宮津運動公園への道から眺めるKTR。宮津駅~栗田駅の区間です。
こんな新聞記事がありました。
「赤字だけでも日本一。立派なもんや」−−。地元愛を伝えるコマーシャル(CM)づくりを競うプロジェクト「JIMOT CM COMPETITION」(沖縄国際映画祭実行委主催)で、北近畿タンゴ鉄道(KTR)の多額の赤字をあえて前面に押し出した逆転の発想で、公募約900点からみごとトップ10入りを果たした。
(2012年4月5日 毎日新聞地方版)Click to 記事全文
このCMには千原ジュニア(福知山市出身)の出演がすでに決定。2月に作成されたそうです。放映が楽しみです。
KTR。日本一の赤字路線。その額、2011年度は8.5億。
京都府と沿線自治体が税金を投入して赤字を補填しています。
KTRを廃線にしてしまえば赤字もなくなる理屈ですが、高齢者比率30%突破を目前にしたこの地域。KTRをやめればお年寄りたちの足を奪うことにもなり、それはそれで酷な話です。高校生たちだって明日からの通学に困ってしまいます。
4月22日、京丹後市長選挙と京丹後市議会選挙の投票が行われます。KTRの赤字減額策、そして京丹後市への企業誘致策。このふたつが地元政治家たちの大きな課題です。
KTRのために京都北都信用金庫がひと肌脱ぎました。信金がひと肌脱ぐというと金かと思ってしまいますが、さにあらず。金じゃないけどハートがあります。ハートだけではどうにもならんのですが、KTRがなくなったら困るという声の割には実はみんな乗ってないというのが実態ですからね。以下の記事は4月19日付両丹日日新聞。
「地域の足」と環境を守ろうと、京都北都信用金庫(森屋松吉理事長)は、4月からKTR(北近畿タンゴ鉄道)の利用促進運動を始めた。特に第2、3水曜日は「KTRに乗る日」に設定。福知山市や舞鶴市方面から宮津市の本店へ出勤する職員らが、マイカー通勤を鉄道に切り替えている。
主要営業エリアの府北部住民の交通手段として、KTRは欠かせない。また観光・産業活動にも大きな役割を持っていることから、実際に乗って応援していくことにした。
定時退庫日にしている第2、3水曜日は、可能な限りKTRを利用することにし、18日には宮福線、宮津線で各約20人が利用した。
沿線以外に住んでいる役員、職員も地域の公共交通機関を使うことで、環境への負荷軽減も図っていく。Click to 記事の掲載サイト
ぐっと心にきそうなKTRの写真をみなさんに見ていただきたいと思いました。峰山の小西川橋りょう。とても小さくて鉄道模型の鉄橋みたいなものですが、そこを夕暮れ時に通過する列車を撮影することにしました。
人の暮らしのすぐそこを走る鉄道。午後6時を過ぎてあたりはうす暗くなっています。
列車の室内に照明が点っている。
それが川面に映る。
なんともいえんやろなあ。
待つこと20分。下りの列車が峰山駅を出て、小西川鉄橋にさしかかりました。
あれ?こんな暗いのに電気ついてないぞ・・・
日本一の赤字路線です。節電せんとあかんのでしょうね。
0 件のコメント:
コメントを投稿