2012-09-18

宇治川の鵜飼 聖太郎を連れて

 西部警察ファンの聖太郎は、大門部長(渡哲也)のつもりですが、おじいちゃんからは「香港映画のチンピラ」、ママからは「ジョンウン君」と呼ばれています。

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 香港映画のチンピラとか




 

 

 

 

 ジョンウン君とか

 

 

 

 

 

宇治川の鵜飼見物

 
 さて、宇治川の鵜飼見物に行ってきました。
 聖太郎のリクエストによりまして、西部警察の挿入歌「みんな誰かを愛してる(石原裕次郎)」をBGMにビデオをお届けします。

 ベトナムのハノイ大学から京都大学に研究生で来ていたテイさんの帰国を控え、送別会代わりに宇治川の鵜飼見物となりました。テイさんの奥さんも、坊や(ベイ君)も来ました。
 ベイ君は、聖太郎よりも2ヶ月だけお兄ちゃん。二人が子猫のようにじゃれまくっていました。


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聖太郎とベイ君




 私は、今回、みっつの勘違いをしていました。

 ひとつめ。

 「子持ちのベトナム人留学生を送る会」だというので、苦学生のシングルマザーだとばかり思い込んでいました。

 それが大間違い。とても幸せそうな親子がやってきました。

 ご主人のテイさんは、ベトナムへ帰ったらエリート中のエリート。テイさんの母国を訪れた京大の教授がビックリして帰ってきたというではありませんか。ハノイ大学で将来を約束された身の上です。

 奥さんは、アオザイがとても似合いそうな体形です。高校卒業以後1グラムたりとも太ったことがないくらいのスレンダー美女。あの奥さんのような体形を前提にアオザイがあるのだと思います。

 ふたつめ。

 鵜飼というのは、自分が乗った舟の上でやってくれるもんだとばかり思っていました。
 鵜が捕まえてきた鮎を舟の上で料理してもらえるもんだと。
 
 ところが、正真正銘の鵜飼見物でした。鵜飼見物の舟が何艘も列をなして待ち受けるそばを、鵜飼の舟が通り過ぎていくだけです。いわばショータイムです。

 舟の上で料理なんて、とんでもありません。みんなコンビニ弁当を買って乗り込んできました。


 みっつめ。

 京大の研究生たちが集まるというので、めちゃかしこそうな面々を想像してました。
 初対面の人たちですし、その上、待ち合わせ場所にいまいち自信がありません。
 あっちが京大かなあ、こっちが京大かなあと思いながら、あちこちのグループを眺めていました。
 そしたら、いちばん気に留めなかったグループが、なんと京大グループでした。まさに人は見かけによらぬものです。 



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 鵜匠は、コットンフラワーさんのコメント通りに女性でした。

 日本には4人の女性鵜匠がいるといいます。うち2人が岐阜の長良川、残る2人がここ宇治川だそうです。
 お二人は、江﨑洋子さん(8年目)と澤木万理子さん(13年目)です。

 船頭さんによりますと、とにかく二人とも動物が大好きだそうでして、鵜につつかれまくって生傷だらけになりながらも一生懸命に飼育しているそうです。

 鵜飼のとき、鵜は4mの綱でつながれています。
 キーポイントは綱の締め方。小さな魚は喉を通るけれども大きな魚は喉につっかえるように微調整するそうです。
 小さな魚すら自分の餌にできないのでは鵜の狩猟本能を刺激できないそうです。

 人が船べりを叩けば、驚いた魚が逃げ惑います。そこを狙って鵜がダイブします。

 鵜は、水中に潜っているうちは魚を飲み込みません。鵜呑みといいますが、本当の鵜はそんなに慌てない。実は水面に上がってから魚を飲み込む。
 鵜匠は、水面に上がってきた鵜のくちばしや喉のふくれ具合を即座に見定め、どの鵜を引き上げて魚を吐き出させればいいかを決めるのだそうです。

 引き上げられた鵜は首をぎゅっと握り締められます。オエッとかいいながら魚を吐き出します。

 鵜が獲ってくるのは鮎だと思われがちですが、そんなことはないといいます。鮎だけではなくて、フナでもハヤでも、飲み込める魚なら何でも飲み込む。
 ただし、そんな鵜でも苦手とするのがウナギだそうです。鵜が難儀することからウナギという名前がついたと、鵜飼が始まる前に紹介されました。

 宇治川には14羽の鵜がいて、その日に体調のよさそうな6羽を選んで漁をさせるとのことでした。
 ただし、体調がよくても、漁の時間は1時間がだいたい限度だそうです。というのも、漁を始めてから1時間くらいで羽が水を弾かなくなるからだそうです。
 見物客が多い夜は、船が20艙、人の数にして500人くらいになりますが、そんなときでも鵜飼は1時間程度で終わるそうです。

 この夜は、船が10艘くらいだったと思います。目の前で鵜飼をしっかり見たのは、正味4~5分でした。これくらいですと、細かいところまでじっくり見ることができません。そのせいか、さほどおもしろいとは感じませんでした。

 それでも、聖太郎も、聖太郎のママも、えらく喜んでくれました。とくに聖太郎は背が小さいだけに、目線が鵜と同じ高さになります。鵜が自分に向かってくるようで、迫力ある景色だったでしょう。

 お風呂の黄色いアヒルとは全然ちがいますし、声を上げて興奮していました。



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