2010-11-28

丹後 半周 宮津 伊根 経が岬 間人 加悦


 神戸の友達を丹後に案内した。
 芦屋に住む彼を摂津本山駅前でピックアップして、紅葉に燃える六甲山を抜けて若狭舞鶴道路へ入る。
 宮津インターチェンジをスタート地点にして、周れるだけ丹後を周って福知山経由で芦屋に戻るというドライブルートだ。 
 走行ルート地図はこれ。








宮津市 公設市場 今中商店 
リンク   http://imanaka-shouten.jp/ 

 知らなかった。毎月7日、17日、27日と、7のつく日は公設市場の定休日。ここに立ち寄ったのは、友達が奥さんの実家にカニを送る予定でいたからだ。

  公設市場が休みとはいえ、今中商店では、じいちゃんをはじめいつもの顔ぶれがすでに仕事体制だった。店が休みでも、 旅館相手の魚介類に休みはないからだ。忙しいなか、じいちゃんがカニのレクチャーをしてくれた。友達が聞き入っていた。






橋立 山一水産  
リンク  http://www.e-shops.jp/loca/nsh/1936277225.html    

やまいち水産
 ちょっとのぞいてみるか? 山一水産に立ち寄った。土曜、日曜の山一水産ではツミレ汁などの無料サービスもある、私はここのアジのサクラ干しが大好きで、それを買いたかった。
 山一水産では、サザエやカキを売っている男の人と話をするのが楽しい。 どんな季節にどんな魚介がおいしいかなど、買い物の参考になる知識を惜しみなく披露してくれる。
 昨日はタルイカをきっかけに話が弾み、ミズダコよりもさらにおいしいタコがもうすぐ入ってくるとの情報を得た。


アジのサクラ干しを試食する友達
鮮魚
甘酒のサービス



干物づくり




伊根 鍵屋
リンク http://www.inekagiya.net/                   

伊根のおなじみの風景。「日本にこんなところがあったのか」と友達は感嘆しぱなっし

鍵屋のダイニング。カントリーマムをもらった友達
 鍵屋夫妻にも会いに行った。
  「テレビに出てからどう?客増えた?」
Herbie号の前で記念撮影

 テレビ放映当日も宿泊のお客さんがいて、台所仕事で忙しい二人は自分達の出演番組をきちんと見られなかったそうだ。それを見越してブルーレイの録画機も新しく買っておいたのだが、接続をさぼっているうちに放映当日が来てしまった。
 番組が終わるやいなや電話が鳴りっ放しだった。しかし、その夜のお客さんの夕飯作りに追われる時間帯であり、電話にはまったく対応できなかったという。留守電に予約を残しただけで予約完了と思っているお客さんもいるとのことだったので、もしそんな方がおられたら予約再確認の連絡を鍵屋に入れたほうがよさそうだ。
 
 いまグレがサビキでよく釣れているそうだ。今年はメバルもよく連れそうな予感がするとの話だった。
 素泊まりの宿が新たに2軒できるなど、鍵屋のテレビ登場以後、伊根には新風が吹き始めている。






伊根 なぎさ鮨 
リンク http://r.tabelog.com/kyoto/A2609/A260901/26002953/ 

 正午のサイレンが鳴り響いた。ランチはなぎさ鮨。
 土曜日の昼ということもあり、何組かの観光客がすでに席を占めていた。伊根の不便さのひとつが食べもの店の少なさだ。
 私達二人はカウンター席に座った。
 私が刺身定食。友達がすし定食。
 煮物が美味だった。しかし、なんの魚だか想像つかない。
 「大将、この魚、何?」
 「わからないでしょう」
 「わからへん。教えて」
 「マンボウ」
 「へえ~!」
 友達は何を食っても「うまいですねえ」の連呼。そう、おさちゅんチョイスに任せてちょうだい。これで値段が2500円もしなければもっとオススメなんだけど。

なぎさ鮨
なぎさ鮨のカウンター席
 私の刺身定食。刺身定食もすし定食も、以下の写真のような
内容。ごはんか寿司かが違うだけ。ともに2500円。
 小アジのフライ
 マンボウの煮物
 イワシの味醂干し
 刺身定食の刺身
 吸い物
すし定食の寿司











伊根 向井酒造
リンク http://www.kuramoto-mukai.jp/              

古代赤米の酒「伊根満開」が生まれていく
男はかくあるべしとそそり立ちそり返る松
  
伊根 舟屋の里公園 
リンク http://www.funaya.org/                  

伊根湾を一望

 向井酒造に立ち寄ってから舟屋の里公園へ。伊根湾一望の風景で友達を感激させたかった。
「次は子供も連れてきます」
 友達はえらく丹後が気に入った様子だった。
この近辺だけをとっても、新井崎も蒲入も省略している。本当は滞在して釣りでもしながら100%楽しみたいのだが。

経が岬 灯台
リンク http://www.mapple.net/spots/G02600104801.htm    

 ここはいつも風が強い。経が岬はこの日も風が強い。なにせ「喜びも悲しみも幾年月」のモデルになった岬であり灯台である。甘いはずがない。風の強さや断崖の高さを感じるたびに津軽の竜飛崎を思い出す。
 駐車場から灯台まで400mの遊歩道。長い階段続きで距離以上に脚力を要するコースだ。そのかわり歩けば歩いただけのことはある。真っ白な灯台と青い海のコントラストがすばらしい。

大海原を背に、こんな写真も経が岬ならでは
明治生まれの灯台







頂上の展望所(上の写真)とはるかに望む丹後松島(下の写真)













間人 立岩
リンク http://www.mapple.net/spots/G02600167601.htm    

 立岩は竹野川河口に屹立する屏風のような大きな岩。潮が引く時間帯なのか、竹野川は海に向かって流速を増していた。
 経が岬から見下ろせば穏やかに見えた海だが、立岩で近寄ってみればさすがに外海。襲い掛かる波のエネルギーに圧倒された。龍馬とお龍が立っていれば最終回の画面そのものだった。
 遠くから眺める海。潮のしぶきを浴びるほどの近くで見る海。 経が岬から間人にかけて、ダブルで海を楽しむことができる。
 友達も私も宮城県で仕事をしていた。石巻から気仙沼にかけての海岸線と丹後の海岸線には似たところがあり、なつかしい気分にもひたることができた。

立岩の端っこに登ってみた

ヨセミテみたいな景色だが、間人の立岩


間人 間人港 
リンク http://kisu100.web.infoseek.co.jp/taiza.gyokou.html    

のんびりとアジを釣る釣り人
 間人ガニのふるさと間人港。
 釣り人にも人気の港だ。この日はアジ狙いの釣り人ばかりだったが、この港はむしろロックフィッシュ(カサゴ、メバル、アイナメ、アコウなど)向きの釣りスポットであり、メバルを狙って私もよく足を運ぶ。
 「こんな穏やかな風景を毎日見てたら、寿命が延びそうですねえ」と友達が言う。
 そうかもしれない。
 さて、私はいくつまで生きるのだろうか・・・




与謝郡 加悦町 丹後ちりめん歴史館                
リンク http://www.mayuko.co.jp/rekisi/pr.html          


 奥さんにお土産もいるやろ。
   ということで訪れたのが、加悦町の丹後ちりめん歴史館。昔のちりめん紡織工場を再現した展示館のなかに入れば、いつもシルクスカーフが安い値段で売られている。980円。1480円。
 二級品が安いのではなくて「丹後のデメ品」という位置づけの商品だ。納入先からの予期せぬクレームに備えて、生産者は納入したスカーフと同じ商品を予備在庫として残しておく。それがもう不要になった段階で、歴史の館のバーゲンセール品に回される。
 妻お龍に1枚買って帰ったら、いまは首周辺に巻くプリント柄のスカーフが流行ではないとの指摘。肩から大きくかける無地のブランケットタイプというのかショールタイプというのか、そちらが流行りだという。
 「じゃあ、俺の買ったのはしなければいい」
 「するけどね」
「するのならどうしてそんなことを言う。言うだけ余計やろ」
「だって、言うだけならいいじゃん」
 近頃どうもお龍の言い草に苛立つことが多い。スカーフの使い方が上手な女性は、ブランケットタイプと首タイプをおしゃれに併用しているではないか。



与謝郡 加悦町 カフェ・トレイン蒸気屋 

 さすがにくたびれた。福知山まで戻る前にコーヒータイム。
 カフェ・トレイン蒸気屋は、加悦SL広場にある。東急電鉄で使われていた車輌を喫茶店向きに改造した店。
 この季節、ぐっと冷え込んできた薄暮の時間帯に熱いコーヒーを一杯。これが好きだ。
 カフェ・トレインを出た頃にはすっかり日が暮れていた。








ルッコラ フェイジョア こんなに安い 福知山 JAにの国三和野菜市


ルッコラ 80円

フェイジョア 150円

三和野菜市(福知山市三和)
 京都から福知山、舞鶴方面に向かう道すがら、みっつの場所に農産物直売所がある。
 ★ 京丹波町の「丹波高原朝採野菜市 道の駅・丹波マーケス内 うるおい館」。
  ★ 京丹波町から綾部に向かう国道27号線には「ささゆりの里 道の駅 和(なごみ)」。
 ★ 三和町のローソンと敷地を共有する「JAにの国三和支所の三和野菜市地図リンク)」。

 このみっつのなかで三和野菜市はもっとも小規模だが、ルッコラとフェイジョアが並ぶ点で、私にはいちばん魅力的な存在だ。
 フェイジョアはここで初めて知った果実だ。だから、どこどこのフェイジョアと比べておいしいとかおいしくないとか、それはちょっとわからない。でも、破格の値段であることに間違いはない。「横半分に切ってさじでえぐり出す」という説明が迫力満点。スプーンではなくてさじ。すくうのではなくてえぐり出すのだ。
 ルッコラは味も香りも濃厚。そして取れたて。スーパーの野菜売り場ではこれだけの鮮度と安さは望み得ない。


フェイジョア
  フェイジョアというのはフトモモ目フトモモ科。グァバの仲間だと聞く。生で食べてもあまりおいしくないというが、初めて食べた私はおいしいと思った。脂っこい食べ物の口直しによさそうだ。スパークリングワインにもよく合った。イチゴにレモンとパイナップルジュースをかけてミカン(袋のまま)と一緒に食べたような味。
 このフェイジョア、三和野菜市では1袋にたくさん入って150円だが、興味のある方は通常の市販価格を調べてみて欲しい。

 三和野菜市は火曜、金曜の開催。8:30~17:00。


その他、いろいろな野菜が並ぶ
 



夜久野マルシェ 福知山のランチタイム⑬ 「夜久野産 十割 新蕎麦 その真偽」 



 「道の駅 農匠の里やくの」に夜久野マルシェという小さな物産館がある。その半分程度がそばとうどんの店になっている。「夜久野地場産新そば始めました」のふれこみに誘われて入ってみた。しかも十割蕎麦のようだ。上の写真。かやくごはんのついたセット。値段は1180円だ。

 ところが、テーブルに運ばれてきて「?」と思ったのが、蕎麦の黒い色合い。この黒さで本当に新蕎麦か?
 わきもとで食べた新蕎麦はもっと薄い色合いで緑色がかっていた。秋に収穫された蕎麦はいずれも緑っぽいけれど、その実がそのまま年を越すと次第に黒ずむのだと、わきもとの大将は話していた。その話を元にすると、いま目の前にある夜久野地場産の新蕎麦は黒すぎる。そういう新蕎麦もあるのかどうか、わきもとの大将にもう一度教わらなくてはならない。粗挽きとか更科とか、蕎麦粉の挽き方で色が違ってくるのかもしれない。

 「まずは何もつけないで食べてみてください」
 新蕎麦を出したとき、わきもとの大将はそう言った。
 それを思い出して、夜久野の新蕎麦をそのままで口に運んだ。
 「なんだこれは?」だった。
 水道のカルキ臭がする。
 ほんのわずかなカルキ臭だけれども、新蕎麦を食べたい気持ちがあっただけに、幻滅の度合いも強かった。たぶん、茹で上がった蕎麦を冷やすときに水道水を使って、そのカルキ臭がそのまま残っているのだろうと思った。
 ここは道の駅だし、べつに蕎麦職人でもない素人従業員がやっているのだからこんなもんか。

 それに反して、柚子と山芋と大根おろしを入れるつけ汁はおいしかった。つけ汁をつけて食べるとカルキ臭もごまかされてしまう。少し機嫌がよくなったせいか、蕎麦の甘さにも気づいた。新蕎麦かどうかは別にして、つけ汁と一緒ならおいしい蕎麦だった。

 レジでお金を払うときに、あの黒い蕎麦が本当に新蕎麦なのかどうかをもう一度確かめた。レジの女性は自信をもって「新蕎麦、十割」と答えた。
 夜久野マルシェは地場のおいしさを広めようという目的で始まった事業だけに、決して疑いたくはないのだが・・・

2010-11-26

ラ・トラビアータ アールイン1階 福知山のランチタイム⑫

白味噌ベースのクリームを使ったサーモンクリームパスタ
トマトベースのペスカトーレ
 ラ・トラビアータはツブれました。
 現在、同じ場所で、パスタRという店が営業しています。

 田舎町にもおいしいランチ。今回はラ・トラビアータ。

 今週はお疲れモード。祝日23日、曜日で言えば火曜日に福知山マラソン大会があった。 
 身も心も興奮しすぎたのか、その後の気力がイマイチだ。
 ビビアンもそれは同じらしい。彼女はべつに走らなかったが、応援で気持ちをほとばしらせすぎた様子。あれだけの食いしん坊なのに、食べ物を前にしてほとばしらせるものが何もなさそう。風邪も引いている。セイタカアワダチソウの中折れ状態だ。

サラダ、パン、ドリンク
 お疲れどうしで出かけたラ・トラビアータのランチ、なんだか沈滞ムードに支配されて、女にフラれそうになっている男の気分だった。


デザート
 ランチは、お好きなパスタ1品を選んで980円。そこにドリンクを加えればプラス100円。 デザートを付け加えればさらにプラス100円。つまり、1180円のセットだと思えばいい。


 白味噌ベースというサーモンクリームはおいしかった。
 しかし、ビビアンがあれだけお疲れモードでは、店の人から根掘り葉掘り聞き出す質問魔女ぶりにも冴えがなく、ブログネタも通り一遍にならざるをえない。


アールイン1階にある

ランチの掲示板

夜の営業はなくなった