福知山市三和町JAにのくにで、8月末になるとブドウの直売が始まります。今年こそはと思いながら、毎年買い損ねてきました。直売期間が2週間ほどと短いからです。今年は、忘れずに買いました。
8月27日付の両丹日日新聞が、ぶどうの出荷が始まったことを伝えていました。
甘さたっぷり 三和ブドウの出荷始まる
丹波の初秋の味覚を代表する三和ブドウの出荷が、27日から福知山市三和町友渕と大身で始まった。一般販売は28日正午から、千束のJA京都にのくに三和支店前でスタートする。
三和ブドウは、大粒のマスカットベリーAで、町の特産品として販売を待ちわびるファンが多い。ことしは大身ぶどう生産組合(横田修身組合長、17戸)が約1・5ヘクタール、友渕の大原野開発生産組合(高根利数組合長、13戸)が約1ヘクタールで栽培している。
出荷は昨年より一日遅い。観測史上最も遅い梅雨明けで、特に7月の長雨がたたり、収穫量は豊作だった昨年と比べると、両組合とも1-2割減る見込みという。
また日照時間が短かかったことで色がやや薄く、秀品率は下がるが、房太りはよく、糖度も18-20度と例年に劣らぬ甘さになった。
友渕では、午前7時30分から共同ブドウ園で、組合員総出で房を切り取り、出荷用の袋詰め作業に励んだ。大身では、組合員各自が収穫したブドウを持ち寄り、目合わせをして出荷していく。
販売価格は、秀品が箱入りで2キロ2000円、優品が同1700円、パック入りは400グラムで300円。期間は28日から2週間程度。毎日正午から3時ごろまで、支店前で販売するが、売り切れ次第終了する。初日から数日は込み合うことが予想される。
ニュースにあるマスカットベリーAをインターネットで調べてみましたら、新潟県の岩の原葡萄園によって生み出された品種でした。岩の原葡萄園といえば、ご承知のように、岩の原ワインの生産者です。ワイン造りに適したブドウを求めて品種改良されたそうですが、食用としてもたいへんおいしいということで、全国に広がりました。
9月10日、直売所前のホワイトボードに記された入荷量は、70箱程度でした。何箱もまとめ買いをして進物にするのが一般的な用途ですが、それを無制限に放置しては開店と同時に売り切れてしまいます。1人3箱を上限にする旨、赤字で書かれていました。
私は、2Lサイズを買いました。品質は「優」です。「秀」は売り切れていました。
2Lサイズですと、この2kg入りの箱に4房入っています。3Lならば3房、Lならば5房、Mならば6房。2kgが何房にあたるかでサイズが決められています。
サイズとは別に、秀・優・良の品質3段階が設けられています。
昔ながらの味がしました。
子供の頃、お盆の仏壇に飾られたブドウをつまみ食いするのがいちばんおいしくなかったですか。あれと似た幸せな気分にしてくれる味でした。
マスカットベーリーAは、マスカットとベーリーの掛け合わせだといいますが、マスカットの味よりもデラウェアの味に近くて、皮の内側には夏が詰まっていました。去り往かんとする夏を逃すまいとする、そんな一生懸命さを感じます。冷やさないほうが味がふくよかでした。
このブドウが終われば、あっというまに栗の直売がやってきます。毎年、そうです。秋の足は速いものです。
ベランダのエアコン室外機の上にブドウの房を持って出て、まだまだ照り付ける太陽の下で食べました。
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