2012-01-02

番外編:二人だけのお正月(おせちも簡単)

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 今年は子供たちが帰ってこないとか言いながら、実は自分たちも両親のところへ行ってない。
 そんなお正月になりました。



 このお重、福知山市のたかた荘でいちばん安いやつ。2~3人前で15750円。料理屋さんのおせちを買ったのは初めてです。


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 「いままで買ったことなかったけど、作らずに買うのもいいものねえ。でも、デパ地下はだめだと思うわ。この値段でも味気ないことが多いのよ。福知山の料理屋さんだからよかったのよ、きっと」と妻お龍。
 お龍の言う通りかもしれません。たかた荘は、長年の客を相手に、値段は上げられない・味は落とせないの条件でやっています。地元密着型のこういう料理屋さんのおせちなら安心していいんでしょうね。



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 京都へ来てから、お龍は白味噌のお雑煮を作るようになりました。関東人なのに、京風のお雑煮をけっこう上手に作ります。
 2011年を思えば、京風お雑煮に使う西京味噌を「最強」と読み替えて縁起をかつぎたいところです。少なくとも京風が強風にならぬようにと。



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 さらにお龍お手製の品は、千枚漬け、金時人参と八つ頭の煮付け、鰤と鮭の柚子幽庵焼き。


 千枚漬けに使う聖護院大根は、あまりスーパーでは見かけないとお龍が言います。生協とライフばっかり行ってるからでしょうか。「カブならいくらでもあるんだけど」ということでしたので、道の駅和知の産直野菜市で、私が聖護院を見つけてきました。
 八つ頭の煮付けはちょっと失敗したとお龍。北野天満宮の古道具市で大正時代の器を買ってきて張り切っていたのですが、八つ頭がやわらかく出来上がりませんでした。



 さて、こちらは、大晦日の縄屋で買ったお惣菜。たたき牛蒡、間引き大根の塩麹漬け、昆布の山椒煮です。三品合計でほんまかいな?の1140円。スーパーよりも安い。年始用のお惣菜ですと、吉岡さんにはダブルアクセルくらいなのでしょうか。


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 この1140円は、めちゃ幸せな1140円でした。「!」と書いておくより他に表現を知りません。真央ちゃんと同じです。トリプルアクセルでなくても高得点。技の完成度が違います。


 「おいしい」という表現は一種の批評でもあり、「食べたい」という気持ちと必ずしもイコールではありません。そういう意味において、吉岡さんのお惣菜には「食べたい」という表現のほうがよりふさわしいと思います。とても食べやすい味です。お龍は、「食べた途端、幸せになるね」と言います。


 たたき牛蒡の横の数の子はお龍の自家製ですが、縄屋の料理と一緒に自分の手料理を並べる。これもお正月ならではですね。



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 私たちの長男なおポンと結婚したユリっぺの実家から、近江安曇川鮎郷の鮎甘露煮と鰊の昆布〆をもらいました。両家は、滋賀県をめぐって不思議な縁があります。
 釣り師の根性がつい出てしまいまして、親指と小指を広げて鮎の寸法を測ったら、23cmまではありませんが21cm以上でした。大型鮎ですね。
 材料が養殖鮎であることを鮎郷はまったく隠していません。このおいしさなら、逆に品質を誇る目的で養殖魚を公言してかまわないのだと思いました。



 聖太郎、どうしてるかな?
 夫婦のどちらからともなく、その言葉が出ます。
 聖太郎は、レコード大賞の天童よしみを見て急に泣き出したそうです。泣き止んでから、天童よしみに再び目をやり、「おつきさま」と言ったそうです。
 JUJUが出てきたときには「カニさん」と言ったそうでして、たしかに似てるかも、でした。

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