敦賀まで来てから気づきました。今日は琵琶湖の花火大会だった。
帰りの名神高速道路、大津インターのところで混むだろうなあ。
名神高速を通るのはあきらめた。
時間がかかるのを承知の上で、国道27号線を敦賀から小浜まで走り、そこから舞鶴若狭道で京都へ戻ることに決めました。
その途上、小浜の少し手前、若狭町で瓜割の滝に立ち寄りました。環境省選定による名水百選のひとつです。
「瓜割の滝」という名に反して、山の小さな渓流かと思える光景です。滝というほどの落差はどこにもありません。湧いたばかりの水が、滝というよりも落ち込みを形成しながら、ここで流れ始めています。
この日は、大陸側の高気圧から乾いた空気が日本列島に流れ込んでいました。気温が上昇する割には湿度が低く、過ごしやすい真夏日となっていました。
瓜割の滝にいる間、空が一時的に曇っていました。風も少し強めに吹き始めました。
そんな気候の変化のなか、滝に近づけばひんやりとしすぎるくらい。「もうちょっとエアコン弱くして」みたいに空気が冷やされていました。猛暑日に来たほうが値打ちかもしれません。
若狭町の観光案内によりますと、
若狭町の天徳寺境内奥に位置する「瓜割の滝」は、山あいの岩間から湧き出る清泉で、一年を通して水温が変わらず、夏でも水につけておいた瓜が割れるほど冷たい事から、その名前がつけられました
ということだそうです。
まず滝に手を合わせて、孫聖太郎の元気な成長を祈願し、備え付けのひしゃくで水を飲みました。
あれ、甘い、軟かいと感じたのですが、軟らかさの割にはにはミネラル分が多い水だそうです。付近の遠敷川(おにゅうがわ)流域に石灰岩地層が含まれているからだといいます。
とはいっても、硬度は47mg/L。60mg/Lまでを軟水とする硬度基準では充分に軟水のカテゴリーです。
phが8前後ですから、魚釣りの分け方で表現すれば、水中の生命を育てるに適したライム・ウォーター。水温が年間を通して13度だということですし、イワナやヤマメから歓迎される水質です。
源泉から流れ出した水は、公園化されている敷地内を下ります。流れの筋は、天徳寺方向へと向かう途中でふた手に分かれます。そのうちのひとつが人工的に駐車場方向へ導かれています。
人工的に方向を変えた水はいったん地下に潜り、駐車場内の水汲み場で地上に再び現れます。
水を汲んで持ち帰るには、協力金300円が必要となります。売店で1枚300円のシールを買い求めさえすれば、ポリタンクが何本であろうがそれ以上のお金はかかりません。
自然に湧き出た水を有料にできる法的根拠は不詳です。流量や水質を保つために地元が力を尽くしています。これにもお金がかかることでしょうし、カンパとして300円くらいは払ってもらえないかという趣旨ではないのでしょうか。
ポリタンクもペットボトルも持っていなかった私は、ボトルに詰められている水(2リットル220円)を買いました。売店の店先には煮出し用の麦茶もありました。みなさんに好評というので、瓜割の水でこの麦茶を煮出してみようと思いました。
ボトリングされた水は煮沸されています。湧き出したままの水質にこだわる人は、売店で空のポリタンクを買って、自分で汲んで帰るそうです。ポリタンクはサイズによりますが、いちばん小さいので1本900円でした。値段には1枚300円のシール代も含まれています。
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