2014-12-31

東映太秦映画村(京都市) 聖太郎のママは時代劇大好き少女だった

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 やっぱり好きですねえ、映画村。時代劇大好き少女だった聖太郎のママがいちばんエキサイトしていました。いまや東映のドル箱路線は子供向けヒーローに移ってしまいましたが、「時代劇は東映」といわれた時代の血脈はいまもなお健在です。
 今回は孫の聖太郎がメインで、妖怪ウォッチショーとヒーローランドの仮面ライダーに時間を費やしました。孫連れで何もかも見てやろうというのは無理ですね。
 幼い子供も遊べるし、家族連れでも楽しめるし、デートにもいいし。中味がそれだけ多種多様だと実感しました。

妖怪体操第一、子供たちが踊りまくり

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 本日の第一目的は、妖怪ウォッチショーでした。

☆よー出るよー出るよー出るよー出る 妖怪出るけん出られんけん
☆ゲーラゲラポー ゲーラゲラポー ゲーラゲラポッポ ゲーラゲラポー

 ステージが始まるのを待っている間、ずっとこの2曲が流れています。30分くらい聞いてました。
 歌が流れると子供たちは一緒に歌い出します。すぐそこの小さい子はその場で踊り出します。2年生くらいのお兄ちゃんはゲラゲラポーのラップを一緒になって口ずさんでいます。なにせ、今年の子供たちは、妖怪ウォッチかアナ雪でした。

 妖怪ウォッチのキャラクターショーというふれこみでしたが、実際に出てきたのは、ケータくん、フミちゃん、ジバニャン、ブシニャン、コマさんだけです。
 本当は全部で30種類ほどの妖怪がいるのですが、物語進行には不可欠ともいえるウイスパーさえも登場しませんでした。ウイスパーは空中に漂う妖怪ですので、生身の人間がきぐるみの衣装で演じることができません。他の妖怪たちの場合も、元がアニメだけに、無理なもんは無理という制約がつきまといます。

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 でも、何はともあれ、ようかい体操第一さえあれば子供たちは満足してくれます。ショーの最後にはステージと客席で踊りました。子供たちが一気にはじけました。踊りたくて、踊りたくて、しかたなかったんでしょうね。どの子も仕草や顔つきが、それはそれはかわいいこと。なかには踊っているママもいました.


ちゃんばら辻指南 俳優さんでセットがホンモノに変身

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 映画村といえば1万4千坪近い江戸時代の町並みが見どころです。時代劇を見ていて「あ、これは映画村で撮ったな」と気づくことがあります。

 その町並みのなか、居酒屋前の広場では、「ちゃんばら辻指南」が連日開催されています。イベントを受け持つ俳優さんたちも、時代劇にときおり出演しています。時間にしたら3分ほどだと思いますが、寸劇形式でライブのちゃんばらシーンが展開されます。

 いつ見ても感心するのは、俳優さんたちが動き出した途端に空気が変わることです。
 作り物の江戸の町並みは、真っ昼間の光の下ではどう見ても作り物で、デジカメどれだけ写しても写真以上になってくれません。ところが、俳優さんたちの殺陣が始まるやいなや、作り物だったはずの町並みがホンモノに変身します。

 俳優さんたちの殺陣が終わったら、手を挙げた見物客のなかから3人だけ、ちゃんばら演技を教わることができます。このときは、5歳の女の子、7歳の男の子、20歳くらいの女性の3人でした。

 イベントがひと通り済むと、この記事の冒頭にあるような記念写真を撮ってもらえます。ありがたいことに無料です。俳優さんたちがそばに並んでくれて、映画村ならではの1枚です。

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ヒーローで育ちスマホで遊ぶ

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 妖怪ウォッチのショーを見終えて階段を下りてきたら、ヒーローランドがありました。歴代の仮面ライダーとスーパー戦隊が、これでもかというほど展示してあります。ここに来れば自分の年代に合わせた仮面ライダーやスーパー戦隊に出会うことができます。

 子や孫をもつ方ならよくご承知のように、仮面ライダーとスーパー戦隊のシリーズは次から次へと新しくなって(いや、ほとんど同じか)、そのたびにバンダイの変身玩具を買わされます。東映ヒーローは実に142作品を数えるといいます。

 私たちおじいちゃん・おばあちゃんは、自分たちの子供にバンダイを買わされてきました。そして、孫ができたら孫にも買わされています。「こら、バンダイ、ええかげんにしとかんかい!」と言いたくなります。

 かつてヒーローに夢中になった子供たちがいまは大人となって、自分の年代に合わせた仮面ライダーやスーパー戦隊の前で写真を撮っています。彼らがスマホで撮っている光景を見ながら、あのときあの物語に描かれた未来のいくつかが手にするスマホのなかにあるんだろうなと思いました。

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写真でお伝え映画村

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時代劇制作現場をコミカルに紹介する「シネマスタジオライブ」。私はこれがいちばんおもしろくて、見る度に大笑いしている。

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時代劇撮影用のオープンセット。時代劇に必ず出てくる店舗、長屋、武家屋敷、川沿いの景色が連なっている。

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夕方になって吉原の郭セットに灯りがともった。制作現場の場合、映す範囲が広すぎるとホンモノくさく見せることが難しい。俳優さんたちは窮屈な画角の中で迫真の演技を要求されるんだなと思う。

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聖太郎・昔の映画風。いまは天国にいる大好きな祖父の声がした、という想定。厳しい監督から、振り向きざまの表情に対して何度もNGが出た。

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聖太郎の祖母という想定。あなたのおじいちゃんは飲む・打つ・買うの人だったけど決してわるい人ではなかったと孫に説く。人生何ごとも忍の一字なのよ、と。

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