天下一品の朝宮店です。
これが、あの天一?そうです、あの天一です。ベッキーも見えます。
天下一品の専務さんが、つまり株式会社天一食品の専務さんが、経営する店だそうです。
古民家を最大限に生かした造りになっています。この店がどこにあるかといえば、滋賀県甲賀市信楽町。信楽町でもお茶の産地として有名な朝宮という地区にあります。
滋賀県立陶芸の森 フランス印象派の陶磁器
この日やってきましたのは、滋賀県立陶芸の森。やきもので有名な信楽町にあります。展示会、講演会、講習会など、やきものといろんな形で触れ合うための公園になっています。
「フランス印象派の陶磁器1866~1886ジャポニズムの熟成」という展示会が開催中です。
1866年といえば、日本の開国や明治維新に連れて、ようやくフランスでも日本の物産品が知られていった頃です。日本国内で無用扱いされた浮世絵が輸出品の包装紙代わりに用いられ、それを目にしたフランス人たちが独特の画風に興味関心を持ったとされています。
時代の変化のなか、フランスの画家たちの多くが、葛飾北斎の画風を初めて知りました。後に印象派と呼ばれる画家たちの何人かは北斎に強く感化されといわれています。モネ、ゴーギャン、ロートレック、ゴッホ、ルノワールなど、印象派大物の名前が挙げられることもあります。
なかでも、フェリックス・ブラックモンという女流版画家は、陶磁器の絵柄に北斎色をどんどん取り入れました。どこに浮世絵の影響が?というのではなくて、どう見ても浮世絵です。
ブラックモンの絵柄に顕著なジャポニズム。それを紹介しようというのが、今回の展示会です。
展示会の詳細は右記のURLでチェックして下さい。滋賀県立 陶芸の森
私が見たくてたまらないお皿は1枚だけでした。赤魚の絵皿です。
めちゃ欲しいのですが、売ってくれと頼んでも売ってもらえるはずがありません。売るといわれても買えない。金がない。
そこで、陶芸の趣味がこうじて自宅に陶芸窯をこしらえてしまった友達、陶芸タヌキさんを連れて行きました。ちゃんと見とけ、よう見とけ、おまえが同じものを作ってくれと、こういう要望です。
天下一品朝宮店 こんな天一、ちょっとないぞ
展示会を見終えた我々一行は、信楽の天下一品は古民家だと言いながら昼ごはんにやってきました。
天一といえばこってり味の代表格です。
「その店は、天一よりこってり? あっさり?」
未知らぬラーメン店のコッテリ度を尋ねるとき、目安は天一です。
来来亭や第一旭などと普段は集客力競争に明け暮れる天一ですが、ここ信楽では商魂を置き忘れたのか、のどかな古民家として出店。
なんでやねん。アンマッチやんけ。
それだけで行ってみたくなりました。お雛様まで飾ってあります。
写真は、信楽のタヌキとラーメンを食べる妻お龍。このタヌキこそが陶芸大好きの友達、陶芸タヌキさんです。
朝宮店オリジナルメニュー、あさり味のラーメンを注文しました。古民家の朝宮店で食べるにふさわしい和風のあっさり味でした。
このシチュエーションですから、お客がのんびりしすぎます。回転がわるくなる。普通の天一なら許されることではありません。
天下一品朝宮店の詳細はこのURLをチェックして下さい。信楽の古民家にどっぽり溶け込んだお店・・・スープを喰わせる旨みがあります : 中華そば こってり(並:680円) : 天下一品 上朝宮店[食べログ]
ミホミュージアム 新興宗教教団が建てた美術館
さて、お龍と陶芸タヌキ、次にやって来ましたのは、信楽の山の中、ミホミュージアムです。
ミホミュージアムといえばすばらしい建築様式の美術館として広く知られていますが、私の目には新興宗教団体神慈秀明会の巨大な宗教施設です。教団幹部の膨大な美術コレクションを飾るために建てられました。
建設地が自然保護区域内だけに、土地買収やら建築認可やら、何かと建設に障害が伴ったようです。そういうケースでありがちの如く、教団からのカネと実力者の暗躍を扱うニュースが絶えませんでした。まともにすんなり建ったはずがないと、誰にも思えるいきさつです。
この3月9日から開催されているのは、「古代ガラス-色彩の饗宴-」です。メソポタミア文明時代からのガラス器が展示されています。大英博物館の古代ガラス展示物からの特別出品10点も含まれています。
妻お龍と陶芸タヌキさんは時間をかけてガラス器を鑑賞していました。私はこういう展覧会、図書館、本屋ではたいていウンコしたくなります。そうなってきますと、めちゃ臭い屁も出てしまいます。続く人たちに申し訳ない。だから途中でさっさと棄権しました。
パンドゥマルシェ 大人気のパン屋さん
信楽町の美術館めぐりから移動して、草津市のパン屋さん「パンドゥマルシェ」にやってきました。
このパン屋では、とりわけ玄米ブレッドとオリーブ入りバケットがおいしい。陶芸タヌキさんにそう教わりました。タヌキさんが2軒分の玄米ブレッドとオリーブ入りバケットを予約しておいてくれました。
ひっきりなしといっていいくらいに客が訪れる店です。
立命館大学や龍谷大学も近い草津市追分町の一角、ガーデニングの店+イタリアン・レストラン+パンの店と、みっつの異なる要素で集客を図っています。よそからやって来て新しく草津市民になったり大津市民になったり、そのタイプの住民が多いエリアです。新しい生活感覚で暮らす客層の支持を受けて頑張ってきました。
「おかげさまで今では1日平均食パン320本、バケット55本を皆様の食卓にお届けできるようになりました」と、店の前の黒板に書かれています。
オリーブ入りバケットは、内側に黒と緑の塩漬けオリーブが入っています。その塩加減とほのかなチーズ風味。ちぎってひと口食べたら後を引きます。やめられない・止まらないの度合いはかっぱえびせん級です。
いっぽう、玄米パンは、焼かずにそのままでも十分においしいけれど、あぶってからリンゴを載せてもおいしい。この食べ方が、陶芸タヌキさんのオススメです。
パンの表面には薄くバターを塗ってシナモンシュガーをふりかけてあります。スライスしたリンゴの上にはさらにグラニュー糖。わずかにパラパラとまぶしてあります。
本当はグラニュー糖とシナモンシュガーの上下を逆にすべきだそうです。お父さんのは間違っちゃったのよと、これはお龍の談。
パンドゥマルシェの詳細は右記のURLにて。パン ドゥ マルシェ Pain du Marche - 南草津/パン [食べログ]
ラ・パティスリー・レ・デレーブ ねねの道にパリのケーキ店
さてさて、これだけで終わらないのが、妻お龍と陶芸タヌキさんのコンビです。二人の年齢を合わせれば120歳。しかし、女子会の盛り上がりぶりは若い娘時代と変わりません。
傾きかけた陽射しを浴びつつやってきましたのは、京都市東山区、高台寺へと続くねねの道です。彼女たちのターゲットは、「ラ・パティスリー・レ・デレーブ」です。ここにこんな店ができたことを、福知山ランチハウスリリーで、マコちゃん夫妻から教わりました。
店に入ればカプセルにサンプルを閉じ込めたディスプレイ。奇抜、奇抜。他に類をみません。それもそのはず、店名を日本語に訳せば「夢のお菓子屋さん」です。そこに、夢見るオバサン二人がやってきました。
まあ、夢見るオバサン度では、オバサンがどれだけ束になっても、嘉田由紀子と越直美のコンビには勝てないでしょう。仲がいい。嘉田由紀子には越直美の無能ぶりが見えないのでしょうか。あの二人の夢次第で、滋賀県がわるくもなればよくもなる。しっかりやってもらわないと困ります。
それはさておき、ねねの道といえば、京都市内の観光地のなかでもとびぬけて人気の高い一等地です。しかも、店が選んだスポットは高台寺茶寮の真向かいです。いくら洋菓子でも覚悟まで甘いまま出店するわけにはいきません。
しかしながら、「ラ・パティスリー・レ・デレーブ」は思いつきや金の力で生まれた店ではありません。むしろその逆、パリに2店舗を展開する有名パティスリーです。その第3号店が日本、この京都高台寺店です。本店のシェフはフィリップ・コンティチーニ(Phillippe Conticini)氏といって、この世界では知らぬ人のない名匠だそうです。
ケーキを買って買える他、2階席で食べていくこともできます。けれど、食べログを見たら、食べるのは値段が高いと言ってる人が多い。陶芸タヌキさんに、木の葉をお金にしておごってくれ、食べていこうよと提案しました。でも、木の葉のお金の場合は、すぐに逃げないと3分で木の葉に戻ってしまうそうです。
彼女たちが選んだケーキです。家まで持ち帰るうちにケーキが動かないように、ピンクのピンでガードしてあります。「かわいいね。このピンまで値段のうちなのネ」というのが主婦二人のコメント。レジ袋要りませんみたいなわけにはいきません。
下の写真のタルトタタンは、かつらむきにしたリンゴの果実を何層にも重ね合わせてあります。そうして生まれた隙間にリンゴのジャムを浸みこませてあります。かつらむきでなければ多重層にもなりませんし、多重層でなければ隙間も生まれません。隙間がなければジャムを浸みこませたくても浸みこませられない。
これがおいしさを生み出すための手間のかけ方、フィリップ・コンティチーニ独自の流儀だといえるでしょう。
京都はパンや洋菓子の店が多いし、同じ程度のおいしさに他の店で出会うこともできるはずだと、私は思います。けれども、初めて不二家のケーキを見たときのようなわくわく感が、ラ・パティスリー・デ・レーブにはあります。ときめき演出に手抜きなし。夢のお菓子屋さんという店名に納得です。
ラ・パティスリー・デ・レーブのホームページは右記のURLです。La pâtisserie des rêves ラ・パティスリー・デ・レーヴ
円山公園の鳥久の二階窓。紅梅の向こうを見れば、ネコが春の夕暮れを眺めていました。
おむらはうす オムライスの専門店
夜ご飯は出町柳の「おむらはうす」です。
出町柳の駐車場で車を降りれば、タイ料理、イスラエル料理、インド料理、フランス料理と店が並び、本日の一軒を決めるのが困難です。写真はタイ料理のKroonです。
陶芸タヌキさんはタイ料理にも未練を残していましたが、今宵はオムライス専門店の「おむらはうす」をチョイスしました。定番のチキンオムレツ、ちょっと変わったところでキノコのオムレツとシーフード・オムレツ。三人三様の注文です。
ここも、曜日や時間帯を問わず、客の切れ間を知らない人気店です。おいしいことはいまさら述べるまでもありません。ただし、出町柳という土地柄、学生さんたちを相手にしますし、ご飯の量が多めです。お龍と陶芸タヌキさんの二人は食べ切れませんでした。
おむらはうすのホームページは右記のURLから。京都 オムライス専門店 おむらはうす
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