カーナビを見ていましたら、英国人パティシエのケーキ屋がすぐそこだと分かりました。店の名は「BROADHURST’S(ブロードハースツ)」。
イギリスのケーキかあ、食べたことないなあ。
さっそく行ってみました。
いや、困った。ショーケースごと食らいつきたいくらい。
どれもこれも見た目がキャッチーなケーキです。
私の後から来た若い女性二人は本当に悩んでました。5分くらいショーケースの前に立ちっぱなしでした。
結局、見た目のいい順に3個選びました。
左がウイラー、まんなかがオアシス、右がマンボ。紅茶のアッサム入れて1980円かそれくらいでした。アホちゃうか。我ながらあきれましたねえ。
容赦なし。何が容赦なしって、めちゃ甘い。砂糖とバターを大胆に使ってあります。甘さが飽和してます。ネトネトです。血糖値ピューです。でも、これは幸せの血糖値でもあります。
甘いものとか脂っこいものはよくないと、常日頃は気をつけようと思ってるわけですよね。そういう罪悪感めいたものとは無縁の世界。ええい、いてまえ。うまいもんはうまい。なしくずしというのか堕落というのか、やってはならないことをしている悦楽です。
まあ、ここまで委細お構いなしのケーキはいまどき珍しいと思いました。これが英国人の持ち味か。繊細さや深さを追求する気はないなと感じました。
そういう点で、味わい深さと上品さでいえば、明らかにポアールが上をいきます。ポアールのケーキも甘いけれど、甘さに勝る自己主張があります。ここのケーキは甘さ自体が自己主張です。
もし行かれることがあれば、1個だけにしときましょう。幸せはそこまでだと思います。よほど甘いもの好きなら別ですが、2個目から早くも胸焼け気味。3個目は、おいしいのかなんだか分からない。ただ甘いだけ。
ケーキよりも紅茶のおいしさが印象に残りました。
マグカップのような大雑把なカップにたっぷり入っていまして、高級紅茶を味わう風情はどこにもないのですが、香りがよくてエグ味がまったくありません。甘いケーキで口がわけ分からなくなっても、紅茶でブレイクを入れると、よしまた食うぞと気分一新です。
このあたりがさすが英国なんでしょうか。
しかし、返す返すも、3個も食ったのは大間違いでした。ついさっきまで胸焼けしてました。本当においしいケーキというのは、胸焼けを悔やませないだけの力量がありますけどね。
この店は英国パティスリーを自称するだけあって、焼き菓子が豊富でした。たぶん、メインは焼き菓子のほうだと思います。
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