平安神宮や動物園の近く 芸能人もときどきやってくる
新しい仕事の引継ぎ期間。今日は京都市内を回りました。
昼ごはんはおいしいそばにしとこか。平安神宮から近いとこや。ちょっと高いけどな。
一緒に回っている前任者のKさんが言いました。
【聖太郎の真似をしておにぎりを注文】
Kさんの言うとおりに道を走って、到着したのは権太呂でした。
おいしいそばちゅうのは権太呂やったんですか。おっしゃるとおりです。ここはおいしいですわ。この前、孫を連れて来ましたよ。
5月の連休に、聖太郎を動物園に連れてきて、そして権太呂でお子様セットを食べさせました。
動物園が近いことですし、権太呂はキッズ同伴も大歓迎です。「お子様連れのお客様なら、2階で気がねなく召し上がっていただくこともできます」とのことです。
あのとき、聖太郎のお子様セットにおにぎりもついてきました。
聖太郎がおいしそうにぱくついていたおにぎりを、おじいちゃんも食べたくなりました。そこで、ざるそばとおにぎりを注文。値段は1250円です。
そうやなあ、俺はうどんのほうがおいしいと思うなあ。
権太呂のざるそばを食べてみて、正直な感想です。
味も色合いもすっきりした蕎麦。それが自分好みではないので、手手ごたえをあまり感じませんでした。
そば粉は北海道幌加内産だとパンフレットに書いてあります。
Kさんは「おいしいそば」と言いましたが、私の場合、権太呂といいますと、「おいしいうどん」です。
【本店、金閣寺店、岡崎店の3店舗】
老舗だけに知る人も多い権太呂。
本店、金閣寺店、岡崎店の3店舗があります。
権太呂の「権」は、四条の蕎麦屋さん「権兵衛」のひと文字をもらったそうでして、ふたつの店は親戚関係にあるそうです。
権太呂の3店舗は、それぞれに違う顔を持っています。
本店はにぎやかな四条麩屋町にあって、ビル造りの店構えです。
かつては、飲んだ後に蕎麦を食べて帰る習慣があり、本店の場所柄、夜12時を過ぎてから混む時代もあったといいます。高橋秀樹さんなど撮影終了後の俳優さんもよく来たそうです。
金閣寺店は、こじんまりとした民家タイプです。
Kさんがよく行くのは金閣寺店です。20年ほど前、ある新入社員が「このお蕎麦屋さんの娘さんは友達です」とKさんに話したそうです。「そうか」ということで、食べに行ってみたらおいしかった。それをきっかけにずっと通ってきたそうです。
岡崎店は、どんと構える和風&古風なお屋敷です。
タクシーの運転手さんが修学旅行生を連れてくることも多いそうです。南禅寺や平安神宮などの観光案内と組み合わせやすいことも修学旅行生向きなのでしょう。
修学旅行生だけではなくてたまに芸能人の方も見えますよと、岡崎店のご主人から聞きました。
どんな芸能人が来るんですか?と尋ねたら、竹内結子さん、木村多江さん、小林稔侍さんといった名前が出てきました。
店のパンフレットの表紙は女将さんです。ただし、30年前の女将さんです。
【いつ来てもほっとする】
和風の庭は雨降りのほうが風情があってよろしいですね。
権太呂岡崎店は、どの席からもガラス越しに庭を眺められるのが魅力です。
梅の実が見えますか?とご主人。
梅の老木。大きな梅が数個。見上げれば雨空。
いよいよ梅雨も本番です。
庭に面してテーブル席があります。蚊がひどいのか、足下には虫除けが置いてありました。
権太呂岡崎店に初めて来たのは何年前のことでしたか。
晩秋の真如堂。紅葉ライトアップで冷え切った身体。その帰り道に、ここのうどんで身体を温めました。
温かいうどんで気持ちが和んだのかとばかり思っていましたが、あれから何度来ても、店に入った途端にほっとする心地はいつも同じです。
私はこの門構えが大好きです。
聖太郎を連れてきたのが4月末。いまは暖簾の色が夏向きに変わっていました。
0 件のコメント:
コメントを投稿