かれて入りました。
黒毛和牛煮込みカレーを食べました。うまいです!
甘みとコクに満たされたシチューのようなおいしさが先にきまして、それから香辛料のピリピリっとした味がきます。大きめのお皿にご飯をよくほぐしておいて、そこにまんべんなくカレーをかけますから、ご飯へのからみかたもよくて白いところが残りません。ご飯にからんでいくのは甘みとコクで、口のなか全体に広がっていくのは香辛料という感じでした。
いちばん安い700円のおいしいカレーから、いちばん高い1000円の黒毛和牛煮込カレーまでの価格帯に7種類のカレーがあります。いずれもルーは共通で具材が変わるという品揃えです。テイクアウトの要望にも積極的に応じていて、私がいた15分ほどの間にテイクアウトだけの客が3人いました。
いまインターネットで「梨花食堂」のホームページを見て、なるほどおいしいはずだと納得しているところです。
まあ、飲むのがお好きなら「裏天満」で検索してみてください。一度は足を踏み入れたくなるようなレポートがいっぱい出てきます。
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