好天に恵まれた長岡天満宮です。天神さんの梅を求める人たちで平日ながらもにぎわっています。
ちょっと後ろ姿を写真にさせてくださいね。仲良し3人でええ感じですから。すてきな女子会ですねえ。
そしたら、いちばん右の人が振り向いて、「女子会やなんて、そんなあ。マダム会と言うてほしいわァ」。失礼しました!
まあ、写真を撮らせてくださいとお願いしながら、撮らせてほしいのは後姿だなんて、その時点でかなり失礼やったんですけど。
温かい日が続きますと、スギ花粉が大量に飛び回ります。さしずめ今日などはかなりの飛散量だったと思われます。しかし、温かさがもたらすのはなにも花粉ばかりではありません。梅の開花も一気に進みました。長岡天満宮のホームページでは「見頃」という開花情報になっています。
梅でも、桜でも、霧島つつじでも、長岡天満宮は花の美しさで名高い天神様です。けれども、知り合いなどに話をしてみますと、実際に長岡天満宮へ行ったことのある人が意外と少ない。京都市内から少し外れただけでわりとローカルな存在になってしまうんだなというのが、私の実感です。
長岡天満宮を特徴付けるのが八条が池です。境内の東に広がります。
寛永15年(1638年)に当時の領主・八条宮が造るように命じたと伝えられていて、灌漑用の溜め池として掘られたものだといいます。 外周は1kmあって、散歩コースとしてよく利用されています。
その散歩コースを飾るが如く、梅が咲き、桜が咲き、霧島つつじが咲くわけでして、狭っくるしい長岡京の町に暮らす人たちにとってはまたとないリラクゼーションの場です。
けれども、この八条が池の水がとてもきたない。いつ見てもよどみっぱなしです。水のきたなさはないことにして花の美しさに心を寄せるというのは、どの名所旧跡にもありがちな欺瞞です。それにしても、長岡天満宮の八条が池は、とびきり水の色がばばっちいと思えてなりません。
境内への参道は、八条が池の真ん中を貫いています。その参道の霧島つつじがとりわけ有名です。高さ2・5m、樹齢は100年を超えるそうです。この時期はこんもりと葉を繁らせているだけですが、まるで小さな山のように盛り上がった繁り具合を目にすれば、盛期(4月末)の迫力がおのずと想像できます。
境内に「Hanako」という店がありました。
花の苗や鉢植え、園芸用品を売る他に、併設される「てんじんの森アトリエ」はカフェレストランになっていて、食事や休憩の場所になっています。アトリエというだけに、アクセサリーや雑貨類も並んでいます。店内には無料のハーブドリンクも用意されています。参拝の疲れをどうぞ癒して下さいという趣旨です。
ここでランチを食べました。800円です。
「野菜中心ですけどいいですか?」と店から確かめられました。ヘルシーさを売りにするメニューだそうです。
そうとは知らずに注文した客がもの足りなさを感じないようにといった心配りなのでしょう。
おりしも私は腹周りを減らすための減食中。ヘルシーなら言うことありません。
これが、とってもヘルシーかつとってもおいしいランチでした。
動物性の栄養源といえば玉子だけです。
カツの中味は高野豆腐でした。高野豆腐なんて味気ないはずですし、ソースもなにもつけてありません。けれども、そのままで味が充分にありました。ほんとに微妙でかすかな味わいでしたが、そんな繊細な味をしっかり感じ取れるのも、禁煙の賜物に相違ありません。
このブログに登場した飲食店をいまからもう一度回りなおそうかと思うほど、禁煙で味覚が改善しています。
早春とはいえども、窓の外に明るい陽射しが広がる今日のような一日は、新緑の季節の中にいるような気分になれました。窓に飾られたステンドグラスもよりいっそう魅力を増します。
陽気に誘われて長岡天満宮を訪れた人たちが、この店に次から次へと入ってきました。どの人もここの評判をすでに知っているのか、迷うことなくランチを注文していました。
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