2012-01-13
ランチハウスリリー 町の子のデミグラスソース
マー君 神の子 不思議な子。
楽天イーグルスの野村前監督が、田中将大投手のことをこのように言ったことがありました。
それを真似しますと、マコちゃん 町の子 福知の子。
マコちゃんは、ランチハウスリリーのマコちゃんです。
福知山の町が繁盛した時代を子供で経験したマコちゃん。福知山はこのあたりの先端をいっていました。
福知山から山を引いてわざわざ福知と呼ばれた時代。何か晴れの機会には両親と出かけた洋食レストラン。そこのデミグラスソースとケチャップのスパゲティー。
町の子であり福知の子であったマコちゃんが、遠い記憶を呼び起こしながら、幸せの味を再現しました。ビフカツ定食700円!!
まず、ビフカツというところがいいですね。子供の頃、関西地方だからなのか、トンカツはめったに食べませんでした。カツといえばビフカツでした。
家では、ビフカツにイカリソースをかけて食べました。それがレストランですと、デミグラスソースでした。その味が、何か嬉しいときの味として、なんというのか、食べなければ損みたいな味として、いまもなお記憶に残っています。
マコちゃんのデミグラスソースは、普段トンカツにかけているソースをベースにして、昭和レトロらしくアレンジしたものです。これがおいしい。昭和っぽいくせに、昭和以上においしい。そりゃそうでなくてはならないでしょう。昭和の味そのままを再現しても誰もおいしいと言ってくれないでしょうし。
実は、店では、昭和以上においしいとは言いませんでした。昭和22年に開業して福知山の繁栄そのままに客を集めまくった洋食レストランで窮屈軒(仮名)というのがあります。そこはいまでも商売を続けていますが、その店の実名を言いました。
でも、マコちゃん夫妻は、それを言ってはダメ、ダメといった反応でした。福知山は狭い。人と人のつながりがあります。よそ者の軽率な褒め言葉よりも地元の人間関係のほうがより宝物です。
でも、このデミグラスソースは、マコちゃんから窮屈軒への心のメッセージではないかと、私は勝手に解釈しました。がんばれ。ふんばれ。つぶれるな。
もも肉ですけど和牛です。奥さんのキョンキョンがそう言ってました。やわらかい肉です。肉まで昭和並みに固くすることはできません。75歳前後で、はら歯科の常連というお客が、ビフカツを楽々と噛んでいました。こういう場合、肉をほめればいいのでしょうか、はら歯科をほめればいいのでしょうか。
そして、ケチャップのかかったスパゲティー。マコちゃんはわざと安っぽく仕上げました。冷たい、固い、まずい。演出です。おあそびです。
残念なことに、サラダは今風でした。使ってある野菜やドレッシングが昔臭くありません。ここはひとつポテトサラダでいって欲しかった。ポテトサラダにデミグラスソースが染み込んでしまうちゅうのがレトロなんであります。
では、味噌汁なども含めて、ビフカツ定食の全体像です。
鍋焼きうどんもおいしいと、別のお客さんが言ってました。
ラベル:
ランチハウスリリィ
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