2011-02-28

共栄学園吹奏楽部 第4回定期演奏会 動画レポート 

DSC01943



 共栄学園吹奏楽部の定期演奏会を聞きにいってきました。
 2月27日、福知山厚生会館で開催されました。


DSC01934 吹奏楽部にとって、年に1度の定期演奏会は活動の総仕上げです。ここでいい演奏を披露することはコンクールで優秀な成績を収めることとはまた別の大きな意義があります。そして、その趣旨どおりに、いままで私が聞いてきたステージのなかで最も充実した内容で客席を盛り上げてくれました。
 ゲスト演奏者を招いての共演もあり、退屈しない2時間となりました。
 それでは彼らのステージをダイジェスト動画でお届けします。









2011-02-27

ま横に歩いてぶっとばそう 舞鶴カニ キャンペーンソング

 ちょっぴり 苦手な ことだって
 ま横に 歩いて ぶっとばそう

7daa1c0b0d0c2fa28
舞鶴カニのゆるキャラ「チョキ丸」くん


 いい歌詞ですねえ。
 苦手なことをま横に歩いてぶっとばす。
 苦手なことにも正面からぶつかろうじゃないところが心に染みますねえ。


 この歌詞、Web みなと舞鶴」で、次のような記事のなかから見つけました。
 舞鶴かに地域ブランド化推進キャンペーン協議会は2月23日、公募していた「舞鶴かに」PRソングの歌詞の審査会を開き、愛知県一宮市の薬剤師、木村こはくさん(29)の作品を大賞(採用作)に決定した。子供たちが口ずさみやすい歌詞で、今年秋のカニ漁の解禁に向け、曲と振り付けなどを加えて完成をめざす。>>記事全文
 大賞受賞作品の3番の歌詞に、「ちょっぴり苦手なことだって ま横に歩いてぶっとばそう」がありました。
 以下が大賞受賞作品です。
今日は いいこと あったカニ?
海の中から 見ていたよ
おひさま おさかな 友だちだ
いつでも えがおで ありがとう
まいづる カニカニ チョッキ チョキ
まいづる カニカニ ありがとう

困ってる子は いないカニ?
みんな なかよし 助けよう
きれいな 海だね たからもの
やさしい 心も たからもの
まいづる カニカニ チョッキ チョキ
まいづる カニカニ ありがとう

明日も いいことありそうだ
両手 のばして ハイ握手
ちょっぴり 苦手な ことだって
ま横に 歩いて ふっとばそう
まいづる カニカニ チョッキ チョキ
まいづる カニカニ ありがとう

p_yasumi 審査員のなかに川柳作家のやすみりえさんがいました。その美貌をご存じない方にも見ていただきたく、やすみりえさんのブログからちょっと写真を無断拝借しました。やすみりえさんのブログはこちらです。http://shinyokan.ne.jp/senryu-blog/yasumi/

7dab10082b1929630




 舞鶴カニのゆるキャラ「ちょき丸」君を、そういえば、ここ2年か3年の間に見かけるようになりました。私にはゆるキャラのよしあしがわかりません。うちの妻お龍は、彦根のひこニャンかわいい、奈良の遷都クンきもちわるいとか言ってますが。
 私は孫の聖太郎がいちばんかわいいなあ。聖太郎はほんまの人間ですけど、おじいちゃんのしあわせのゆるキャラです。

 3月になりますと海の穏やかな日が増えますし、禁漁前には漁船もきばってカニの水揚げを図りますから、1月、2月よりもカニが出回る結果、値段が下がると思います。

2011-02-26

大雲記念館 福知山 由良川水運のカオ

DSC01483

 どの時代にも勝ち組はいるもんですね。
 大雲記念館は、別名を旧平野家邸ともいいます。平野家は江戸時代の由良川水運の管理責任を負っていました。その平野家が明治時代に建てたのがこのお屋敷です。同家は1900年代に平野銀行という地方銀行を開設するまでに至りました。京都銀行の沿革のなかには平野銀行の名前も見えますから、京都銀行が由良川なら平野銀行は小さな支流の一本だったような間柄です。

DSC01518

 このお屋敷の所在地を有路(ありじ)といいます。昔はここに有路港と呼ばれる船着場があったそうです。
 その昔、有路は由良川の流れが大きく湾曲する地点でした。川の湾曲部では、長い年月をかけて流れの外側に土砂の堆積による平地が形成されていきます。有路の場合、この地形が港として好都合だったのだと思います。
 ただし、平野家が独自でなんとか水運みたいな運送業を営んでいたとする記録はありません。史実は酒造業や製糸業を挙げています。その生業とはべつに、平野家は田辺藩の舟改め役だったそうです。



DSC01478 私は現在の由良川しか知りません。いまの由良川は上流部にダムがいくつもありますから、水位が人工的に調節されています。流れの速さも人工的な水位調節の影響下にあります。その由良川を眺めながら船が行き交う昔の風景を思い描くのはとても難しいことです。もっと運河的な穏やかさを持ち合わせていないと船の航行に不都合な気がします。それだけに、平野家が河川水運に重要な役割を担っていたと聞かされても、「はあ、そんなもんですか」と思うだけです。


 そんな理由もあって、このお屋敷を訪ねてからずっと、たいしたブログネタにはならないなと思ってきました。自分が楽しくもない話題を他人におもしろく伝えることはできません。けれども、丹後検定受験を決心して歴史の本を読み出してから、少しは由良川水運の知識も頭に入りまして、いままでよりはましなネタになってくれそうな気持ちになりました。




hansen
 昔の河川交通の重要性を理解するためには想像力が不可欠です。車社会の感覚をきれいさっぱり捨て去り、人馬による荷役の不便さに思いを馳せなくてはなりません。その不便さとの対比で河川水運の合理性を納得できないことには、なにもわざわざ川に頼らなくてもいいのにという疑問が消えません。
 船は大量輸送の手段であったはずですが、いったいどれくらいの積載が可能だったのでしょうか。


takase 清水次郎長伝の森石松、「寿司食いねえ、酒飲みねえ」は淀川の三十石船ですが、これが30人乗りくらいだったそうです。高瀬船の復元模型を京都市内の高瀬川で見ますと、米俵60kgをたくさん積んでいます。正しく言えば、小河川用の高瀬舟ですら、積載量は上り15石下り7.5石(1石は米2.5俵=150kg)だったそうです。利根川の高瀬舟は帆も立てる大型船で500石の積載量だったといいます。人馬が舟の運搬効率に勝てるはずもないことが容易に推測できます。



 平野家とゆかりのふかい有路の船着場は、日本海と由良川の水運を結ぶ中継基地でした。由良川河口から有路までは水深のあるゆったりとした流れですので、深い喫水構造をもった大型船も航行可能だったそうです。おそらくは帆を上げ風の推進力を受け、流れを遡ったのでしょう。海の船がそのままやってきたのかもしれません。
 しかし、上流部へ進むほど川の水深が浅くなるわけで、その変化に連れて平型の船底をもった小型船の優位性が際立ってきます。川の地形変化に合わせて大型船から機動力の高い小型船へと荷を積み替える必要性が生まれます。そのための場所が有路だったと、どこかの本で読んだ覚えがあります。
 それに、水運と水運を結ぶばかりではなくて、有路は水運と陸運の中継基地機能も有していたはずです。事実、ここで船から荷を下ろして山越えで兵庫県の加古川上流まで運べばあとは下りで一気に大阪まで行けてしまうーーーそんな計画が江戸時代にすでに立てられていたそうです。このルートが確立すれば大阪まで5~6日だと見積もられていました。


 と、これくらいまでリアリティーを演出してからでないと、平野家を由良川水運のカオとして位置づけたくてもどうもリアリティーが不足してしまいます。このリアリティー抜きにして大雲記念館のおもしろさもなしといって過言ではありません。




DSC01485

 それでは、お屋敷の内部に入ってみます。
 
 これが客間です。ギヤマンガラスのでこぼこ越しに庭園が見えます。学芸員の方が、「京都に対する田舎のコンプレックスがあってこんな庭園をこしらえたんじゃないでしょうか」とおっしゃっていました。


DSC01486


DSC01488

 客を通す部屋だけに、金にいとめをつけていません。床の間と畳の境いには神代杉(じんだいすぎ)が用いられています。なんでも火山灰に1000年近く埋もれて腐ることなく半化石化した杉のことをいうそうです。

DSC01487




 なんで階段をこんなにケチっとるねん?と思いながら二階へ上がっていきました。

DSC01489




 二階へあがりますと、まず金屏風のある部屋。お茶の会のグループがときどきこの部屋で集まりを開くそうです。大雲記念館は京都府教育委員会指定の有形文化財ですので、一般の利用も可能です。

DSC01494




 別の部屋へ入りますと、明の時代の絵画で装丁された天袋がありました。この天袋にかけた費用だけで家一軒が楽に建つくらいだそうです。

DSC01501




 こちらは吹き抜け。台所を見下ろします。屋根を支える建材の組み方が西洋式だそうです。このスペースはオリジナルの姿ではありません。絵などの作品展示会にも利用できるように改造されています。屋根の頂点にある空気抜きの穴から鳥が迷い込んできてお屋敷内に糞をしまくったこともあるそうです。

DSC01490DSC01491DSC01492DSC01513




 こちらが台所です。釜戸から伸びるのはレンガの煙突。ホフマン窯で焼かれたレンガだとのことです。一度この釜戸で実際に火を炊いてレンガの煙突から煙が昇るところを見てみたい。学芸員の方はそうおっしゃっていました。ついでにサンタさんの服着て下りてきたらどうですか?と言いかけてやめときました。

DSC01512




 台所の隣には物置きともいえる部屋があって、そこに平野家の歴史を語る資料が展示されています。私がいちばんおもしろかったのは、江戸の幕府から査察隊がやってきたときの資料。いまでいえば国税庁による由良川水運の実態調査ですね。
 福知山の商人たちまでもが、査察隊の日程・行程を調べ上げて失礼のない対応に右往左往したという記録があります。査察にこられてあわてるのはどこかにうしろめたい思いがあるからにちがいありません。査察隊の方々に何を召し上がっていただくかということで、朝昼晩の三食にわたってこんな献立俵まで作られていました。場所が川だけに魚心あれば水心ですね。
 福知山のうまいもん市でこの献立をそのままやってみようかというアイデアが鬼力亭にあったようですが、実行に移されたのでしょうか。


DSC01506

番外編:北海シマエビ 小さなロブスター

DSC01911


 北海シマエビをもらいました。


DSC01899 北海シマエビは道東の特産品だそうです。いま地図を確かめましたら、道東はオホーツク海と接していかにも寒そうな場所。沿岸には釧路、根室、網走、紋別などがあるんですね。北海シマエビはそのオホーツクの浅瀬の藻場を棲息地としているそうです。


 生の北海シマエビは北海道でもお目にかかれないから茹でたやつだよとくれた人が言いました。


1133319
生の北海シマエビ
通販のitem post  http://www.itempost.jp/ から転載

 北海シマエビは鮮度が秒単位で劣化するといわれるほどでして、港に揚げるや否や塩茹でにされます。そのときの塩加減。これが味を決めるそうです。それに茹でたほうがぐんと甘みも増して一気においしくなるため、生での流通はありえない。
 といったことだそうです。


 抱卵しているのは秋に獲れた個体だと聞きました。学術的に言いますと、ホッカイエビ(北海シマエビの学名)の受精卵は孵化までに9ヶ月を要するそうです。雌は受精卵を腹脚にかかえて孵化まで保護するとのことです。海産無脊椎動物の一般的な生態に従えばプランクトンとして幼生期を過ごすはずですが、ホッカイエビの場合は孵化までの時間が長いだけに、母親の保護下に置かれるのでしょうねえ。


DSC01913
これが受精卵。直径2ミリほど。

 その赤い卵も含めて、とにかくどこを食べてもおいしいエビです。とくに頭部。味が濃いです。エビのエキスをそのまま食べてるような旨さです。そして背のほうの殻の内側はしっかりとした噛みごたえでして、ロブスターに似たおいしさがあります。エビを食べているのだという実感は、8cmから13cmというサイズを凌駕します。小さなロブスターだと思った所以です。

2011-02-25

五老岳(五老ヶ岳) 舞鶴湾を望む

DSC01794

 舞鶴市に五老岳という山があります。海抜325mの頂上には展望公園があります。そこからデジカメのパノラマ写真機能で撮影しました。舞鶴湾です。
 五老岳と海の位置関係で、太陽が昇るにつれて海面が逆光になります。いかにもしっとりした海面を写すには朝のうちにかぎります。

DSC01809 舞鶴湾は、流行歌「岸壁の母」でも歌われたように、シベリア抑留から解放された捕虜たちの引き揚げ港として有名です。テレビドラマ「不毛地帯」では、最終回近くの第15話で、壱岐と谷川が五老岳を訪れるシーンもありました。というのも、壱岐もかつてはシベリアの捕虜だったからです。シベリアの地に散った仲間たちの慰霊塔を五老岳に建てると壱岐は言いましたが、物語のなかだけの話。そのような慰霊塔はどこにもありません。

P5024189
 うちの母親は舞鶴生まれです。ついに母親までブログに登場です。幼い頃に舞鶴を離れて滋賀県に移りましたので、どこで生まれたのかも知らないそうです。母親のお母さんは滋賀県に移ってすぐに病死したために、実の母親の顔すら思い出にないといいます。


 これは大江山連峰。この向こう側が丹後半島です。古の都人はなにゆえに大江山を鬼の住処と位置づけたのか。鬼の住処の向こうに広がる丹後は、京の都からみてどのような土地であったのか。興味がつきません。


DSC01806


 下の写真は若狭との境にそびえる青葉山。舞鶴側から見ると双峰の姿です。若狭側から見ると富士山のような姿をしていて、若狭富士とも呼ばれています。


DSC01808 この青葉山の中腹に松尾寺(下の写真)があります。西国三十三箇所巡礼二十九番目の札所にあたります。馬頭観音を本尊とする寺です。信仰の篤い人たちが数多く訪れる場所になっています。
 本坊には多種多様なお守りが500円で並べられています。病の身代わりになってくれるお守りというのもあって、母親の身体の調子がよくないときに買っていったことがあります。うそかまことか、このお守りの霊験あらたか。母親はすっかり元気になりました。その後、母親は、このお守りを何回も洗濯機に入れてしまいました。ボケ封じのご利益まではなかった模様です。





 たいしてまとめもおちもない記事になりました。ごめんなさい。

2011-02-24

舞鶴ちくわ 舞鶴かね和 道で買う⑧

DSC01822

 何をくわえているのか?
 実はちくわです、ちくわ。
 ちょっと腹が減ったとき、舞鶴西インター分岐手前のかね和で買います。
 これです、舞鶴ちくわ。

DSC01810

 4本入り、280円。4本食べてもわずか232kcalというヘルシーなおやつ。運転しながら食べるのにも安全でよろしい。食べた後で歯に挟まったりすることもなく、ほんと便利な一品です。

DSC01825DSC01826
右の写真:しょうもないことをわざわざやっております

 かね和というのは、ドライブインみたいな場所です。陽光に干物が照らされてなかなか美しい。鮮魚や干物、練り製品などを販売しています。魚肉をすりつぶしたのをその場で熱々の天ぷらにしたのがこれまたうまい。
 かね和のURLですhttp://kanewa-m.com/

DSC01813
DSC01816




 舞鶴は、蒲鉾やちくわなど、魚の加工品がおいしい土地です。食品コンクールでけっこう賞ももらっています。詳しくはこのかまぼこ協同組合のサイトをごらんください。http://maizuru-k.com/


大きな地図で見る

ミルクピス(Milkpis) ジャージー牧場ミルク工房そら 道で買う⑦

DSC01723

DSC01724

 ミルクピス。久美浜町にあるジャージー牧場ミルク工房そらの新製品。
 「発売されたばかりです」という触れ込みでくみはまSANKAIKAN(サンカイカン)に置いてありました。


DSC01729
DSC01726








くみはまSANKAIKAN

 会社で飲もうと思って買いました。

 商品名から察しがつくように、カルピスみたいなもんで乳酸飲料です。ガラス瓶です。500ml入っています。
 私が試した結果ですが、水で薄めて飲んだときにはさほどの感激もありません。ところが、牛乳とミックスしたとたんに本領発揮。全体がとろりとしてきて、飲むヨーグルトのような、あるいはラッシーのような味になります。そして、飲むヨーグルトよりもラッシーよりも甘さが際立ち、実に私好みです。子供が喜びそう。
 飲んでいる場所が会社だからシナモンはありませんが、家に持ち帰ってシナモンをかけてみたくなりました。

 私がくみはまSANKAIKANで買った値段は600円。ミルク工房そらのインターネット直販では500円です。

ジャージー牧場ミルク工房そらのサイトはこちら→http://www.tango-jersey.co.jp/
くみはまSANKAIKANのサイトはこちら→http://www.sankaikan.net/

2011-02-22

みつなべ 久美浜 魅力は寡黙なり

DSC01662 DSC01713 DSC01714


 Last Tango In 丹後の名に恥じない昼ごはんを食べました。
 丹後の昼ごはんはかくあるべし。

 店は、久美浜湾に面する「みつなべ」です。
 とにかく写真で見ていただきましょう。
 まずは、日替わり定食。850円。
   あとで知りました。このコストパフォーマンスの高さは知る人ぞ知るだそうです。

DSC01676 DSC01677 DSC01678 DSC01679 DSC01680


 お盆にのってきましたのは、イカの煮付け(とてもやわらかくて味がよくしみている)、サワラの刺身(脂がよくのったおいしさ。鮮度抜群。魚に春と書いて鰆です。メバル、イサザと並んで丹後の典型的な春告魚)、茹でガニ(さすがにこれにズワイガニ同等の味を期待するのはわがまま)、ホタテの入った切り干し大根煮物(ホタテの旨みが全体にまわっている)、ご飯、味噌汁です。イカのゲソをちょこっとかじっただけで、この定食全体のおいしさが想像できました。
 量が足りないとだけはどうか言わないでください・・・そんな店の声が聞こえてきそうなもりだくさんです。
 ところが、おいしいと言ってもらえますかという店の声は聞こえてきません。そんな自己主張はどこにも感じられないのに、実はおいしい。これこそが、この日替わり定食の大きな魅力です。というよりも、みつなべの日替わり定食のみならず、丹後全般あれこれに通ずる魅力なのです。
 丹後、いずれも魅力は寡黙なり。
 その寡黙な魅力にがつんとやられたときの幸福感をどうすればみなさんにお伝えできるのでしょうか。これだけブログを更新し続けてもまだお伝えできた気がしません。それゆえにまたネタを見つけてはブログを更新します。これが私の毎日です。
 その尽力の10分の1でも仕事に回したらどないやねん。
 そんなん言わんといてんか~。


 この日替わり定食に喜んだだけなら、私は黙っときます。自分だけ得したい気持ちは私にもありますからね。
 そんな私のケチな根性をぶっ飛ばしたのが、この焼きカキです。このカキを食ってネタにしないようならいったいどこがLast Tango In 丹後やねん。
 どかんとデカい写真でいったろ。


DSC01682
DSC01683


 レモン汁だけ。レモン汁だけでうまい。鮮度が違います。カキの数は6個です。いずれもプルンプルン。でかい。こいつが500円ですよ、500円。どう思われますか?ビビアンに話しましたら、「行きた~い。私なら1ダース食べられるぅ。それでも1000円でしょう」と申しておりました。


 とにかく早いとこブログに掲載したかったので、まずはここでいったん記事にします。あとでまたさらに豊富な内容を付け加えますので、また見に来てくださいね。


 では、ここからは書いている日も変わります。


 みつなべというのは店のために考え出した名前ではなくて、経営者の方の苗字です。女将さん手作りのジャムが店先に並んでいますが、そのラベルを見ますと三鍋という姓を確認することができます。それにしましても、みつなべの女将さんはおいしいものを作るのがお好きなんでしょうねえ。こんなにいろいろな種類のジャムを手作りされています。ジャムだけではなくてヤマモモの酒もあります。






















 私はこれを買いました。大将イチオシのみつなべ自家製のゆず味ぽん酢。




 座席は小上がりだけです。椅子に座るテーブル席はありません。座布団を敷いてあぐらをかいていますと、気の合った仲間で鍋をつつきたくなります。お年寄りも来ることを見越してか、膝のわるい人用の座椅子もあります。
















 
 土曜、日曜には京阪神からグループ客が訪れると聞きました。この店のおいしさとコストパフォーマンスは遠くまで知れ渡ってるんですねえ。いざ鍋というときにはこの年季の入ったガスコンロが大活躍していることでしょう。コンロは常にテーブルの下でスタンバイしています。


 禁煙席はありません。どのテーブルでも吸えます。煙草嫌いの方には申し訳ありませんが、これもまた丹後らしい一面です。こういう店があってもいいと私は思います。喫煙者の都合で言うのではなくて、たとえ灰皿がそこにあっても煙草を控えるべき状況ならば自主的に禁煙するなり、灰皿を持って外へ出ればいいと思うからです。


2時が近くなって、私以外の客はすっかり消えました。初めて訪れた店なのに、すっかり和んでしまってこのありさま。寝転んで見る窓の景色。





 これがメニューです。それほど多彩とはいえません。酒類もnothing specialです。
 このメニューを一瞥しただけでは、私がさっき体験したおいしさや幸福感は伝わってきません。
 これもまた、魅力は寡黙なりのひとつの形です。すっぴんなんですよねえ。飾らない。






 ということで、久美浜湾に面するマーベラスな一軒、みつなべのレポートでした。

関連ランキング:懐石・会席料理 | 甲山駅