銀山温泉から仙台へ戻る道すがら、天童市のさくらんぼ農園に立ち寄りました。
今年はサクランボの開花が遅かったそうで、それに連れて生育も遅れ気味だったそうです。
農園を訪れたのが6月15日。ベストシーズンとはいえず、ちょっと早すぎたみたいです。
山形県のさくらんぼといえば佐藤錦。甘くておいしい佐藤錦。
その佐藤錦を枝から食べ放題。ひとり1000円。
本場山形県の農園まで来ないことには、そんな贅沢なさくらんぼ狩りはできません。
ところが、です。
「甘いなあ、うまいなあ」という感嘆の声がみんなから上がりません。
「あれ、これはあんまり甘くないな。こっちはどうかな?」と、枝を変え木を変え、農園内をうろうろ。佐藤錦らしい甘さをもった粒との出会いを探っています。
どうも時期が早すぎたようです。
みんな医薬品の営業経験者ですから、少なくとも二度や三度は佐藤錦をお医者さんへ贈ったことがあります。そのときの甘さの記憶がしっかりと口と心に残っています。
本当に甘い佐藤錦はひと粒目から「!」の気持ちにしてくれるものです。この日の佐藤錦にはそれがありません。
真っ赤なのを摘めばより甘いのか。
木の上のほうを摘めばより甘いのか。
なにか一定の傾向を見つけようとしてあっちの粒こっちの粒にトライしてみますが、とくに一定の傾向は見当たらず、粒ごとに違うというとしか言えません。
いま佐藤錦関連のサイトを見てわかったのですが、ほんとの旬は6月下旬の様子です。
こちらは農園の直売所です。
売り物にしているさくらんぼと食べ放題のさくらんぼではクオリティーが違うかもしれないと期待しました。
試食のさくらんぼを食べてみました。
たしかに、食べ放題の木になっていた粒よりはよほど甘いし、粒ごとにおいしさが異なるということもありません。
それでもなお、「佐藤錦はこんなもんではない」といった味。
高いさくらんぼは500gで4500円。100gが900円相当になります。100gは10粒くらいですから、ひと粒90円。これくらいのを買えばひょっとしたら本来の甘さかもしれませんが、試食用がありません。
私たちのうちの何人かは、正光錦を家庭へのお土産に買いました。
佐藤錦とはまた別の味ですが、さくらんぼとしては充分においしい味です。甘くない佐藤錦に3000円、4000円を払うよりもよほどお買い得だと思いました。
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