2014-06-15

宇治 三室戸寺のアジサイ → 信楽 作美の蕎麦 と かたぎ古香園の紅茶

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 京都府宇治市の三室戸寺。ここにはアジサイが1万株も植えられています。6月11日、お寺に開花状況を問い合わせたら、いまは5分から6分で見頃は来週になるとのことでした。
 そのいっぽう、実際に見に行ったら充分きれいだったという話が知り合いから入ってきましたので、6月13日に行ってみました。


三室戸寺(京都府宇治市)まるでアジサイ図鑑


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 三室戸寺はツツジの名所としても知られ、寺によれば、5千坪の大庭園に2万株のツツジだそうです。「関西花の寺」といわれる25箇所のなかに入っていませんが、それとは別個に「花の寺」としての地位を確立しています。
 そのツツジは5月前半に終わり、どの株も小山のように丸く刈り込まれていました。いったい何十人の植木屋さんでやったのか知りませんが、広いツツジ園がお茶畑のような景色に変わりました。その手前全体がアジサイで埋め尽くされています。

 アジサイの主流は青色の花です。その他にも白、赤、紫、ピンクと多彩です。咲き方も、こんもり手毬型だったり、平べったいピザ型だったり、厚みと横幅のある円盤型だったりと、こちらも多様です。ずいぶんいろいろなアジサイを見た気がします。50種類が植えられているといいますから、気の向くままに写真を撮っただけでアジサイ図鑑が出版できそうです。

 アジサイ園の全体像を写した写真を見ますと、まだまだこれからだだということが分かります。実際に歩いていますとこんなにスカスカだとは感じられませんでした。
 いまからさらに花の数が増えて、今週のうちに満開を迎えるといいます。そうなったら、アジサイの向こうに見えるのもアジサイ、こっちに見えるのもアジサイ。見たら見ただけアジサイ。そんなアジサイ尽くしの光景が展開されるのでしょうか。
 うちの妻お龍は「夜間ライトアップは明日からだって。もう一度来たいね」と言っておりました。

参照リンク:三室戸寺


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信楽(滋賀県甲賀市) 地元産紅茶と手打ち蕎麦


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かたぎ古香園ーーーファースト・フラッシュの紅茶を求めて

 滋賀県甲賀市信楽町に、かたぎ古香園という製茶場があります。宇治と信楽が近いことを意外に思われる方もおられるでしょうが、三室戸寺から車で約30分です。

 ここの無農薬・無化学肥料のお茶については、すでに「LAST TANGO IN 丹後 (広域版): かたぎ古香園(滋賀県甲賀市信楽町) お茶こそ無農薬で」に書きました。数ある農産物のうち洗わないまま口に入れるのはお茶だけということで、30年以上前から無農薬栽培に取り組んできた茶農家です。

 私たちの目当ては、紅茶でした。新茶が出回るこの時期、一番茶から作ったファースト・フラッシュを買うことができます。
 しかし、ファースト・フラッシュは限定生産品です。一番茶はやはり日本茶にしなければもったいないし、それに二番茶のほうがカテキンやポリフェノール含有量の点から紅茶に向いているということもあり、一番茶から商品化される紅茶の量はごくわずかです。

 ただし、です。かたぎ古香園のお茶をおいしいと表現していいのだろうか?と、書きながら私は迷っています。一般的にいわれるお茶のおいしさと同じ感覚でおいしいと表現すると、どうも誤解を招きそうな気がします。
 お茶を緑茶と言うこともありますが、その緑を忘れて茶だけになったような味です。紅茶も同じで、紅で象徴される豊潤さとは無縁です。さらり、きらり、するり、ほっこりと、「り」のつく言葉が似合うお茶です。

 お龍は、「私は好きだよ。昔はこんな味だったでしょ。これが本来の味ってことじゃないのかしら。他のお茶は何かしらエキスみたいなものが混ぜてあるんじゃないの」と言います。
 日本茶にしても、紅茶にしても、とにかくさっぱりしています。えぐみが感じられません。出がらしを飲んでるようなもの足りなさはどこにもありませんが、たとえて言うなら、湯は湯としてそのまま形が残り、その周囲を茶が取り囲んでいる印象があります。よその茶は湯の中にまで入り込んでいるように感じます。

 お龍は進物用にも買っていましたが、値打ちを分かってもらえる相手でなければいけないと思います。いわゆる「高級茶」をもらい慣れた相手ですと、「何、これ?もらっておいてわるいけど、おいしくないねえ」と陰でささやいているおそれが十分にあります。

 ただし、よそのお茶に負けるのは一煎目だけだと思います。よそのお茶はキャッチーな味作りが上手で、おいしさのピークを一煎目に持ってきている気がします。二煎目、三煎目になったとき、かたぎ古香園の実力が見えます。二煎目、三煎目で勝つ。W杯日本代表にもそうあってもらいたいもんです。
 
 昨年9月、信楽町は、台風18号の大雨によって大きな水害を被りました。農作物関係では茶畑の被害が甚大でした。水稲と茶を合算した甲賀市全体の農作物被害が2900アール。その半分近い1400アールが信楽町の茶です。
 かたぎ古香園の茶畑も、アスファルト道路ごと土砂崩れしました。崩壊した斜面ギリギリに立つ片木明さん(経営者)の姿が写真になってパウチされていました。

 「あのときは、うちのおとうさん、ほんまにがっかりしてしもて。いっときはどうなることかと思うてましたけど、そやけど新茶には間に合わさなあきませんしねえ。まあ、どうにか今年の新茶はちゃんとなりましたし、よかったんです」と(一言一句を覚えているわけではないのですが)店番の奥さんがそんな風におっしゃってました。

 そんな辛苦を経た今年の新茶ですから、格別に心して飲まなくてはなりません。

 参照リンク:朝宮茶 かたぎ古香園 30年以上農薬を一切使用せずに栽培しています。

20140613-IMG_7216今年の紅茶は長男の隆友さんがデザインした新型パッケージで売られていました。知らない間にNHKで紹介されるところまで名が売れていました。袋に印刷された100℃は熱湯でいれるのがオススメという意味です。

20140613-IMG_7218もちろん主流は日本茶です。日本茶も紅茶もさわやかでやわらかく、とてもまろやかで飲みやすい味です。品評会向けの味を目指すのではなくて、安心して飲めるお茶の味を世に示そうとしているのでしょう。


生粉打 作美ーーーおいしい蕎麦に出会った幸せ

 腹が減ったから。それだけの理由で立ち寄ったのですが、「え?そんなに人気の蕎麦屋かいな」と驚きました。空席待ちが常套化しているのか、順番札をとって車のナンバーを書いて車中でお待ちくださいと貼り紙がしてあります。平日の2時前だったので、私たちはすぐに入れました。

 愛想のいいご夫婦。奥さんがお龍の盛りそばを、ご主人が私の盛りそばを運んできてくれました。二人揃って蕎麦を運ぶ姿は新郎新婦のご入場みたいです。

 この辺、ホタルいますか?と尋ねました。店のすぐ横を信楽川が流れているからです。ご主人によると下水道が完備されてから増えてきたとのことです。蕎麦を前にして言いにくいのか、「前はそのまま流していたときがあって」と、何を流していたのかをボヤかしておられました。

 太さのある蕎麦でした。他のものにたとえるなら、スマホの充電コードよりも太い。割箸より細い。そして、これがしこしこしながらもちもちして、いい歯応えです。普段はつゆにドボンとつけなければ気の済まないお龍が塩で蕎麦の味を楽しんだほど、蕎麦自体のおいしさが立っています。

 塩だけでいくか、つゆでいくか。私にはここが難しい選択でした。つゆがおいしいから、塩だけで終わるのはもったいなさすぎます。けど、蕎麦自体がおいしいから、つゆにつけるのは次回にしようかとも思います。迷った結果、塩だけを次の機会に回しました。
 いまから振り返ると、もう一枚食べるという選択がありました。思いつきませんでした。無意識のうちにまた来ることに決めてしまってたんですね。

 蕎麦湯が濃厚でした。そして、蕎麦湯には蕎麦湯のおいしさが宿っていました。つゆと混ぜてしまうのが惜しくなって、ふたつを交互に飲むことにしました。重心の低いつゆのおいしさと、蕎麦成分たっぷりそうな蕎麦湯の香り。交互とはなかなかいいことを思いついたもんだとひとり悦に入りました。

参照リンク:信楽でお食事 十割手打ち蕎麦(そば)・作美 信楽・山上陶器 陶堂館ギャラリー


20140613-IMG_7179作美というのはご主人の名前。店の勝手口にある表札を見たら藤井作美と書いてありました。

20140613-IMG_7194もりそば。950円。スマホのコードよりも太く割箸よりは細い蕎麦。しこしこ&もちもちです。

20140613-IMG_7196麺がなくなれば終了ということで、土・日・祝は席の予約ならぬ麺の予約が安心という意味の貼り紙です。

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