本当においしいときは、言葉が出ませんね。ただ嬉しくて、笑えてくるばかり。いや、すごいわ。そういうコロッケがこの世の中にはある。それに出会えたちゅうのが、すごいことやないですか。
住吉大社前の「やろく」。テレビ番組でも紹介されました。洋食の有名な老舗です。
雨でした。
この路面電車は、どっからどこまで行くんですか?
へえ、そうですかあ。堺から天王寺まで。ハンカイセンっていうんですか。阪堺線と書いて、ハンカイセンですか。サカサカセンとは言わへんのですね、阪堺やけど。大阪にも、こんなん走ってたんですか。知りませんでした。
大阪唯一のチンチン電車といわれる阪堺線。その住吉鳥居前という停留所では、この雨にもかかわらず、数分おきに来る電車それぞれに数人の人たちが乗ったり降りたり。傘さして。大阪はほんまに人の多い町だと思います。
この路面電車の上町線と阪堺線が住吉の停留所で交わります。線路が交わるところからいちばん近い路地を曲がったらすぐに、玉子コロッケで有名な「やろく」がありました。
と書きたいところですが、曲がったら、写真のような路地の風景でした。この路地の奥に「やろく」がありました。
玉子コロッケ。
まず、とにかく、アツアツのホカホカのパリパリのトロトロです。
こんなん、あったん。ほんまに。めちゃおいしいやんか。うそやあ。あっ、海老まで入っとる。
まあ、そんな言い方くらいしか思いつかない。おいしいのが嬉しくてただ笑うだけ。バーッといっぺんに幸せな気分になります。
どう玉子コロッケかといいますと、ゆで玉子を1cmくらいに切って何かと一緒に混ぜてサンドイッチにしますよね。それをサンドイッチにしないでコロッケにしたというのが、いちばん分かってもらいやすいと思います。
なんかこう、八角みたいな香辛料めいた香り付けもしてありまして、そこがえもいわれぬアクセントになってます。
ポテサラもめちゃおいしいやんか。
コロッケがこれだけおいしいんですから、その親戚みたいなポテサラもおいしいに決まってます。
味噌汁もおいしい。この小さいカツも、デミグラスも、おいしい。こうなったら、皿の上にあるもんはなんでも美味い!
キッチンはガラス張りでして、たまたまシェフと目が合いました。おいしいの合図でニコッとしたら、ガラスの内側からも笑顔が返ってきました。
おばちゃんたちも来ていました。老夫婦も、若いカップルも。一人用のカウンター席で黙々と食べている人もいます。
おばちゃんたちのなかの一人は、こんな雨の日だというのに、ありますでしょ、全面ゴーグルというのか顔用のサンバイザーみたいなやつ、あれをかぶって店を出て行きました。
私が店の外観を写真に撮っていたら、おばちゃんたちの別の一人が話しかけてきました。
おいしかったなあ。ほんまにおいしかったなあ。ああ、おいしかった。私も撮ったほうがええやろか。
撮ったほうがええと思います。
店は南海電車の住吉大社駅にも近く、いわばハンカイセンとナンカイデンシャに挟まれています。道の雰囲気から言いますと南海の駅前といった感じですね。でも、まあ、ハンカイとナンカイですから、カイカイ横丁に位置すると覚えました。住吉大社界隈は、他にもおいしそうな店があって、私にとっては今後の注目スポットです。
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