ママは千葉県へ帰りましたが聖太郎は居残っています。8日におばあちゃんが送って行きます。
聖太郎の自転車を追いかけて川沿いの道を歩く。「幸せすぎてなんだかこわい」と妻お龍に語りかけたら、お龍が大笑いしていました。
三が日は雪だらけ。マンションの中庭に、小学生たちがかまくらを作りました。及ばずながら聖太郎も手伝いました。みんなでかまぼこを作ったと言ってます。
聖太郎のヒーロー、茂造じいさん
聖太郎の楽しみのひとつが、よしもと新喜劇です。関東ではやっていませんから、次に聖太郎が来るまでの間、毎週土曜日12時45分からの番組を録画し続けています。
いや、私が録画しなくても、Youtubeでいくらでも見られるんですよ。そやけど、それはナイショ。こっちへ来ないと見られないと言ってあります。
聖太郎のお気に入りは茂造じいさんです。聖太郎のなかでは茂造そのもんがヒーローに近いとこまでいってます。辻本茂雄が演じる役柄ではなくて、茂造というキャラが聖太郎に根付いています。辻本茂雄がヤクザ役で登場する回を見たら、今日は茂造が変なカッコしてると言います。
茂造シリーズのなかでもとくに「夏の終わりの大決心」を何度も見たがります。あれがいちばんおもしろいと言います。これは私も同感。こいつ分かっとるやないかと嬉しくなります。あの回は、ギャグのキレもテンポもなぜか調子良かったんですねえ。
聖太郎が普段から欠かさず見ているのは、仮面ライダーや戦隊もの、そして妖怪ウォッチなどアニメ番組やケーブルテレビのカートゥーン・ネットワークです。NHK Eテレの子供向け番組も見るようです。
これらの番組では、登場するキャラクターとそのキャラクターごとのアクションは毎回同じ。期待通りの展開が起きます。よしもと新喜劇も、やはりそのパターンです。芸人ごとのキャラがあり、同じ芸人は同じギャグを必ずやります。
そして、よしもと新喜劇は舞台ですから生身の人間です。ならではの迫力があって、そこがまた聖太郎にはたまらないようです。
うちの妻お龍は、「聖太郎に見せてもいいけど、中味を選んで見せてね」と言います。たとえば、乳首ドリル(スチ子と吉田裕の大人気ネタ)はやめておいて欲しいそうです。
そんなこと言われても、もう遅い。とっくに見せてしまいました。聖太郎は一発で覚えてしまいましたからねえ。
チビ、デブ、ハゲ、ブスを大いにからかい、オシッコ、ウンコの下ネタも満載。「何ぬかしとるんじゃ、このボケ」など荒っぽい言葉がいくらでも出てきます。おもしろかったらなんでもええという体質で聖太郎を汚染してはいけない、おもしろさを免罪符に不道徳を是認するような人間性になってはいけないと、おばあちゃんは気が気でなりません。
「うっ」と、このおじいちゃんは言葉に詰まります。それ、誰のこと言うてるねん?しかし、それを言うのなら、そしたらおまえはなんで俺と結婚した?ちゅう話になってくるわけですよね。
お龍のような心配はいりません。ドリフの「ちょっとだけよ」で大喜びした子供たちがその後、女の子はみんなストリッパーになり、男の子たちはみんな客になったなんて話、どこにもないわけです。私は、むしろ、「8時だよ!全員集合」のような爆笑番組を見られない子供たちを気の毒に思っています。
パパ、ママ、じいちゃん、ばあちゃん、弟、妹、友達、先生、おっちゃん、おばちゃん、みんなこぞって大笑いするのはとても重要な経験なのです。笑うことに関してまでオタクになってはいけません。
秀逸な吉本新喜劇、お笑い論と思います。45年前の思いのままですね。もろ手を挙げて賛意を表します。当時の相方はは笑いを忘れてしまはりました。
返信削除又吉の火花も面白かったです。