桜の季節に初めて寄ったそば処善光を再訪しました。
あのときは焼鯖そうめんを食べたのですが、その焼鯖がめちゃええ味でした。女将さんが、「にしんと同じように煮たるさかいに」と言わはりました。
「うちはにしん蕎麦が評判ですねん」ということでしたので、「それやったら、次はにしん蕎麦や。もういっぺん来るわ」と、その場で決めたのです。
いや、できることなら、写真ではなくて、ここに本物のにしん蕎麦を出したいくらいで。「ちょっと、にしんかじってみ」と、みなさんにひと口ずつ食べてもらいたい。ほんま、おいしいんですわ。
ちょっと分厚めで、わりと甘めで、そしてまあ柔らかい。にしんは脂っぽい魚ですが、余計な脂分がうまく削がれています。おつゆにはほんのりと干物の香りがうつりまして、こういうおいしさはとくに腹が減っているときにはたまりません。ぱっとシアワセになります。
ここの女将さん正直やなあ。まずいもんをうまいとは言わはらへんわ。
ただ、800円くらいの値段ですから、京都南座となりの松葉と比べてどうだとか、そういうもんではありません。あっちは1400円やったかな。高いんですから。
食べログを見ましたら、口コミでけなされっぱなしです。なかには「せっかく楽しみにしていた長浜観光を台無しにされた気分です」というものまであります。そこまでガッカリしたんかいな。
「出汁があまりおいしくなく、がっかり・・というか、関西の割りに味が濃くて、辛い感じでした」という口コミもありました。
あの女将さんは絶対にパソコンなんていじりそうに見えませんでしたから、けなされてるのを何も知らないんでしょうね。
おいしかったですよ。私はにしんばっかり先に食べてしまって、そばを食べ始めるときにはカマボコとネギしか残ってなかった。それくらいに好きな味でした。
ただまあ、下の写真で見ていただくように、にしん蕎麦が出てくるまでにうちの妻お龍が週刊誌を読んでます。こういう時間のかかり方を嫌う客もいるでしょうね。見ての通りがら空きの時間帯ですし、どうしてそんなに長いの?と言いたくなる人もあることでしょう。
私は女将さんが好きですから、ちょっとしたことに文句はありません。でも、お龍はおつゆが少しぬるかったと言ってました。ふうふうしながら食べたかったそうです。
にしんがおいしい。けど、ときおりツメが甘い。まあ、そういうことなんでしょう。
帰路の多賀サービスエリアでは、期間限定で全国のご当地サイダーを売っていました。
冷蔵棚の前に誰もいなくなるまで待つこと10分、やっと撮影のタイミングがきたくらいで、絶えず誰かが買ってました。
写真上:ご当地サイダーが並んだ冷蔵棚
写真下:夕陽が沈んだ後の多賀サービスエリア
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