「One million cat」というブランド名のオーダー帽子。高木美奈さんという職人さんが個人でやってる商売です。(ブログ:One million cat -百万猫商店アパレル事業部- Facebook:One million cat | Facebook)
その美奈ちゃんに仕立ててもらった帽子が、今日で3つめです。
美奈ちゃんの帽子オーダー会は、月に1度、近江八幡市の「Atelier Key-men 船着場」の店内で開かれます。上の2枚の写真で見ていただく通りです。
「Atelier Key-men 船着場」は村井賢治さんが経営する手造り照明の店です。村井さん夫妻の人柄そのままに、なんともいえずヒューマンな空間で、2階には喫茶店もあります。私には、そこに居ること自体を目的にできる店です。
美奈ちゃん帽はセミオーダーでして、サンプル品から好みの形を決めて、生地見本から色や柄を決めるだけの手軽な注文方法になっています。これまでに仕上げた実際例の写真が山ほどありますから、イメージが湧かなくて困るということもありません。採寸といっても頭だけですし、すぐに済みます。なにもかもがコンパクトによくまとめ上げられた仕組みです。
今回の帽子は、私が注文したというよりも、美奈ちゃんが気を利かせて作っておいてくれました。
話は遡り、1月か2月のオーダー会のことです。
私が大いに気に入った生地が仕入れ元にも在庫ゼロの状態で、美奈ちゃんも私たち夫婦もとても悔しい思いをしました。美奈ちゃんは、そのときの生地に限りなく近い柄を探し当てました。そして、私が買うかどうかは関係なしに、とにかく私用にひとつこしらえておいてくれました。
そのことをFacebookのメッセージで教えてくれたそうなんですが、私がまったく気づいていませんでした。2月14日に来てたやないですか。
「先日はせっかく来て頂いたのにすいませんでしたm(__)m 同じ生地はやはりないのですが、少し似たカラーのものでつくってみました。またよかったら見に来てくださいね」というメッセージでした。
これは言い訳ではなくて、近頃つとに感じることなんですけど、これだけコミュニケーションツールが増えてきますと、どういうメッセージがどの手段で届くかは相手次第です。
メールだけでもPCとスマホがあります。そして、facebookやLINEといったSNSツールがあります。もちろん電話だってかかってきます。人によってツールごとのお役立ち度が異なります。美奈ちゃんの場合は、プライベートにビジネスにfacebookをフル活用でした。
facebookにさほど依存していない私は、自分だけの尺度でいたがゆえに、美奈ちゃんのせっかくの努力を無視してしまいました。
つまり、SNSを使うにしても我流が通用せず、人付き合い手段としてそれ相応の傾注を要する時代なんですね。
話は変わって。
美奈ちゃん帽は、これで3つめです。
彼女のウデがいいんだと思います。本当にかぶり心地がいい。
帽子というのは、残念なことに、かぶっている本人にはまったく見えません。肌身にくるのはかぶり心地です。本人にとってかぶり心地のいい帽子が他人にいい印象を与えたときに、オーダー帽子の快感が一気にあふれます。
ただ、下の写真のように並べてみますと、カッコよく見られたいと望んで帽子を作ってる割には、自分がどんどんじいさんになってるやありませんか。撮影から撮影の間隔はわずか数ヶ月です。えらいスピードでふけ過ぎやないでしょうか?検査行ってきますわ。
連休が始まったとあって、近江八幡の日牟禮神社、八幡堀、近江商人の町並みには観光客があふれていました。
八幡堀の散策途中で「Atelier Key-men 船着場」にやってくる人も多くて、たまたま美奈ちゃん帽のオーダー会に遭遇して3個も4個も注文していく客もいました。いいものが売れるというのは、自分のことでなくても嬉しいもんですし、私ら夫婦からみたら娘みたいな年齢の美奈ちゃんですから、大いに金儲けして欲しいと思ってます。
日光の下でどう見えるかを確かめに出てきたお客さんと美奈ちゃん
八幡堀を水郷巡りの船が行く。八幡堀は時代劇ロケにもよく用いられる。
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