男と女の不都合な真実といいましても、映画の話じゃありません。オムライスの話です。
あ、でも、この映画のオフィシャル・ウェブ・サイトはえらい楽しいですね(http://bd-dvd.sonypictures.jp/theuglytruth/)。
味蔵で、ランチメニューのオムライスを食べました。800円。
組み合わせで、エビフライ、コロッケ、ソーセージのどれかが選べるので、エビフライとの組み合わせにしました。
で、食べてみましたら、味蔵の料理にしてはなんかおかしいのであります。手応えのない味といいますか、おいしさを感じようとすると味のほうから身をかわしてしまうといいますか。
「なんやろ?何がわるいんやろ?」と言いながら、連れにも味見させました。連れも首をひねりまして、「ケチャップかな?」と申します。オムライスのご飯というと普通はもっとケチャップ味をきかせるのではないかと、その連れが申します。
もちろん、まずくて食えないといった、そんなひどいものでは決してありません。ぐちゃぐちゃに混ぜて食べますと味わいもよくなります。私はちゃんと完食しました。まずいというのではなくて、味蔵にしては下手くそな味だったのです。
食べ終えてから、いつもお世話になっている小笠原店長に率直な感想を伝えました。
小笠原さん、あのオムライス、ケチャップが足りんで。
ケチャップねえ・・・ケチャップですか・・・ケチャップねえ・・・
小笠原さんが口ごもっています。
いや、小笠原さん、どないしたん?作ってる途中でケチャップなくなってしもたん?
そんなことありません。ケチャップはあるんですが・・・ケチャップねえ。
小笠原店長が説明するには、元はきちんとケチャップをきかせていたのだそうです。ところが、オムライスを注文するのはほとんどが女性客で、その女性客たちからケチャップがきつすぎてすっぱいという苦情が多かったのだそうです。そこで、女性向きにはケチャップを意図的に薄くすべきと考えていまの味になったとのこと。
「女性好みの味が男の人にはもの足りないかもしれませんねえ」と、小笠原さんはいつになく困った表情を見せています。心なしかちょびひげの先端が下がり気味。
そんなことだとは知りませんでした。ケチャップが薄いという男。濃すぎるという女。薄いとか、濃いとか、小笠原さんも私も髪の毛が髪の毛だけに、あまり言いたくないんですが。
しかし、なんですね、オムライスにもメンズとレディースが必要になってきますね。「8番テーブル、オムライス、男」と性別をきちんとコックさんに伝えねば。
10番さん、オカマですが?
マヨネーズかけとけ!
お客さんによって好みがばらばらでたいへんなんですが、なんとか改善しますと小笠原さんは言ってました。食い物の商売はなかなか難しそうです。でも、小笠原さんなら、本当になんとかしてくれるでしょう。男と女の不都合な真実。
サラダはあじくらオリジナルのドレッシングのいずれかで。このドレッシングは好評だそうです。たしかにおいしいです。
連れが注文したお寿司のセットはぜんぜんちがいました。おいしかった。とくに海苔巻きがおいしくて。節分の恵方巻きも毎年好評だと、こちらは小笠原さんが自信をのぞかせてました。ちょびひげの先端、上向き!
いま味蔵の壁には、こんなきれいな平安絵巻が並べてあります。源氏物語を絵にしてあるそうです。
何年か前に、福知山の印刷会社が作ったカレンダーだそうです。その絵柄だけを切って額に入れたのだそうです。オフセット印刷の技術をアピールする目的で製作されたカレンダーだというだけあって、金や銀の輝きも含めてとにかく立派できれいな絵模様です。
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