2012-02-19

大雪めぐり 海の雪、山の雪、里の雪、町の雪

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 さて、本日のコースは、間人→スイス村→加悦→福知山。
 海、山、里、町。それぞれの雪にそれぞれの表情です。



【京丹波わちICから宮津、そして丹後の海へ】


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 山陰本線のある鉄橋。ここを列車が走ってくれたら言うことなかったのですが、大雪のせいで運休やら遅れやらが続出。いつ来るのかわからないのを待っていることもできませんでした。


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 綾部宮津道路の宮津IC付近。舞鶴若狭道は通行止めでしたが、私を丹後へ運ぶこの高速道路は晴れていました。与謝天橋立ICで下りて間人を目指しました。
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【海の雪:山陰ジオパークの定番3スポット】


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 屏風岩です。これだけ荒れても海は色を保っています。だから雪との対比が美しい。子供の頃、クリームソーダのアイスクリームを無理につぶしませんでした?泡立つのがおもしろいし、おいしいし。雪がアイスクリーム、海がソーダ水、白く砕ける波が泡です。


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 丹後松島です。風光明媚なはずのこのスポットが、あれまの無彩色。なにやら風雪流れ旅ではありませんか。ほんと、容赦なく吹きつける風。三味を持つ手もかじまみますわ。ベンベンベン。


DSC04778寒風に負けず空元気を見せる
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 立岩です。ドドーン、ドドーンと波が押し寄せてきます。海の色がきれいですね。おまえはバスクリンか、ですね。砕けた波頭は砂浜に広がって、あたかも雪のように白く輝きます。写真に強風は写りません。めちゃ寒い。


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 漁船もカモメも季節風を避けて防波堤の裏側へ。カモメが寒がるのは知りませんでした。


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 波が岩に体当たりしてきて、その後でこうなります。当たって砕けろとはこういうことだったんですねえ。ズッゾーンという音が聞こえませんか?



【今日の私はエベレストでもこわくない】


 ところで、今日の私は寒さ知らずでした。なぜなら、帝人テビロンを着ていたからです。エベレスト登山隊の下着に選ばれたという宣伝で有名ですね。自社品の宣伝ではなくて、これはほんまに暖かいですよ。エベレストへ行かないのならいちばん安いので充分です。でも、デザインがダサくてねえ・・・うちの会社、センスわるいです。


テビロン



【山の雪:除雪された雪がミルフィーユのように】


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 さて、海の間人から進路を変えまして、やってきましたのは弥栄町野間です。丹後のなかでも豪雪地帯。ここだけは別世界といわれるくらいです。見てください。この雪の壁。断面がミルフィーユ。


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 やはり野間亭の薪ストーブが恋しい。この薪ストーブ、このブログに何度登場したことでしょう。ハチも毎回のご登場。ハチの小屋は合掌造りだから雪が積もりません。


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 野間川の流れを見ながら奥の集落須川へ。雪原を流れる川は釣り人魂をくすぐります。現実の自分が橋の上に立つ視線の先で、幻の自分が流れのなかに立って竿を振っています。


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 今日のテーマは山の雪です。スイス村へ行くことにしていました。スキー場のある標高600メートル付近まで、冬季も車で登ることができます。


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 スイス村のスキー場は、標高683メートルの太鼓山頂上からの滑降コースになっています。リフトで頂上まで上がりたかったのですが、下りのリフトには客を乗せられないルールだそうで、あきらめざるをえませんでした。


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 さすがにここまで来ますと雪がフカフカです。下界の湿った雪とは違ってむしろ気持ちいいくらいです。バージンスノーを歩きますと、股まで一気に脚が沈みます。

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 遠望のきく場所がありました。谷へと落ち込む地形のへりまでラッセルで進みました。いまになって太ももの裏側が筋肉痛です。


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 赤い実だとか、青い空だとか、ちょっとした色合いのありがたさも雪があってこそです。


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【里の雪:雪と光のコンビネーション】


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 加悦まで来ましたら、傾いた陽光が雪原と大江山連峰を異国の景色に変えていました。いつまでも眺めていたい。立ち去るのがもったいないほどの美しさでした。海の雪も山の雪もよかったけれど、やはり光とのコンビネーションがないと、雪の表情が生きません。加悦の持ち味が増幅されます。


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 国道176号与謝峠。ここから一気に道は下ります。下りきったら福知山です。
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 福知山。残照と水蒸気が生み出した幻想的な絵画。ここはほんまに福知山か。今日訪れたなかでいちばんつまらない雪景色だったはずの福知山がこれです。惚れ直しますね。


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【町の雪:高良厄神厄除大祭】


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 毎年2月18日・19日は、福知山市の高良厄神で厄除大祭が行われます。私は数え歳で61歳。厄除けではなくて長寿延命祈願としておまいりしました。鳥居の前にしつらえられた厄除の輪(茅輪)をくぐって境内に進みます。


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 この厄除大祭の日程がちょうど冬と春の境いにあたるそうでして、祭りの日には天候が崩れやすいそうです。それを過ぎると福知山にはもう大雪もなく、季節がゆっくり春に向かうそうです。


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 今年は、福知山にはめったにないほどの雪となりました。毎年ならば歩道に行列のできるお祭りだそうですが、今年はそこまでの人出に至りません。


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 厄年や延命祈願の年の参拝客は護符や破魔矢を買い求めます。破魔矢を1000円で買いますと、巫女さんがお祓いをしてくれます。ずっと観察していました。女子大生のアルバイトではなさそうでした。私も頭を垂れてお祓いしてもらいました。

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 男女共に7歳が厄年だとは知りませんでした。その後、女は19歳と33歳。男は25歳と42歳。延命長寿祈願は、還暦(61歳)、古希(70歳)、喜寿(77歳)。拝殿でご祈祷を受ける人もいました。

 
 マイナス3度の夜空に福知山城です。


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