小野小町生誕の地、終焉の地は全国あちこちに散らばっています。転勤を繰り返してきた私は、暮らす先々で小野小町ゆかりの地に出会ってきました。
ここ京丹後市大宮町五十河(いかが)も小野小町終焉の地とされています。そこに建つ妙性寺は、小町のエピソードを縁起とする小さな寺です。
ひょっとしてもう春かと思いたくなる晴れの一日でした。
小野小町といますと、日本を代表する美女。本当にべっぴんさんだったのか・・・。吉永小百合みたいだったのか。いや、この妙性寺を見つめていますと、聖子ちゃんみたいにコケティッシュな女性だったような気がします。
この寺を訪れる魅力のひとつは、周囲の山村風景ではないでしょうか。小川の河床がコンクリート化されてしまったのは惜しい限りですが、それでも家ごとの洗い場は残されています。
民家横の雪に小動物の足跡が残っていました。
妙性寺が本当の目的ではなくて、このそば処「歌仙」に来ました。残念ながら、水曜は定休日でした。六歌仙の小野小町、在原業平ともにこの五十河で死んだと伝えられていますから、そば屋さんの店名も「なるほどそうか」です。
「歌仙」と道を隔てた向かいに、小町の墓が建っています。
色みえでうつろふものは世の中の人の心の花にぞありける
春霞の夕暮れどきに撞いてみたくなりそうな梵鐘。五十河の山里をどんな音色で漂っていくのでしょうか。
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