2010-10-30

モルト・ヴォーノ・ピッコロ 福知山 イタリアン 「福知山のランチタイム⑪」





 田舎町にもおいしいランチ。今回は「モルト・ヴォーノ・ピッコロ」。  


 Trick or Treat? 
 お菓子をくれなきゃイタズラするぞ。
 けれども、いまどきの子供達はこう言うらしい。
 Tweet or Treat? 
 お菓子をくれなきゃトゥイッターでケチをバラすぞ。
 (ウソですから、信じないでね)。


カボチャナーラ
 ということでハロウイン。
 カボチャだ。
 パスタはカボチャナーラ、一緒にカボチャとクルミとハチミツのサラダ、食後に甘いカボチャ娘。モルト・ボーノ・ピッコロでカボチャばかり食べた。いや、うまかった。
カボチャとクルミとハチミツのサラダ
カボチャ娘

 相方が選んだパスタとドルチェの品名を忘れたが、つまみ食いさせてもらったらうまかった。
 このパスタにもカボチャが入っていた。右の写真で上にのっかっているのはパルミジャーノ・レッジャーノのすりおろし。テーブルにパスタを運んできて、「チーズどうされますか?」と店の女性が尋ねる。「お願いします」と答えると、大きな塊をすりおろしてくれる。女性の掌でやっと握れるくらいの塊だ。

 カボチャというのは、オレンジ色、黄色だから、食べていて楽しい。
 ハロウインに合わせてカボチャを素材に何かうまいものをという店の意気込みも楽しい。

 こういう意気込みには呼応するに限る。
 この店にハズレはなさそうだし。

 ハロウインを意識したのか、パンプキン・イエローのスカーフを首に巻いている女性もいた。なかなか素敵な人だった。

女子に大人気の店内。



 ところで、Last Tango In 丹後と謳い上げながら福知山ネタばかりが続いている。これではダメだ。
 来週は丹後半島へネタを見つけに行こう。

2010-10-28

味蔵(あじくら) 福知山 トンカツ他 「福知山のランチタイム⑩」


 田舎町にもおいしいランチ。今回は「味蔵」。

 心配りの利いた店。まずなによりもこれを言いたい。だから、料理を写真で見せる前にまずこのふたつの写真。

 この日は雨模様。だから玄関にタオルが置いてあった。そして、コーヒーについてきた花言葉の小さなカード。そのカードはどうぞお持ち帰りくださいとのこと。
 店の中がまた楽しい。 蔵の中になにか古めかしい物の数々を仕舞い込んだ様子をデザインしてある。光の取り入れ方が上手だから、店の中の光景が立体的だ。ごちゃごちゃした感じとすっきりした感じが同居している。それゆえに心が安らぐ。遠くに見えるものと近くに見えるものの配分がきっとうまいのだ。このくつろげる空間も店の心配りのひとつだろう。もちろん接客も快い。
 2年か3年ぶりに訪れたが、味蔵はいつのまにこんなに変貌したのだろう。初めて行ったときの味蔵はあまりくつろげなかった。値段のはるトンカツを食べてさっさと出るだけの店だった記憶がある。


 味蔵はマルチプレーヤーだ。トンカツが食べたい人にはトンカツ屋。なにか和食を食べたい人には和食レストラン。家族連れにはファミレス。一服したい人には喫茶店。まことに便利な存在だ。

味噌煮込みうどん
酢豚定食
 午後2時を過ぎてもランチメニューを注文できるし、ましてや午後2時で店を一旦閉めるというようなこともない。
  私は酢豚を食べ、連れは味噌煮込みうどんを食べ、さらにはカツサンドと寿司もテイクアウトした。

テイクアウト 寿司
  玄米パンのカツサンドという謳い文句に惹かれた。写真でもわかるが、テイクアウトしやすいパッケージがこれまた味蔵の心配りだった。 


アップルパイ
  そうだ、言い忘れるところだった。
テイクアアウト カツサンド
 アップルパイ、甘くてうまかった。
 クレジットカード払いできるのも重宝だった。
私もこれを守ろう(笑)



2010-10-26

金時 福知山市 うどん 「足立屋音衛門で世間話」

金時 ばってら
金時 きつねうどん
金時が好きになって、また行った。


 この日は、「足立屋音衛門」が客の間で話題になっていた。








 足立屋音衛門といえばインターネット通販のシンデレラストーリーだが、元は福知山市のつぶれかけた洋菓子店だった。
 地元相手の商売がまったくだめで、十年ほど前には廃業の一歩か二歩手前まで追い込まれていた。地元の噂によれば、明日の食事代を捻出するのも難しいくらいの経営難だったという。
 そこで、音衛門の大英断。楽天のインターネット通販に賭けた。100万円くらいを投資したらしいと、やはり地元の噂が言う。これが大きな転機となった。おいしい洋菓子としてインターネットショッピングで人気を博し、いまや梅田の阪急、銀座の松屋にも実店舗を構えるまでに経営は回復、いや、回復どころか発展を遂げた。

音衛門によって改修中の旧松村家(北近畿経済新聞から)
 その華々しい成功に比して、福知山の本店はいまいちの場所にあった。外観や内装はおしゃれだったが、周囲が殺風景にすぎた。ところが、つい先日、旧松村家住宅と呼ばれる京都府指定の文化財を足立屋音衛門が買い取って京都本店にする計画だと報道された。その報道から間髪おかず福知山城の近くに新店舗が完成、先週10月23日から営業を開始している。大正時代の由緒あるお屋敷というだけあって、足立屋音衛門という古めかしい名前によくマッチする。

 音衛門は1万円のロールケーキを売っている。堂島ロールでも1200円なのに音衛門のロールケーキを1万円で買う人間がいるのか?インターネットの客は買うけど地元では売れない。
 金時の客たちはそんな話をしていた。全国的にはあれだけの支持を得る音衛門が地元ではこの程度の言われ方か・・・
 しかし、ロールケーキが1万円もするはずがない。ほんとうにロールケーキが1万円もするのかと、さっき音衛門のホームページを見てみた。
 正確には栗のテリーヌだった。丹波栗、イタリアの栗、厳選バター、厳選和三盆など、原材料に妥協なしだと説明されていた。
 そうか、テリーヌとロールケーキの区別もつかない人もいるのか。そりゃ音衛門も地元で苦労したはずだ。まあ、そのとき金時にいた客の年齢を考えれば、テリーヌとロールケーキ、バウムクーヘンとトイレットペーパーの区別がつかなくてもしかたない。
 冗談はさておき、金時の客どうしの話題は、足立音衛門を揶揄することが目的ではなかったと思える。真意はそんな浮いた暮らしをしていられないということだと思う。たぶん、その生活観との食い違いによって音衛門は地元で苦戦したのだろう。
 音衛門のネームバリュー上昇とともに地元の売り上げも大きく増大した。ただし、ネームバリューが上がってお使い物に丁度よくなったという実態もある。音衛門も音衛門だ。買えるもんなら買ってみろみたいな値段をつけている。
 開店当日の新店舗、夕方5時頃に前を通りかかった。予想に反して駐車場は空。警備員が暇そうに立っていた。これがパチンコ屋の開店ならばこんなもんじゃすまない。
 う~ん、実に福知山だぁ~。

牛太 福知山市 ニコニコプラザ4階 焼肉


 人気の焼肉屋、「牛太」。
 ニコニコプラザ4階、ニコニコ温泉と同じフロアーに店を構える。
 福知山駅南の「竹下」の姉妹店。高級霜降り肉の竹下とは趣を一気に変えて、おいしい&安いを追求する営業方針だ。いつもよく混んでいる。

 メニューは一品300円~800円。いちばん高いのが特選カルビだったと思うが、これが1250円。ひとりあたりの予算3000~4000円もあれば、けっこう飲んでもまあ大丈夫。もちろん煙だらけなんてことはない。換気がよく効いていて駐車場においしそうなニオイが充満している。ただし、グループ用の席ばかりだから一人では入りづらい。
 
 牛太の親分店である竹下で霜降り肉をおいしく食べるのは難しい。値段が高い割には焼くのは客任せだから、自分が本当にベストの焼き方で食べているのか、自信が持てない。霜降りの脂が炭火に落ちてボワッと炎と煙が上がる。肉が三枚、四枚と網にのっていれば小さな火事状態だ。燃えた脂の臭いが肉に移る。こんなことでいいのだろうか・・・
 いや、ダメだと思う。だって、正直、うまくない。松坂で、あるいは伊賀の金谷で、店の女性が焼いてくれたとき、もっと静かで上品な焼き方だったという記憶がある。


タン、カルビ、ホルモン
 その点、牛太は気楽だ。わいわいがやがや。誰かの置いた肉が自分の好みの焼け方になったら遠慮なくつまむ。そのかわり自分の置いた肉が誰かの好みに焼き上がったら、そいつがつまめばいい。結果的にうまい。霜降りの焼き方を失敗しているよりもうまい。


  牛太のホルモンが好きだという友達がいる。脂が多すぎる気がして私は好きになれないが、考えてみればその友達は私よりも10歳近く若い。この違いかもしれない。私は、中島肉店のホルモンを家で焼いて食べるほうが好きだ。


 

2010-10-22

わきもと 福知山 蕎麦 「そろそろ新蕎麦の季節です」

わきもとの大将とツーショット
  わきもとへ行った。
 入るなり、「久しぶりですね」と大将から声がかかった。

 なにせ、福知山市だけが担当範囲ではないから、あちこちの地区を回る。スケジュールがうまく合えば福知山で昼ご飯を食べてそれでまたひとつ「福知山のランチタイム」が増える。
 ということなんです、大将。ごめんね。


十割蕎麦。福島県の蕎麦粉だとのこと。
わさびと塩

 11月2日から新蕎麦を出しますと大将が言っていた。
 「新蕎麦」と呼べる時期というものがあって、収穫された月と食べる月、このふたつで決まるそうだ。、もうちょっと詳しい話を聞かせてもらったのだが、申し訳ないことに忘れてしまった。ともあれ、大将が新蕎麦といえば日本の秋に収穫された蕎麦以外にない。
 手帳の11月2日に新ソバと書いた。

 今日は1時という早い時間帯でデザートが売り切れていた。
 それならということでそばがきを食べた。わきもとには3種類のそばがきメニューがある。揚げ出しとぜんざい風にした。
 ぜんざい風が福島県の蕎麦粉で揚げ出し風が北海道の蕎麦粉だとのことだった。
 揚げ出しのほうはビールと一緒に食べればとてもおいしいらしい。
 そばがきでいつも思い出すのが「夕鶴」だ。「のう、つうよう、そばがきを作ってくれ」とか、そんなよひょうのセリフがあった。
 「わきもとへ行ったら」とつうが答えるんだっけ。

2010-10-21

金時 福知山市 広小路 うどん 巻き寿司 「福知山のランチタイム⑨」


 田舎町にもおいしいランチ。今回は「金時」。

 福知山市内でもクマが出た。拝師の民家に侵入した。由良川の河川敷にも出た。三段池にも出た。

 店内のそんな話題に加わりながら肉うどんを食べている。
 ここは広小路、「金時」。明治39年(1906年)創業の食堂だ。
 
 創業以来、いまもなお、いちばん注文が多いのはきつねうどん。次に巻き寿司。女将さんからそう聞いた。
 巻き寿司は女将さんが巻いてくれる。注文に合わせて一本ずつ巻く。日替わり定食の巻き寿司でもこれは変わらない。その手つきがあまりに鮮やかで、そして素早くて、カメラを構えながらも撮影のタイミングを逸してしまった。

 女将さんの生まれはおそらく昭和15年(1940年)前後だ。なぜなら、昭和28年の大水害のときに中学生だったというから。
 水害の思い出が呼び水となって、女将さんが昔を語り始めてくれた。前回の「福知山のランチタイム」で「自由軒」を書いて以来、栄えていた頃の福知山に私は興味津々だ。金時でレトロ福知山を知ることになるとは、なんてありがたい成り行きだろう。ばってらを食べに来た近所の常連さんも、同じ時代をこの広小路で過ごしてきたひとりだ。

 歩兵第20聯隊で商店街が賑わった戦前、戦中の話。
 まずは銭湯に入ってから下駄を鳴らして音無瀬橋を渡り、猪崎の遊郭に通った男たちの話。
 遊女たちの着物需要で襟久という呉服店が大繁盛した話。
 由良川の氾濫で昭和20年、28年、34年と広小路が大水害に襲われ、みんなが大屋根の上に避難してそこでご飯まで食べていたという話。
 治水に刃向かう由良川も、普段は飲みたくなるくらいに水が透明で、子供たちが水遊びできるくらいに遠浅で、そしてテナガエビもコイもウナギもよく捕れたという話。
 福知山は近畿有数の鉄道基地で、国鉄職員たちは店へ来てから給料袋を破って飲み食いしたという話。
 ミツマルストアーは実は昔はミツマル百貨店で、屋上には遊園地まであったという話。
 中島肉店が三階建てで二階はすき焼き店だったという話。
 丹波、丹後、但馬で商店街と呼べる場所は福知山にしか存在せず、柏原や氷上からも買い物客が押し寄せていたという話。
  広小路だけで映画館が3軒もあって、大川橋蔵、中村錦之助、片岡千恵蔵、市川雷蔵といったスターの映画を2本立て、3本立で観た話。

 福知に行こうという言い方があった。福知山では山がついて田舎臭く、当時のイメージに合わなかった。
 「町の子だったんですね」
 女将さんも、カウンターでバッテラを食べ終えた常連さんも、我が意を得たりのはみかみを見せた。


 憶え切れないくらい、思い出せないくらいの昔話を女将さんから教わった。女将さんの思い出話をこんなに端折ってしまうのはまことに心苦しい。
 「その窓ガラス越しに」と、女将さんは外を指差し、「行き交う人の影が絶えなかった」と言葉を続けた。

 いまはすたれきった広小路商店街。アーケードだった支柱はサビつき、天の波板は曇るがまま。生き続ける店は数えるほどだ。昨日、今日にすたれたものではない。すたれ方にも年季が入っている。

 昔はニュースも映画館で見たという話題をきっかけに、私と女将さんで、昭和20年代、30年代のラジオやテレビの主題歌を歌い始めた。Felix the Cat、赤胴鈴之助と古い歌をたぐり寄せているときに新しいお客さんが入ってきた。
 店が2010年に戻った。

 金時・・・口にするだけで好きになる名前。
 年月をダシにしたうどんのまずかろうはずがない。
 歴史を巻き込んだ巻き寿司のまずかろうはずがない。
 書くためにこう書くのではない。
 巻き寿司のど真ん中に置かれたカンピョウ3本、ぎゅっと噛みしめる。うどんの汁を底まで飲み干し、丼を空にする。
 時間も旨みのひとつだと感じてもらえると思う。
 世の中が変われば店がつぶれるのは当たり前みたいな広小路商店街にあって金時は現役でいる。ずっとおいしかったからにちがいない。

女将さんは30年間にわたって公文式教室もやってるため、営業時間はこんな具合
 福知山市の歴史を知るために、このサイトを参考にさせてもらいました→まち歩きの考古学http://www.koutaro.name/machi/fukuchiyama.htm

2010-10-19

ニコニコレンタルーム ニコニコプラザ 1階 インターネットカフェ 福知山 「福知山マラソン大会の宿泊にいかが?」


 福知山市のニコニコレンタルーム「この世のものではない英語」にアクセスしてくださる方が多い。
 変な英語表記を笑っているだけではなくて、実際に利用した経験もお伝えしたい。福知山マラソン大会(11月23日)の前日、市内のホテルも綾部のホテルもすでに予約で満杯だが、ここはまだ空いている。
 なお、ニコニコレンタルーム(ニコニコプラザ全体)のホームページはこちら→ http://www.nikonikoplaza.com/

個室の内部


【概要】レンタルームという名称ではあるものの、その正体はインターネットカフェだ。仮眠も可能な個室インターネットカフェと呼ぶほうが実態に近い。写真のように個室が並んでいる。個室ごとにパイプベッドが備え付けだ。仮眠時間が翌朝まで及んでも、「ナイトパック」という料金体系を利用すれば2200円の支払いで済む。掛け布団と枕、これからの季節なら毛布も用意されている。
 ナイトパック適用時間帯は午後4時から翌日午前11時までなので、ホテル代わりに利用する客が多い。深夜だろうが夜明けだろうが、いつでも受付可能だ。 
 個室1部屋あたりの広さは、パイプベッド2台を並べた程度。テーブル上にコンピューターが設置されている。


【入浴】風呂はどうするか?うまい具合に、ニコニコプラザ4階にはニコニコ温泉がある。ナイトパックには温泉つきと温泉なしの2種類があり、 温泉つきは300円アップの2500円となる。その300円すらケチる客も少なくなくて(という事実から客層がある程度想像できるが)、共用のシャワールーム2室(無料)もよく利用されている。シャワー室の順番待ちを見たことがないので、利用時間帯が自然とバラけているのだと思う。写真は共用の洗面所とシャワールーム。

【食事】受付カウンターに隣接して「ごはんやさん」というカウンター店がある。ナイトパックの時間帯、「ごはんやさん」はすでに閉まっている。そのかわりに受付で弁当類が売られている。他に、カップの味噌汁、インスタントラーメン、お菓子もある。コーヒーなどの飲み物はドリンクバー(レンタルーム利用者は無料)だ。
 ニコニコ温泉と同じ4階には、魚料理の「もりした」と、焼肉(竹下の系列店)の「牛太」がある。両方とも午後10時で閉店する。味にまったく不満のない店なのだが、宿泊料を節約しておこうという夜には少し高すぎる。
 安上がりという点では、スーパーマーケット(午後12時まで営業)やコンビニエンスストアー(ローソン、セブンイレブン、ミニストップ)に出かけて食料を仕入れ、それをロビーで食べる手もある。
 参考までに、隣は24時間営業のGUSTO。他に、徒歩圏内に、CoCoいちばん、和食さと、ふくちあんラーメン、定食の大戸屋、中華サンなどもある。

ロビーは広いが不良高校生のたまり場にされることもある

ロビーにもコンピューターがある


【コンピューター】コンピューターのOSは、現在、Windows XPとWindows 7が混在している。受付時にどの個室に入りたいかを客が選べるので、OSやマシンの性能で決めればいい。マイクロソフトOfficeがインストールされたマシンはない。プリントアウトは各マシンからの操作。受付のプリンターで印刷される。
 ディスプレーはシャープのアクオスで、地デジ放送を含むテレビ番組も視聴できる。音をヘッドフォンで聞くルールなので、隣の部屋のテレビ音声が邪魔になることはない(ときおりマナー知らずがいて、ヘッドフォンなしでテレビを見ている。ヘッドフォンのコードが短いために、ベッドで横になってテレビを見ることができないこともその一因だろう)

 
【欠点】宿泊も可能な個室インターネットカフェだとはいえ、隣室との仕切りは合板1枚で、その仕切り板も天井まで続かずに2mちょっとの高さで切れている。したがって、仕切り板と天井の間の空間から隣の屁の音まで聞こえてくる。イビキのひどい客と隣り合わせになったときもつらい(受付では耳栓200円を売っている)。隣り合わせにならなくても、睡眠時無呼吸症候群の常連がいて、こいつのイビキが遠くまで響く。
 また、徹夜でキーボードを打つ客もいる。眠ろうとする客との間には利害の違いも生じるが、インターネットカフェに来ておいてキーボードの音がうるさいとは言いづらい。
  体臭や口臭の強い客が隣室に入ってきた夜には、ヒトとはここまで臭い生き物なのかと思い知ることもある。マナーお構いなしのグループが誰かの一室に集まり深夜まで談笑をやめないこともある。個室で携帯電話を使って大きな声で話し続ける客もいる。ひとりでくすくす笑う気色わるい客もいる。
 こうしたことが気になってしまうのも、ビジネスホテルに宿泊するだけの余裕が私にあるからだ。もっと貧しい客を前提にした宿泊形態で、ひと昔前なら木賃宿と呼ばれていたかもしれない。したがって、金に余裕のある客が宿泊してあれこれ不満をもらす対象ではないと心得るべきだ。
 漫画をはじめとする読み物の種類も数も少なく、本がずらりと並んだインターネットカフェを想像していれば落胆するに違いない。

【喫煙】喫煙者には喫煙所以外での喫煙が許されていない点も不便だ。喫煙室という名目の部屋が別に用意されているが、きわめて狭く、決して快適だとはいえない。オーナーがタバコ大嫌い人間で、その主張がそのまま喫煙者冷遇につながっているそうだ。

【駐車場】駐車場の心配は皆無だ。レンタルーム利用客もニコニコプラザ駐車場を無料で使える。駐車スペースが全部埋め尽くされているなんてことはまずない。駐車場は午後12時~12時30分で閉鎖されるので、深夜も車を使いたいときは屋外駐車場か国道9号線に面した屋根つき駐車スペースに車を入れたほうがいい。

グループ用の部屋
【その他】ニコニコレンタルームはタクシーと代行の拠点にもなっているので、受付は24時間を通して機能している。貸しタオル、歯ブラシやひげそりなどの日用品も売っている。女性専用フロアーもある。また、グループ室という部屋もある。大型テレビ、コンピューター、ソファー、テーブルなどが設備されている。