2014-12-11

上等カレー(大阪市住吉区) はじめ甘くてそれから辛い

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 初めて会ったその日から、「上等カレー」という名前がずっと頭にこびりついてました。本店は福島区のほぼ梅田といった場所ですが、市内を走っていますとあちこちで支店を見かけます。
 こちらは住吉区の長居店です。


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 温玉カレー680円。うまいです。めちゃウマだと思いました。

 先般、めちゃスパイシーで激辛のバンブルビーのカレーを記事にしました。あの辛さは、実用の閾値を超越してもう求道的領域ですから、ハマる人だけハマっていればいいカレーです。

 ただ、バンブルビーのカレーに足りなかったものは何かを、上等カレーを食べて気づきました。スプーンから口に運び入れたときの人情味です。かわいいところや人なつっこさがなかったんですね。

 上等カレーの魅力は、口に運び入れた瞬間の甘さだと思いました。その少し後にピリピリっと、スパイシーな辛さがきます。

 人間の味覚は、辛さよりも甘さを先に感じる仕組みになっているそうです。この場合の辛さは、むしろ痛さというべきもので、塩辛さではなくて、トウガラシなど痛覚を刺激する辛さです。

 なぜ時間差が生じるのかには諸説あるようです。

 カプサイシンなどの刺激性物質は水に溶けにくいから感覚細胞との反応に時間を要するという人。
 刺激性物質と痛覚との間で化学反応が起きるまでに時間を要するという人。
 味と痛さでは脳細胞に伝わるまでの時間が異なるという人。

 幸いにも、おいしさを研究し続けてきた友達と16日に飲みますので、ぜひ尋ねてみたいと思っています。

 理由はさておき、甘さのなかから顔を現す旨味やコクを存分に感じながら、一拍遅れてやってくるピリピリ感も存分に感じる。なるほどそれで上等カレーと名づけたのかと、納得しました。

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