2012-05-06

野間(弥栄町・野間) 野蕗はいきなり醤油で煮る

DSC08902e

  陽が傾き始めました。
 おつかれさまでした。今日の田植えが終わりました。
 地元の人たちにはどうでもいい光景でしょうが、私には実にLAST丹後な一瞬。新緑と耕運機と鯉のぼり。

 野間亭の田渕さんからお米を分けてもらう約束をしたのが、去年の収穫時期。お金を払ったまま受け取りに行かないうちに、早くも今年の田植えがやってきました。


 田渕さんの愛犬ハチがなにやら落ち着きません。ハチに引かれるまま須川の集落を散歩しましたら、落ち着かなかった理由はウンチでした。犬のリードを持つのは久しぶりでした。
 3日に1度しか出ないというハチのウンチを見ることができて、まことに光栄に存じ上げます。

DSC08888e

 田渕さんの奥さんが野蕗を摘んできました。葉っぱと茎に分けるのを手伝いながら煮方を習う私の妻お龍。

DSC08906

DSC08889e

 道のすぐ脇で、太い茎に大きな葉っぱを広げているのはつくり蕗。野間の人たちはつくり蕗を無視。道からそれて、どこかへ消えて、野蕗を握って再び姿を現します。右手に蕗、左手に数本のシャガということもあります。

シャガ:人家近くの森林周辺の木陰などの、やや湿ったところに群生する。開花期は4 - 5月ごろで、白っぽい紫のアヤメに似た花をつける(写真・文章ともにWikipediaから転載)
800px-Iris_japonica1_flower

 田渕さんは野蕗を醤油だけで煮るそうです。水にもさらさず、いきなり醤油から。ダシも加えない。そのほうが蕗の香りを殺さない。日持ちもする。という理由だそうです。

 奥さんが摘んだ野蕗を全部いただきました。根元の紫から緑へのグラデーション。今年のあの大雪の下から育ったんですねえ。


 3日間の雨で、野間川は水が増え、流れが速くなっていました。
 それでも、75歳のベテラン釣り師が源流まで入っているとのこと。さすがベテラン、人里の放流魚には目もくれず、源流の天然魚狙いです。

 たしかに、これくらいの水のほうがよく釣れる。人の気配が魚に伝わりにくいから近づける。けれども、私は、流速の増した川を歩く自信がありません。
 ましてや、75歳で源流の単独釣行なんて、きっとできない。

 人の体力というのは、長年の鍛え方でそこまで開いてしまうものなんですねえ。
 いい釣り道具ならカネで手に入ります。でも、釣り人にとってまず大切なのは、足腰の強さと視力の維持です。

DSC08897

 さらに傾いた陽射しは花をより紅く染めます。気温の低い野間ではツツジがまだ盛期を保っていました。

DSC08916

0 件のコメント:

コメントを投稿