献灯のろうそくは1本1000円。
万灯会がこんなにきれいだとは知らなかった。人の願いがこれほど美しく燃えるのなら、私も祈りの炎を捧げたい。
妻お龍が、子供や孫の幸福を願う言葉をろうそくに書きつけて、そして手を合わせました。
【高速の渋滞に感謝】
お盆の名神高速が渋滞していました。滋賀県の実家に出向いていた私たちは、琵琶湖大橋→途中峠→大原→京都市内の渋滞回避ルートで帰ってくるところでした。
大原三千院まで来たとき、ちょうど万灯会の夜であったことを知りました。
恋に疲れた女ではなくて、運転疲れの男ですが、京都大原三千院。
名神高速の渋滞に感謝です。予期せぬ楽しみに出会いました。
【赤紫蘇ドリンク ごちそうさま】
納経堂の曲がり角で、赤紫蘇ジュースがふるまわれていました。とてもおいしいジュースでした。聞けば、参道の坂道に店を構える「志乃」の商品だそうです。
帰りの参道で買っていくつもりでしたが、すでに店は閉まっていました。
【母親の長寿を願って】
金色不動堂まで来たら、献灯のろうそくの数が一斉に増えました。
一本、一本のろうそくに、願いごとが書き込まれています。
燃える炎とともにろうそくは次第に背丈を縮めます。書かれた願いがひと文字ずつ、炎の光に置き換えられていきます。
「ばあちゃんがずっと長生きできますように」と書かれたろうそくがありました。他人のろうそくに手を合わせ、自分の母親の長寿を祈願しました。
【もう夏の曲がり角】
この夜の大原は気温23度でした。反面、湿度が高くて、ひんやりとした夜とは言えませんでした。
若い男女が立ち止まり、夜空を見上げて、ここまできたら星がはっきり見えると話していました。
彼らが見ている星を私も見上げてみました。透き通る星空のどこかに秋を見つけた気持ちでした。
参道に並ぶぼんぼりに照らされて、シュウカイドウが咲いていました。花期は8月~10月。俳句では秋の季語に扱われる花です。
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