注文してからめちゃ長くかかるかわりにめちゃおいしいコーヒー。
出町柳のジャズ喫茶「LUSHLIFE」です。
振り返れば、昭和。小さなコーヒーショップがあちこちにありました。カウンター席が当たり前でした。一杯のコーヒーに時間をかけるのも当たり前でした。
聖太郎がいっちゃった
のぞみ号 名前のわりに 切ないな
孫の聖太郎を京都駅で見送りました。
のぞみ号の長い鼻先があっという間に視界のはるか先へと遠のきました。同じ時速で心がしぼみました。
出町柳、行くか。
妻お龍にそう提案しました。
ほっとしたような気分と、もの淋しげな気分。
このなんともいえない心境を無駄にいじることなくぼんやりしていられる場所といえば、出町柳のLUSHLIFEの他には思いつきませんでした。
コーヒーの味のなつかしさも、ちょうどそんな具合です。
とはいえ、私たち夫婦は、今回がまだ2度目です。
休日、午後4時のLUSHLIFE。文庫本を読みふける客もいた。
出町柳の自由な雰囲気
LUSHLIFEは、old fashionedのみならず、ジャズ喫茶の割には所帯じみています。あまりもうかっていなさそうな店構えが持ち味です。
ジャズ喫茶とはいうものの、一生懸命聴いてる客はいません。一生懸命しゃべってる客ならいくらでもいます。
かかっているレコードはだいたいがビーバップですから、人の会話と混じり合うくらいがむしろ似つかわしい。
マスターはペーパーフィルターでコーヒーをいれます。店の経営からいえば、非効率もはなはだしい。
しかも、ポタポタと、我慢強くポタポタと、湯をたらしていきます。抽出しきってやるとでもいわんばかりです。それだけ本気を見せられたら豆だって本気にならざるをえません。
その結果が昭和へのノスタルジー。
マスターと呼ばれる男のコーヒーはみんなこうだったことを思い出します。
LUSHLIFEには駐車場がありません。ついでにトイレもありません。店を出たら20歩ほどで公衆トイレです。
100円パーキングに車を入れてから店までの道筋にユニークな店が並んでいます。
川端通から出町柳駅前に足を踏み入れた途端にコロリと空気が変わります。出町柳にしかない空気、「好きにやらしてもろてます」の空気です。
デマチヤナギ バル RICORICO
雑貨店 And so on
THAI KITCHEN Kroon
オムライス専門店 おむらはうす
ISRAEL CAFE & RESTAURANT Farafel Garden
パン・洋菓子・ベーカリー 2階名曲喫茶 柳月堂
インド料理店 MAAYA
金券・金プラチナ買取 黒猫堂
CAKE HOUSE
Bistro Cerisier
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