久しぶりに福知山に行きましたら、紳士服のポプラの店先に閉店セールの立て看板。
え！店を閉めるの!? やっぱりダメだったのか・・・
お悔やみの言葉を伝えるべく、店に入りました。
【リニューアルのセールでした】
福知山では売れなくてしかたなく撤退するもんだと勝手に決めつけて店長たちに声をかけました。
ところが、店が答えるには、「いえ、いえ、そうじゃないんです。いったん店を閉めるだけです」。
店内を大がかりに改装することになったから在庫一掃処分をするのだといいます。
8月いっぱいまでセールを続けて、9月から1ヶ月間をかけて店を大幅に改装し、10月にリニューアル・オープンという算段だそうです。
売れないどころか、今年の夏はズボンがよく売れているとのことでした。
ズボンをオーダーで作るという企画をやってみたら、予想以上に好評だったそうです。ノーネクタイでもびしっと見せたいというニーズは、やはりクールビズの影響です。
さて、店のなかを見渡しますと、20%、30%、50%、70%、90%。
一点ごとに値引率は違いますが、赤い札が目に飛び込んできます。
【ほんまに5000円!?】
夏のスーツで、薄い色合いのが欲しいねん。この頃は、夏になっても、みんな黒やら紺ばっかりやんか。やっぱり夏は夏らしいほうが好きや。ぱっと明るいグレーがええと思うねん。
そう話したら、これはいかがですか？と見せられたのが、5000円のこのスーツでした。
グレーというよりもシルバー。うれしがり・いやみ・きざ・ちゃらいの一歩手前で抑えがきいています。これが生地のクオリティーだと思いました。
オーダー・スーツの仕上がりをイメージしてもらうためのサンプルとして、展示用にこしらえた一点。
細めに仕上げたA5サイズ、パンツはノータックだと説明を受けて試着してみました。
いかかですか？
あかん、ズボンがきつい。腹がきつい。
ああ、大丈夫ですよ。4センチくらい調整しますよ。
4センチもできるの？
できます。それがオーダー仕立てのいいところです。
逆に、俺ががんばって痩せたときは？
そしたらまた縮めますよ。
それもできるの。そしたら、これ買うわ。
【奥様に人気のジャケット】
次に奨められたのが、スーツじゃないのですが、この夏用ジャケット。29400円の90%引きで2940円。生地は絹、麻、毛の3種ブレンドです。ETHOMASといって、英国の歴史ある生地メーカーです。
奥さんと店に来られたお客さんにおすすめしましたら、奥様には必ずお気に召していただけます。「これにしたら」と必ずおっしゃいます。ところがご主人のほうが尻込みをなさるんですよ。こんな色は勇気がいるとおっしゃるんです。
うちの妻お龍はどう言うかなという興味もあって買いました。
お龍もやっぱり、「わあ、ステキ！」の反応でした。
店の言うた通りやないか。
女性が好むのか、おばさんが好むのか、これを着る上において、そこが残された課題です。
【難はあるけどカシミヤが4990円】
3点目は冬用のカシミヤのジャケット。これは店のオススメというよりも、自分で気に入って買いました。49900円が90%引きの4990円です。
これもサンプル品として納入された一点でした。
内側の胸ポケットから納品書が出てきました。20005年の品物で色ムラありだと分かりましたけれど、裏地のストライプとイタリー製生地が気に入ってしまいました。
【新聞チラシが入る前でよかった】
この他に、もう一点。クールビズ用だという長大テックスの生地を使ったスーツを6990円(69900円の90%引き)で買いました。4着を選んだことになります。
サンプル品の90%引きばかりを選びましたから、支払ったのは、直し代金を含めて23000円くらいでした。
いまふと気づきましたが、ポプラにあんなたくさんツルシの背広(既製品)があったやろか。たしかなかったはずや。おかしいやないか。
オーダーのよさを前面に打ち出してるポプラですからねえ。
おそらくですが、閉店セールを展開するに際して新たな在庫を仕入れてきたのでしょう。クールビズの風潮が定着して以降、夏場はスーツが売れなくなっているとのことですし、ここ数年来のモノが売れ残っているはずです。
来週になったら閉店セールの新聞にチラシを入れる予定だそうです。その前にゆっくり買い物できてラッキーでした。
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