うちのマンションのすぐ下を、幅4メートルくらいの用水が流れています。
ベランダでタバコを吸いながら、用水を泳ぐ鯉や小魚を眺めていますと、これがけっこう飽きることなく時間が過ぎていきます。
今朝も魚を観察しながらタバコを吸っていましたら、あまり見たことのない魚種を発見しました。
いつものように用水を見下ろしていました。正体不明の怪魚とはいえ、遠目にはナマズだろうと思えました。
けれども、ナマズだとは断定しがたい行動を見せています。本当にナマズならば、水面近くをクルージングし続けるなんてことありません。
ナマズは、朝方や夕方の薄暮時、あるいは雨が降った日に姿を現すことがあります。姿を現しても、すーっと泳いでまたすぐに姿を消します。毎日のように用水を見下ろしていても、そう頻繁にナマズを見ることはできません。
この正体不明の魚クンは、お昼近くになっても同一コースを旋回し続けています。もっと近くに行ってみよう。
道路に立って、水のほとりで見れば、体長50センチメートル前後。
ぜったいにナマズではありません。
ナマズの口はこんな上にはついていませんし、胸ビレだって、尾ビレだって、こんなに流れるフォルムじゃない。それに1枚ずつのウロコが大きい。
ぱっと見た印象はピラルクーやアロワナです。
撮影してきた写真を妻お龍に見せました。
魚体の特徴を伝えました。
何やと思う?
オタマジャクシでしょ。巨大なやつ。ウシガエルの。
そんなわけないやろ。
乾エビじゃ。乾エビをもて、お龍。
得体を明らかにしてくれるわ。
用水に向けて乾エビをまきます。軽すぎて、風に押し戻されます。それでもエビは水面に届き、そのあたりを漂い始めました。
エビと魚の距離は決して近くありませんでしたが、エビの臭いに誘われたのか、魚が周回コースを変え始めました。
エビの一片に向かって鼻先を突き出し、しばしためらってから口を開きました。
いまだ!息を止めて切ったシャッター。捕らえた魚はこれです。手ブレや。
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