2014-05-26

オステリア ガウダンテ ハーバーランドのイタリアン イマイチでした

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 神戸は夜がきれいな町ですねえ。
 神戸ハーバーランドにはアンパンマンミュージアムもあるというので、孫を連れてくる下見のつもりで行ってみました。
 ポートアイランドからポートライナーで三宮まで、そこからJR新快速で神戸駅に移動しました。


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たそがれどき、いろいろな人が夜景を待つ

 ハーバーランドは、ちょうどたそがれどきでした。
 煉瓦倉庫を背に歩いていくと、海辺のベンチには若いカップルたちが陣取り、さらに暗くなるのを待ち焦がれていました。なかには、そこまで待ちきれずに、すでに深いキスを始めている二人もいます。濡れた股間にスースーとこの海風は、さぞかし涼しいことでしょう。

 ウミエ・モザイクのテラスでも数多くの人が夜景を待ちわび、初夏、土曜日午後7時の風物詩を綴っていました。
 ブラジル料理店ブラジリアーノは、屋内席、テラス席ともに早くも満席になっていました。湾内クルーズのコンチェルト丸が1回目のディナークルーズを終えて入港中でした。対岸のポートタワーにはまだ照明が入らず、オリエンタルホテルの壁面を飾る円い電灯だけが次第に目立ち始めていました。
 アンパンマンミュージアムの観覧車が、最後の夕日を受けていました。観覧車全体に色とりどりのイルミネーションが広がり始めるまであと何分か。いまは、シルエットを空に広げる時間帯です。


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オステリア・ガウダンテ

 オステリア・・・えーっと、何て読むんだろう?ガウデンテ?
 それはともかくカード可かな?
 今日は妻お龍があまりお金を持たせてくれなくて、3500円しか残っていません。iphoneでネット検索。カード可を確認してから入店しました。

 A、B、Cと三つに分かれたコースのなかから、Bを選びました。4300円です。
 前菜、パスタかピッツア、メイン料理、デザートの組み合わせです。それぞれ1種類ずつ右のページからお選びくださいというシステムでした。メニューには単品で注文したときの値段も付記されています。もしそれぞれを単品にしたらもっと高くてコース料金の4300円では食べられない計算になります。これはいかにもおかしい話です。要するに単品価格の設定がイカサマだということです。

 私は前菜にカプレーゼ、パスタにトレビザーラ、メインに神戸牛タリアータ、デザートにクレーマカタラーナを選びました。
 
 トレビザーラというピッツアのトッピングは、他店であまり見かけない組み合わせです。これが大人の味で、「ほー」と感心しました。

 材料は、苦味が持ち味の野菜トレビス、豚バラ肉の塩漬けパンチェッタの燻製タイプ、モッツアレラチーズの水分を抜いて燻製にしたスカモルツァ(ひょうたん形状が目印)、そしてモッツアレラチーズです。
 材料の特性が渾然一体で、トレビスのほろ苦さ、パンチェッタのきつめの塩味と燻製風味、さらにスカモルツァの燻し臭、全体をまとめるモッツアレラのミルク風味。これは、またひとつおいしいもんを覚えたぞと嬉しくなりました。

 けれども、ピッツアの生地と焼き方は、雑にすぎました。大きな不満のない程度ではありますが、自身で本場イタリアンと銘打つ店だけに、意気込みと実態がちぐはぐです。

 辺縁の額縁であるコルニチョーネは火ぶくれしているだけのものでした。しかも、その火ぶくれが丘のように内側にまで広がっていますから、食べにくい。切片を折り曲げられないのです。
 生地を広げるときの空気の寄せ方が下手なのか、あるいは生地作りそのものが下手くそなのか、辺縁部が空気を含んでいません。火傷気味に膨れ上がるばかりで、内部はモチモチしています。他店ですと、空気の膨張で生まれるコルニチョーネの内部には空洞ができて、バケットの外皮のように薄くパリっと焼き上がっています。

 石窯の前で焼いているのはイタリア人のピッツァイヨーロです。本場であるはずのイタリア人がこの程度のことなら、数々の国際ナポリピッツアコンテストで日本人が最優秀賞を獲得するのも当たり前だと思いました。日本人がいい成績を収める裏には、日本をナポリピッツアの好市場に育て上げようとするイタリア側の政治的配慮もあるそうですが、そこを差し引いても、やはり日本人ピッツアイヨーロの優秀さは技術に忠実な日本人気質の成果だと思います。あのイタリア人職人は、どこか日本の店で本場のナポリピッツアを勉強してきたほうがよさそうです。

 カプレーゼもタリアータも大雑把な味で、これまでに食べた他店を上回るものではありませんでした。食べログでは★3.5の口コミ評価になっていますが、様々な店の口コミ点数とのバランスを考慮したら、この店は3.0~3.1前後が妥当だと思いました。
 ただ、ハーバーランドは決してグルメ第一の施設ではありませんし、そこに出店している大規模なファミレス的イタリアンレストランですから、あまり厳密に考えないほうがむしろ幸せかもしれません。「夕ご飯を食べていってしまおうか」くらいのノリならこれでいいのだろうと思いました。


20140524-_DSC3157カプレーゼ。バジルが香りを失っていました。なぜかレタスを使っています。トマト選びにこだわりがないと思いました。

20140524-_DSC3162ピッツア トレビザーラ。トッピングはとてもおいしいのに生地と焼き方がえらく下手くそ。焼き上がりの完成度と食べやすさに心を配ってもらいたいところです。

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神戸牛のタリアータ。肉はやわらかくとても美味でした。けれどもソースが凝ってある割には単純で、いろいろな店と比べてもおいしいほうではありませんでした。

神戸の夜は本当にきれいだ

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 普段は滋賀県草津市の夜しか知りませんから、神戸の夜の美しさには感激しました。景色がそのままイルミネーションである上に、クリスマスでもないのに神戸駅前の通りには電飾が施され、さすがルミナリエの街です。

 飲食、衣料品、雑貨などの店が集合するウミエ・モザイクにはたくさんの人が行き交っていました。
 ひとりで歩いているのがもったいなくなりました。明日は妻お龍を連れてこようと考えました。

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