2012-01-21
池屋(西舞鶴) 宴会コース6000円
午後7時。真名井商店街のシャッターがそろって下りる頃、池屋がにぎやかになり始めます。
池屋は真名井商店街アーケードのなかの一軒。まだ午後7時だというのに、アーケードには人通りがありません。京都から来た方が「西舞鶴は静かですね」とおっしゃいました。静かなんて、それはホメすぎというものです。ほんとうはわびしいとお感じになったのだと思います。
けれども、池屋に入ると、さっきのアーケードのうら寂しさが嘘のよう。笑顔と元気の大将が、スキンヘッドぴかぴかで張り切っていました。
この大将は、ホームページにも登場します。http://www.ikeya.info/top.html
今夜は宴会です。6000円のコースを頼んでおきました。
舞鶴の飲食店のひと口目でいつも必ず思うこと。それは、「やっぱり舞鶴は魚がおいしいなあ」です。「そうでしょう。こればかりはどうしようもないことなんです」と魚が答えます。
ただ、驚いたことに、この5品が次から次へと出てきました。うちの会社のひとりがiphoneの時計表示を見て、「始まってからまだ30分ですよ。それでこの料理の出し方は、いくらなんでも早すぎませんか?」と心配顔です。
さっき店に入ったとき、1階のカウンターも座敷も満席でした。ちょうど新年会のピーク日でした。料理の時間配分にまで気を配っていたら厨房が渋滞するのかもしれません。
お客様のほうを眺めてみますと、どなたも店の早いペースに後れることなく召し上がっています。皿や器がちゃんと空になっています。「大丈夫みたいやで」と私。
その場の12人中11人までが舞鶴の方です。ひょっとしたらコース料理をまとめて出してくるやり方が舞鶴流でしょうか。地元のお客さんにはそれが普通なのでしょうか。そういうこともありえるなと考えました。
大根、フォアグラ、和牛の三段重ねという風変わりなステーキが出てきました。フォアグラの焦げ方が香ばしくて、しかも決して脂っこくなくて、私はめちゃくちゃおいしいベイクドポテトだと勘違いしました。刺身に盛られていた海老の頭もおいしかったし、かき揚げに隠れていた海老もおいしかったけれど、このステーキのソースがさらにおいしくて、パンにつけて残さず食べたくなりました。
料理の進み方が早すぎるとさほど思わなかった私も、たった1時間の段階でお茶やご飯が出てきたときには、「あかん、早すぎる」と思いました。お客様たちがいい感じに酔ってきて、会話が佳境に入り始めた頃です。
ご飯のタイミングは確認してからにして欲しい、まだ宴たけなわだから早すぎる、店の都合を優先しすぎだと、女将さんらしき女性に苦情を言いました。その女性がテーブルに向けていた顔を上げたら、「わっ、美女!」。しまった。自分で文句言わないでひとに言わしたらよかった。
しかも、文句を言った割には、そこから15分でご飯を頼む羽目になりました。バツわるかったです。
ちりめん山椒の炊き込みご飯がおいしかった。これはうちの妻お龍にも家で作ってもらいたいと思いました。おいしい見本も食べさせないで作れだけかと文句言われそうですが。
デザートは、きな粉をまぶしたアイスクリームでした。大好きな味でしたので、誰かが食べずにおいたのまで私が食べました。
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