2013-03-01

ドゥブルベ・ボレロ(滋賀県守山市) いつも混んでる洋菓子店

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 守山市に、いつも客だらけの洋菓子店があります。
 店の名前はW.Bolero(ドゥブルベ・ボレロ)。テレビ番組や新聞記事を通じてご存知の方もおられることでしょう。
 食べログの口コミ件数は223件です。

 私は何も知りませんでした。いつ見ても混んでいるなあと思いながら、店の前を通り過ぎているだけでした。

 

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 これが店構えです。フランスを意識してあります。

 野暮ったくならないようにか、それとも商売臭くならないようにか、目立つ看板をわざと排除してあります。ここにW・ボレロがあると分かりながらやって来たとしても、初めてならば通り過ぎてしまうでしょう。

 滋賀県の守山市にスイーツ好きを魅了する店があるのは、京都府の福知山市に洋菓子マウンテンがあるのと似通っています。
 でも、W・ボレロの渡辺雄二シェフをネット検索しましても何も出てきません。マウンテンの水野直己シェフの検索結果は、スクロールしていくかぎり水野直己が続きます。渡辺さんと水野さんの間に受賞歴やネームバリューの開きはありますが、来たい奴は守山まで来い、福知山まで来いといった職人魂が共通しているように感じます。



 いま店のホームページを見ていますと、アイアシュッケ、ノッチョラート、ザッハトルテがとくに有名な様子です。テレビや新聞で紹介を受けたスイーツです。
 アイアシュッケは「トンネルズのみなさんのおかげです」をはじめ多数、ノッチョラートは日経新聞、ザッハトルテは「はなまるマーケット」だそうです。
 休みの日の駐車場では、岐阜、名古屋、飛騨、沼津、神戸、大阪、京都、なにわ、奈良など、滋賀以外のナンバーがあれこれ見られます。それだけ名を知られた店なんですね。



 私たち夫婦が初めて行ったのはバレンタイン前でした。それも土曜日でしたから、店内はいつも以上に混み合っていました。販売スペースで品物を選ぶにしても、飲食スペースの空席を待つにしても、客数に見合っただけの広さがなくてえらく窮屈でした。

 今日は、バレンタインとホワイトデーのちょうど中間。前回ほど客は多くありませんでした。それでも、客に切れ間はありません。

 私は、ボンボンショコラ、とくに黒胡椒風味とシナモン風味が欲しかったのですが、ボンボンショコラそのものが期間限定品でした。次の販売はホワイチデー向けに3月1日からだとのことです。ボンボンショコラがあってもなくても、私はとにかく手土産最適品が必要でした。今日のところは木箱入り焼き菓子6種セット(2940円)を買いました。

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 外は穏やかな晴れです。カレンダーは2月28日で気温は3月20日といった一日でした。屋外の飲食スペースのテーブルにやわらかな陽射しが落ちています。もしネコがいたらひなたぼっこしたがるに違いありません。
 テーブルでスイーツを食べていくことにしました。暖かいとはいっても2月です。外で食べようなんて酔狂な奴は私一人でした。

 この屋外スペースがいちばん心地いい季節は、桜が終わり新緑へと向かう頃だそうです。ラベンダーが花をつけて香り立つ。緑の葉を茂らせた葡萄の蔦が壁をつたう。よさそうではありませんか。

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 注文したアイアシュッケ(左)とタルトなんとか(右)です。
 
 アイアシュッケの商品説明を店のホームページで見ますと、「そぼろ状のクッキーの下には、バターとカスタードクリームの層、クリームチーズ主体の層(レーズン入り)、そして一番下はクッキー生地の4層仕立て。
とても濃厚なベイクドチーズケーキです」となっています。
 底面のクッキーがもっと薄くて柔らかくてもいいと思います。けれども、そもそもがドイツのチーズケーキです。ズバっと切ってガブっといけるくらいの武骨な仕上がりが「らしさ」なのかもしれません。

 右側のタルトも、決して都会的で繊細なスイーツではありません。ショーウインドウ内での魅力と食べたときの魅力が違います。
 イチゴを含む3種類のベリーには、見かけ以上の野性味を感じました。ベリーで囲まれた内側には、甘さを抑えたカスタードクリームが入っています。ベリーやカスタードを乗せているのは小さな菓子パンとでもいえばいいのでしょうか。焼いた生地の内側にはドライフルーツか何かの甘いシロップが隠れています。

 ただし、この店のコーヒーはダメです。洋菓子にこれほど力を注ぎながら、コーヒーはマシン任せですね。トータルの飲食代金が決して安くないだけに、コーヒーのクオリティーがあれでは満足感が不足します。



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