比叡山と高野川を眺めながらピザをぱくぱく
京都市内で行くべき先をリストアップしてみますと、左京区という住所がけっこうあります。
左京区というのは、鴨川の東側に向かって広い形ですから、川沿いの川端通りを走って目的地へ向かう機会が自然と多くなります。
この日も、その川端通りを北上し、カナート洛北近くで開業している先生を訪ねました。
【風が吹き抜ける高野川 実はちょっとだけどぶ臭い】
曇り空ながらも気温28度。
もっと蒸し暑くても不思議ではない日なのに、この日の高野川には風が吹き抜けていました。
ただし、風も考えものです。大原のほうから流れてくる高野川ですから、市街地を流れるわりには清冽なほうです。それでも風が運んでくるのは、かすかなどぶ臭さ、生臭さ。川の冨栄養化ですね。
橋や道路からだとわかりませんが、川の近く、とくに水が落ちる場所に近寄るとよくわかります。
それでも、川端通りの雰囲気は、決してわるくありません。
川沿いの大きな木が作る日陰で、古い京都人が市バスの到着を待つ。そこに、特別サービスの涼風が吹き抜ける。
物件の値段が高い左京区になんて住めない私は、洛北の落ち着き方がとてもうらやましい。いや、まぶしい。
【小さなイタリア料理店を発見 川までの近さは川床なみ】
カナート洛北の対岸に、なにやらイタリア料理店らしい店を見つけました。
川を挟んで望む外観は、集合住宅の1階であることがわかりすぎて品格がイマイチ。けれども、店の中に入って川を眺めれば、店の安っぽい造りは目に入らないはずです。
あそこで昼ごはんを食べよう。
高野橋を渡って対岸へと向かいました。
何も知らずに入った店ですが、いま食べログを見ますと、みなさん一様にロケーションのよさを褒めています。川までの距離が川床なみです。
あんまりもうかってないのか、ロケーションがいい割に表玄関が貧相。ここだけ左京区ではないみたい。そのかわり入りやすいですね。
玄関に立てかけられたメニューを見ますと、ランチはパスタとピザのどちらかを選ぶようになっています。
平日の値段は、パスタのほうが、品数に応じて1000円から2300円まで。ピザのほうが1000円から1600円まで。
ピザの1400円(前菜盛り合わせ・ピザ・ドリンク)というのに決めて、川風が吹き抜けるテラス席に座りました。
【かわいい奥さん 笑顔のだんな 居心地いいぞ】
かわいい奥さんと笑顔のだんなが迎えてくれました。
勝手に二人が夫婦だと決めつけています。小さなレストランを夫婦でまじめにやっているというストーリーにしときます。
座ってから前菜盛り合わせまでの時間が長いこと。厳しい口コミ投稿者ならば、ここをまず突いてくるでしょうねえ。
けれども、私は平気でした。なにせ、いい風が吹いてくれてます。その心地よさを長く楽しめて嬉しい。
前菜盛り合わせは、ランチ向きというよりもお酒向きだと思いました。Barと自称していることからも、居酒屋的な単品メニューで特色を出していく方針なのでしょう。その特色のなかでランチもやっている印象でした。
素材の味をありのままに表に出してきまして、少な目のソースであっさり食べるスタイルです。
ソースが後引きでおいしかっただけに、もうちょっとドバっとつけさせてくれて、「おお、うまいなあ」と思わせてもらえたら、さらに満足でした。
ピザは、マルゲリータにしてはチーズたっぷり。チーズ層が分厚いと私は嬉しくなります。
めちゃ薄い生地でもなく、めちゃ分厚い生地でもありません。
ざっくりと刻んだバジルの葉とチーズとトマトが口の中でひとつになったとき、これはうまいと思いました。
オレンジジュースとよく合いました。
メニュー立てが少し変わりましたのでミニ・デザートがつきますとのことでした。
デザートがあるならと、コーヒーを注文しました。
これが大正解。ここのコーヒーはおいしい。いい風を愛でつつさらに長居したくなります。
オーナー夫妻の笑顔からどうぞゆっくりしていってくださいの気持ちが伝わってきますが、滋賀県の訪問先がありました。
もっといたかったけれど、1800円の値段よりは短めの時間で席を立ちました。
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