わあ、懐かしい。アルミ製や。こんなんまだあるんですか。
冷たいお茶はペットボトルが当たり前のような時代に・・・
いま、書きながら、自分はアホやと思いました。こんなんまだあるんですかって、目の前にあるやないか。
店のお母さんも、お母さんです。
昔はみんなこれでしたねえ。
昔はって、まさにいま目の前にあるやないか。
敦賀市。気比神宮の近くです。敦賀市本町1丁目の蕎麦屋、「ふ志」。ほんとうは志に濁点がついています。
どうやらおろしそばがセールスポイントらしい。
テーブルで待つこと10分くらい。2時を過ぎて客は私一人。静かな店。台所からシガシガと、大根をおろす音が聞こえてきます。
トイレに入ったら、なんと、ぬいぐるみだらけです。
おろしそば大盛り600円が出てきました。
めちゃうまい!
大根おろしが辛くて、これがたまりません。
この時期になりますと、福知山市のわきもとで必ず辛味大根の蕎麦を食べました。
「辛い。うまい、辛味味大根やろか」と尋ねたら、「いいえ。ただの大根です。しっぽのほうをすりました」という返事。
そうかあ、それでもこれだけ辛いのかあ。
大根おろしが前に出てきますが、背後で味を支えているつけ汁がおいしいんでしょうねえ。
どこまでがつけ汁のおいしさでどこからが大根おろしのおいしさか。つけ汁がおいしいのだと思えばその通り。大根おろしがおいしいのだと思えばその通り。
食べ終えてから蕎麦湯で伸ばして飲み干しました。それもまた、いい味でした。
アルミ製の急須が現役。それがすべてを言い表していると思ってください。
「また来てくださいね」と送り出されました。また来てくださいと言われるまでもなく、ここのおろしそばを楽しみにしながら敦賀へ来そうです。
気比神宮は、恋のパワースポットでしたか・・・
自分が行く先々には、どうして必ず芭蕉の像があるのか。ボクの細道か。
気比で芭蕉が詠んだ句は、月清し遊行のもてる砂の上。
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