2012-02-04

おばあちゃんを竜宮城へ⑦ 久々の二人暮らし

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 甲賀病院介護療養型病棟を退院したおじいちゃんがCアミーユに入居してきました。訪問介護サービスを受けやすくするために、二人それぞれが別の個室に住みます。それでも、ひとつ屋根の下ですから、寝食を共にする暮らしが久々に戻ってきました。
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 甲賀病院介護療養型病棟。お世話になった先生や看護師さんに退院の挨拶。
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 荷物をまとめるために自宅に戻りました。10月10日に転んで膝蓋骨を怪我して以来、実に4ヶ月ぶりです。
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 家の中へ入りましたが、実にこころもとない足取り。重心を保つだけの筋力がありません。自宅で暮らしたいと本人は言うけれど、もし自宅で暮らせば、おそらく三日とたたないうちにまたどこかで転ぶことでしょう。
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 荷物を積み込みました。ほとんどがオムツやないですか。
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 名神高速の大津サービスエリア。身体の不自由な方専用駐車スペースを何はばかりなく利用できる立場になりました。
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 今回の引越しには、東京から姉もかけつけました。
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 見おさめになるかもしれない比叡山と琵琶湖を背景にして記念撮影です。
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 Cアミーユ到着。荷物を下ろすためにワゴンの後部ドアーを開けたら、転がり落ちてきたのはオムツです。
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 老化の足で廊下を歩き、まずはおばあちゃんの部屋へ。
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 部屋に入りましたが、短い距離ですらおばあちゃんの助けなしではどうにもなりません。
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 ケアマネージャーの積田さんと、訪問介護サービス責任者の前川さんが部屋に来ました。訪問介護内容の説明を受け、利用契約を結びます。
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 引越しを終えたおじいちゃんの個室。おばあちゃんの部屋とは趣がずいぶん異なります。歩行器の使いやすさを考えて家具類を最小限に抑えてあります。部屋というよりも病室ですね。
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 おじいちゃんのベッドと歩行器は介護用品レンタルシステムを利用しました。レンタル料は介護保険の対象ですから1割負担にすぎません。Cアミーユのレンタルは「三笑堂」というメディカル用品商社が受け持っています。
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 おじいちゃんの部屋には、こんなポールが立っています。トイレや洗面所のときの転倒を見越してあります。これも介護用品レンタルです。どのようなレンタル用品が必要になるのか、おじいちゃんの身体能力に合わせて考えてくれたのがケアマネージャーの積田さんです。
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 お風呂はヘルパーさんに入れてもらいますが、椅子や浴槽マット(滑り止め)が必要になってきます。椅子は自費で購入しました。浴槽マットは、介護保険の対象となるレンタル用品です。
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 食堂までの移動もヘルパーさんに助けてもらいます。
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 テーブルについたおじいちゃんとおばあちゃん。病院ではずっと我慢していたビール。
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 食事が終わる頃を見計らって、さっきのヘルパーさんがまた迎えに来てくれます。ヘルパーさんに付き添われてそのまま自室まで戻った後、歯磨きや着替えを手伝ってもらって就寝体制に入ります。

 食事が終わった頃、おばあちゃんが姉に電話してきました。おばあちゃんの口からはおじいちゃんへの愚痴が。
 さあさあ、次は「おばあちゃんを竜宮城へ」の⑧。物語は、読み応えの「It’s too late」へと続くのであります。

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