北陸出張の4日間、快晴が続きました。
空が青い。海が青い。山が青い。
能登半島の七尾市まで行ったついでに、先端近くの輪島市まで行ってみることにしました。輪島市の珠洲海岸は棚田(千枚田)で有名です。水平線を望む斜面が夕日を受け、田んぼが夕焼けと同じ色に染まります。水が張られた田植え時期だけの光景です。
写真愛好家たちが三脚を立てて、千枚田の夕景を狙っていました。
【輪島市 珠洲海岸 千枚田 快晴に涙するカメラマンたち】
カメラマンたちは早いうちから日没を待ちます。駐車場の車はほとんどが他府県ナンバーです。わずか数分のシャッターチャンスのために遠くからやってきたことがわかります。
しかし、この夕暮れ、千枚田は茜色に染まりませんでした。晴れた空も過ぎたるは及ばざるが如しで、少しは雲が広がっていないと夕焼け空の赤さが生まれないからです。
遠路はるばるやって来たカメラマンたちには残念なことでした。
平日ですので、仕事を退いたシニア世代の写真愛好家たちです。いつかの再訪を心に誓う人もいたでしょうが、その日までお元気で。千枚田だったつもりがナンマイダなんてことになりませぬよう。
能登有料道路(全長82km)が、今年の4月1日から無料化され、「のと里山海道」という名称に変わっていました。
有料の頃は、料金所のたびに小銭を支払う面倒くささがありました。無料化のありがたさもさながら、合計1180円を何箇所かに分けて支払う煩雑さからも解放されました。
【砺波市散居村 雲に落胆するカメラマンたち】
夕映えの景色といえば、富山県砺波平野の散居村も人気です。
やはり茜色に染まる水田風景を狙って、砺波市の散居村展望台からカメラマンたちがレンズを伸ばしていました。伸ばしていたという言い方になるのは、誰もが望遠レンズで景色を捉えようとしているからです。
輪島の千枚田が晴れすぎだったのとは逆に、この日の散居村は雲がありすぎました。水田がもっとも輝く太陽の高さというのがあるそうですが、そのあたりに雲がかかっていました。「さあ、これからだ」と身構えるべき時間帯から太陽が雲に隠れ始めてしまいました。
しかも、湿度の高い日でしたので、すきんとした視界が得られず、やっぱりここでもカメラマンたちはがっかりしていました。
私は「・・・・・ということで残念でした」がブログのネタになりますから、成り行き任せです。けれども、写真だけが目的ですと、魚釣りでいえばボーズ(一匹も釣れないこと)みたいなもんですね。
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