2012-01-25
大雪 舞鶴だけがどうしたの?
京都府北部全域に大雪警報の出た24日、なぜか舞鶴だけが正真正銘の大雪になりました。上の写真は24日夜の舞鶴市。国道27号線、大門七条付近です。
いっぽう、この日、福知山市内はまったくの雪なし。積雪ゼロ。舞鶴と福知山でここまで違うのはあまり覚えがないなあと、地元の人たちも言っていました。
大雪警報だというので、京都の自宅を5時30分に出発して舞鶴市へ向かいました。
その途上、京丹波町の和知。山村の早朝、雪景色。早起きは三文の得。きれいな雪景色に出会えたと喜びながら、熱い缶コーヒーで一服しました。
けれども、和知インターから高速道路にのって綾部ジャンクションまでやってきたら、舞鶴若狭道路(舞若道)が雪による通行止めでした。
知りませんでした。意外でした。京丹波町の雪の量を見れば、舞若道が通行止めになるはずもありませんでした。経験的にそうでした。しかし、現に、舞鶴方面へは高速道路を走ることができません。綾部安国寺インターで下ろされました。
綾部安国寺インターから舞鶴市内へは国道27号線を走ります。ところが、この道を走り始めてまもなく、渋滞の列が見えてきました。なんら深く考えずに渋滞の車列に加わりましたが、これがめちゃヘビーな渋滞でした。動きません。まったく動きません。
対向車線を観察していますと、3分ほどがら空きになったかと思えば、いきなり10台ほどの車が固まって走ってきます。その車たちが行き過ぎますと、再びがら空きになります。片側交互通行のパターンです。しけしながら、こんな雪の朝に道路工事をしているはずありません。この先のどこか、舞鶴市内で交通事故が起きたに違いありません。
20分ほど渋滞を辛抱していました。動きません。ぴたっと動きません。あきらめました。あきらめて福知山へ行き先を変えることにしました。
あとで聞いて知ったことですが、この朝、舞鶴市内では大型トラックが横転するなど、交通量の多い道路のあちこちで事故が発生していました。舞鶴市内全体が渋滞だらけで、綾部や福知山から入っていくことがかなわないといった状況でした。
ところが、です。福知山に来てみたら、こんなんです。ウソやろ?
大雪警報発令中の電光掲示にわずかながらも日光が当たっています。遠い山に雪が積もっているだけです。雪が山で止まった。こちらに向けては雪が来なかったんですねえ。
この日の市内。お城からのパノラマ写真です。どこにも雪がないのをわかっていただけることでしょう。
うちの福知山のオフィスには西舞鶴から通っている社員がひとりいます。その社員は、誰かに電話するたびに、「舞鶴はひどいのに福知山に来たら雪がまったくない。舞鶴に入ることも舞鶴から出ることも無理でしょうねえ。今日の舞鶴は陸の孤島ですねえ」としゃべっていました。同じ話を、午前中だけで10人くらいに伝えたかもしれません。地元出身のその社員にとっては、何はさておき言わねばならぬ話題だったのでしょう。声が弾んでましたから。
ただし、福知山といいましても、山間部へ入ればもちろん雪が積もっていました。口のわるい人が「福知山のチベット」と呼ぶ雲原地区です。雪深く見えますが、雲原で大雪といえば本来はこんなもんではありません。もっと積もります。今回の積もり方はチベットでしたね。
福知山市から与謝峠を越えて、丹後に入ります。与謝町加悦のちりめん街道です。ここも雪が多くありません。前回、正月明けの大雪警報では、加悦のあたりがけっこう降りました。
北近畿タンゴ鉄道(KTR)の丹後大宮駅。私の場合、ここが大雪の写真を撮影する定番の場所なのですが、この日はちょいと拍子抜けでした。でも、ブルーのKTRは雪に映えますでしょ?大好きです。12月からロードショーが始まった「けいおん!」の宣伝をしながら走っています。
弥栄町の「だいまるしょうゆ」も、大雪警報下の弥栄にしては雪が少ない印象でした。実は、ここから車で約20分、間人(たいざ)ガニで有名な間人の雪がすごかったそうです。海沿いの間人はいつも雪が少ないという先入観もあって、丹後はどこも雪が少ないと思い込んでしまいました。
舞若道は、夜の7時頃になってやっと全線を通行できるようになりました。
綾部パーキングエリア。この大雪だというのに、パーキングエリアに居ついた野良猫に餌を与えにくる人がいました。その人によりますと、雪の夜の野良猫は自動販売機の隙間で暖をとっているそうです。
東舞鶴インターを下りて、東舞鶴駅前に行ってみました。なるほどの雪です。夜になっても昼の雪は解けていません。車道も歩道も。
幹線道路の国道27号線は、雪の量よりも積雪面の荒れ方が印象的でした。ガタガタ揺れながら未舗装路を走るようです。福井県敦賀・小浜へと続くこの国道は大型トラックの通行台数が多いので、大型トラックどうしのすれ違いだけでも渋滞の原因になったことでしょう。舞若道が通行止めだったこの日は、大型トラックすべてがこの道に迂回したはずです。
国道27号線を福井県に向かうに連れて、雪はますます多くなっていきました。東舞鶴と小浜を結ぶJR小浜線の無人駅、松尾(まつのお)。
20時27分着東舞鶴行きの列車は、雪のために15分遅れて、20時42分に到着しました。ホームに立って写真を撮影していた私を、運転手さんは乗客だと勘違いしました。これから乗るものだと思って、発車しないで待ってくれているではありませんか。
あ、すんません。乗りません、乗りません。
それを聞いた運転手さんが、やっと列車を動かしました。それでなくても遅れていたのに、私のせいでさらに遅れてしまいました。ほんまに申し訳ないことをしました。
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