店を始めて30年 ネコの置き物にも歴史
京都の長岡京市から福井県敦賀市まで一気に移動し、京都への帰途に滋賀県東近江市能登川町に寄る。
「LAST TANGO IN 丹後広域版」通りの日がありました。
時間が余りましたので、カーナビで周辺検索して入った喫茶店。
ネコの置き物だらけでした。このネコは頭の上が物置きがわりにちょうどいいんですね。
滋賀県東近江市能登川町といっても、ご存知の方は少ないでしょうねえ。
すぐ北はひこにゃんの彦根市ですし、すぐ南は織田信長の安土です。けれども能登川にはこれといって何もありません。
ただまあ、能登川を含むこのあたり一帯という言い方をすれば、近江商人輩出の地として知られています。琵琶湖の東という意味で「湖東」と呼ばれるゾーンです。近江商人とのつながりでは、五個荘、近江八幡、日野の名前がよく登場します。
下の図は、近江商人出身地を表したものです。滋賀大学経済学部教授だった有馬敏則先生の論文から引用させてもらいました。画像クリックで元の論文にリンクします。
カーナビの周辺検索に教わった店ですから、中味をまったく知らないまま入りました。
入ったときには「愛想のわるい店やなあ」と感じたのですが、ネコの置き物について尋ね始めたとたんに、えらく話が弾みだしました。
下は、ママが初めて買ったネコ。25年以上前のこと。長浜市の黒壁スクエアで見つけたそうです。
雨が降り出したガラス窓のこちら側には写しきれないほどのネコが並んでいます。これでもコレクションの一部だそうでして、何もかも出してきたら店に収まらないとのことです。
キティーちゃん携帯がぶら下げてありました。ママはauの初代モデルだというのですが、auという刻印がどこにもありません。携帯の古さから考えると、auがまだauの社名ではなかった時代ではないのでしょうか。
私の買ったネコのうちでいちばん高かったとママが言うネコ。信楽へ行ったときに誰か陶芸家の展示即売会の一品として並んでいたそうです。3万円だったといいます。
しばらく前の新聞を読む必要に迫られたら、Coffeeかくれんぼに行って下さい。これだけ積んであります。
どうしてこんなにネコの置き物を集めることになったのか。
それを聞きたかったのですが、なにせママは滋賀県のおばちゃんです。しゃべり始めたら話がどこに行くことやらわかりません。
1時間ほどしゃべりましたが、いま思い出しても何かまとまった話はなかった気がします。
滋賀県出身の私ですから、そういうのは子供の頃から当たり前。滋賀県のおばちゃんとの会話は「あ~あ、川の流れのように」です。
このネコの置き物が全部仏様だったらもっとおもしろかったのですが、それでは客が来ませんわな。
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