駐めたコインパーキングのすぐ隣が、たまたまこの店。阿波座交差点近くの裏通りにオープンしたばかりのイタリアンでした。
パスタのランチが800円。大盛りもパンおかわりも無料。ランチ激戦区だけあって少し安めの価格設定です。
FIOCCO(フィオッコ)はイタリア語で蝶結びのこと。女性はよくご承知の通り、ヴィヴィアンウエストウッドやプラダにFIOCCOという長財布があって、開け閉めするとこが蝶結びデザインになってますよね。
ラーメンの店がイタリアの国旗?
よく見れば、横に入口、2階に上がればイタリアンでした。
店先の黒板を見ると12月19日にオープンしたばかりです。
1階の「笑福」というラーメン店は大人気です。カウンターに空席が見当たりません。その理由は得々感。ラーメンは普通盛りでもボリュームがある上に、野菜、カツオ、にんにくなどトッピングをどれだけ盛り上げても無料、つけ麺は大盛りが無料。この界隈のビルから出てくる男たちを引きつけています。
腹ペコなら「笑福」で決まりですが、オープンしたばかりの店の方に興味がわきます。トントントン。階段を上がりました。
店内には4人がけのテーブル席が3つか4つ。2人がけが2つだったように思います。そして、8人ほどのカウンター。広くない空間ですが、狭苦しくならないように上手に使ってありました。
ランチセット800円。
サラダの皿の上、手前に見える黄色い野菜は何か?
店に尋ねたらオレンジブロッコリーというそうです。この季節だけのもので、近江野菜だといいます。
近江野菜は大阪の飲食業界でけっこう高い評価を受けているとのことです。生のままで充分においしいからだそうです。「そのオレンジブロッコーリーは10秒茹でただけです」とシェフが言ってました。
家に帰ってから妻お龍に告げましたら、「オレンジブロッコリーというのはJA直売所でも見たことないわねえ」と言ってました。
パスタは、「とってもクリーミーなカルボナーラ」にしました。
口にふくむといい香りがします。その香り具合を店にうまく伝えられなかったので、シェフの答えは「イタリアのチーズでパルミジャーノというのを使ってますから、その香りですかねえ」だったのですが、いま思うと、あれはオリーブオイルです。軽めの味付けを心がけてあるからオリーブオイルの香りが殺されないのでしょう。
ここのシェフ、フライパンに向き合う横顔が今井翼に似ています。
数日前に、中之島の「GARB WEEKS」でめちゃ本格的なカルボナーラを食べた話をシェフにしました。あんな正統派のカルボナーラのほうが珍しい。
今井翼似のシェフが言うには、本来のレシピに従ってグアンチャーレ(豚トロの塩漬け)を使うと、グアンチャーレを食べ残すお客さんが多いそうです。
同じようにチーズも、パルミジャーノ・レッジャーノとペコリーノ・ロマーノを混ぜるオリジナル・レシピですと、ペコリーノのために味がどうしても塩辛くなってしまうといいます。
なるほどなあと思いながら、クリーミーなカルボナーラをおいしく食べました。チーズを多くするか少なくするか、玉子は黄身だけ使うか白身も使うか、生クリームをどれぐらい混ぜるか、などなどバリエーションは尽きません。今井翼似のシェフが作るカルボナーラも独自のファンタジー。今井翼のように少年っぽいイケメンの味です。
食後のコーヒーを含めて支払いは900円(消費税込み)。
私は安いと思ったのですが、ランチ激戦区ですから、イタリアンのランチとして高い安いを論じることはできないようです。「このへんは700円でごはんおかわり自由とかサラダ食べ放題とか大盛り無料とか、どの店も頑張ってますからねえ」とシェフはジャンルを超え、あくまでランチの値段として語っていました。
西区というのはオシャレなところ扱いされてますが、それでもやっぱり大阪。オシャレな店であろうがなかろうが、お客さんはカネにはシビアー。店を甘やかさないことで商売を育くむのが大阪人の心意気です。
オープンしたばかりですので、インターネット検索では何もヒットしません。宣伝しとくわと約束してきましたので、所在地ほかを記載しておきます。
FIOCCO
〒550-0005 大阪市西区西本町1-15-21 2F
TEL 06-6532-1150
【営業時間】Lunch11:30~14:00 Dinner17:30~22:00(L.O)
【定休日】日曜・祝日
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